音楽CDの作成

音楽を仕事にすること (16.6.18)

 

はじめに

yahooチャットには色々なカテゴリーがあります。その中の、

音楽カテゴリーの部屋があって、音楽を流す、弾き語りをする、おしゃべりをするなど、

様々な人たちが音楽を楽しんでいます。

その関係で、

ギターの弾き語りでデビューしたい、という若者へのコメントまとめました。

 

前半では自分で音楽CDを簡単に作る方法を説明し、

後半では音楽業界の話を載せました。

CD作成のもっと具体的な話は、実際にやっている人が音楽カテに参加しているので、

そちらで聞いた方が役に立つと思います。

業界話は知り合いの話や誰かから聞いた話を元にした、私の主観なので、

実際は違うかもしれません。

 

音楽CDの作成

音楽録音の方法

カセットテープ、CD、MDなど、音を入れる媒体は色々あります。

これらの媒体を使わないで、パソコンに音のファイルを入れたり、

その音ファイルをインターネット上に置いて聞くこともできます。

 

パソコンで音ファイルを作る

録音方法1:サウンドレコーダー

いちばん簡単ですぐできるのはサウンドレコーダーでの録音。

サウンドレコーダーはモノラル録音。

モノラル録音は音源が一つ。

ギターと歌の場合は、単に音が重なっているだけ。

普通のステレオ録音は音源が二つ。

 

サウンドレコーダーの起動

スタート、すべてのプログラム、アクセサリ、エンターテイメント、サウンドレコーダー

 

サウンドレコーダーでの録音方法の詳細は、

http://yoshi57.hp.infoseek.co.jp/hp.yahoo.kaisetu7.htm

に掲載してあります。

 

直接録音:パソコンにマイクをつないで、ギターを弾きながら歌って録音。

間接録音:ラジカセなどに一度録音。

ダブルラジカセで、

ミキシングマイクがついている場合は、ギターとボーカルで一度録音。

それを流しながらリードギターやコーラスを重ね録音。

他の音も重ねられますが、音が劣化するので注意。

こうして録音を完成。

ラジカセとパソコンをコードでつないで、サウンドレコーダーに録音。

ラジカセではステレオ録音の音でも、サウンドレコーダーに入れると

モノラルの音になります。

 

CD作成

パソコンにCD-RWドライブがあって、カラのCD-Rがあれば、

サウンドレコーダーで録音した音ファイルを書き込んで完成。

この場合、音ファイルの形式は wav=ワブ 

再生する場合、パソコンは対応できますが、CDプレーヤーによっては

対応するファイル形式が限られていて、聞けない可能性もあるようです。

(実際には試していません)

 

録音方法2:録音ソフトとインターフェイス

市販の録音ソフトを使うと、ステレオ録音できます。

ソフトの値段は色々で、1万円前後からあります。

マイクからの音を入れる場合は、パソコンとマイクをつなぐインターフェイスが必要で、

ソフトと合わせて3万円前後で揃います。

ギターとボーカルをマイクを通して録音し、他の楽器の音をソフトで作って、

音のデータをミックスして曲を作ることができます。

大手の楽器店でソフトやその他の必要な物を売っています。

 

CD作成は前述と同じ。

録音ソフトで作る音ファイルの形式は、wavの他、wma、mp3など色々あります。

詳しくは各ソフトの説明を参照。

 

録音方法3:スタジオ録音

音楽スタジオを借りてデジタル録音する。

例えば、一人2時間500円でスタジオを借り、備え付けの器材を使ってMDに録音。

MDファイルをパソコンに入れて、CDを作る。

 

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音楽を仕事にすること

音楽業界の現状

様々なジャンルのある音楽業界では、

最近はCDの売上が落ち込んでいる、と言います。

ある新聞記事には、

「一昔前までは、ドラマとタイアップしたテーマ曲が売上を伸ばしていた。

しかし、最近は沢山宣伝をすれば売れる、とは言えなくなった。

例えばラジオや有線で流れた曲が口コミで広がってヒットにつながることも珍しくない。

出せば売れる、宣伝すれば売れる、という時代ではなくなり、

あふれる音楽情報の中で、消費者はしっかり選択している、と言える」

と書かれていました。

つまり、いくら上出来の曲や音楽でも、

それが売れてアーティストが生活できるほどの収入につながるかどうか、

これはプロの業界でも難しい、というのが現状です。

 

CD販売

普通はミュージシャンはプロダクションに所属します。

プロダクションは、売れそうなミュージシャンを探すためにオーディションを行います。

売れる曲を作るために、売れっ子作家に曲作りを依頼。

プロダクションはレコード会社と連携。

曲ができて、ミュージシャンが録音したCDが出来上がると、

宣伝費を使ってマスコミのCMや番組、レコード店に売り込ます。

CDが売れる、ということは、流通ルートが完備されている必要があります。

店頭で売り切れになったら、追加で製品を作って販売する。

それが売上を伸ばすためには欠かせません。

 

インディーズ

オリジナル曲を自分で録音する自費製作のCDは、個人の作業でできますが、

より本物に近づけたい場合は、お金を払えばできます。

スタジオを借り、楽器を借り、録音機器を借り、CD製作を自分でやる。

或いは、CD製作を業者に依頼すれば手早く沢山のCDができます。

問題はどうやって販売するか、です。

販売ルートを持たない訳ですから、まず売ってくれる場がありません。

レコード店に持ち込んでも置かせてもらえません。

宣伝費にお金をかけられない場合、

あちこちでライブをやってとにかく人に聞いてもらいます。

会場を借りてのライブはお金がかかります。知名度がなければ人は集まりません。

したがって、路上ライブが多くなります。

また、プロダクションやレコード会社が主催する、

新人発掘のオーディションを受ける日々が続きます。

 

(補足)

ミュージシャンとしてデビューする情報を取りあげた雑誌が色々あるようで、

オーデション情報も載っているらしい。

インターネットのサイトでも、

どうすればデビューできるか、という情報は掲載されていると思う。

 

インターネットの影響

音楽はCDという形のある「いれ物」に入って流通していましたが、

インターネットが発達した結果、「いれ物」なしで、やりとりができるようになりました。

音のファイルだけをダウンロードすれば、

遠く離れた場所にいても音のやりとりができます。

プロであれ、アマチュアであれ、インターネット上に音ファイルを置けば、

販売もできるし、聞いてもらえる場所が確保できます。

後は、どうやって音を聞きに来てもらうか。

音楽カテで宣伝する、ホームページサイトで宣伝する、など、方法は様々です。

中には、詩だけを提供する個人サイトがあって、訪れた人が

その詩に曲をつけて完成させる。

或いは、曲だけを提供するサイトがあって、

それに詩をつけて曲を完成させる。

できあがったものを売り物とするか、趣味のものとするかは当事者の好き好きで、

とにかくは、そうした曲作りを楽しむ方法もあちこちで盛んだ、という話です。

 

デビュー

世間には音楽で成功したい、と思っている人が沢山います。

何千人、何万人といる中で、成功する人はほんの一握りです。

楽器や歌のうまい、下手、はあまり関係ありません。

運良く、レコード会社やプロダクションに所属した場合、売れるかどうかが第一です。

話題性が重要です。

歌う曲も当然、売れる曲。歌いたい曲ではなくて、売れる曲を歌う。

これについて、過去を振り返って違和感を語るベテランミュージシャンは沢山います。

オリジナル曲を歌いたい、と思っても売れないものは却下。

 

音楽を仕事にする

趣味で曲を作り、歌う人は沢山います。

しかし、それで生活をする、となるとこれはまったく別です。

趣味が仕事というと理想のようですが、収入がなければ生活していけません。

歌で食べたいけれど、その仕事のチャンスがなくて、アルバイトで食いつないでいる。

そうした人は沢山います。

それは演劇、芸能関係では珍しくありません。

大半の人は夢を追いながら年をとって、デビューの機会が遠ざかります。

年をとって収入が安定して、

若い頃に夢だった音楽デビューを自費で実現させる人もいます。

 

何のために歌う

チャットの音楽カテゴリ-の部屋は沢山あり、

中にはオリジナル曲を歌う人も珍しくありません。

ものまねであれ、独特であれ、歌うこと、聞いてもらうことが目的でチャットに参加する。

中にはプロも顔負けという人もいます。

技術の違いはあっても、歌うことに打算がないので、

歌う本人も、聞く方もお互いに気楽です。

この「気楽に歌う、気楽に聞く」という関係が理想かも知れません。

生活のために歌う、というのは厳しいもので、ただ「歌が好きだから」では続きません。

 

感性の豊かさ

色々なものを吸収する力は若い内の方が得意です。

オリジナル曲を作るには、メロディーや詩など、創造力を必要とします。

曲が出来上がるには過程があって、メロディーや詩の内容は、

それまで経験したり、見聞き、考え、想像したことの結果でもあります。

感性が豊かでないと、創造性は広がりません。

感性を豊かにするには、沢山のものを見、聞き、考え、想像する必要があります。

音楽には直接関係ないような体験が、

その曲の土台に不可欠、という例は珍しくありません。

音楽を追求したい、色んな曲を作りたい、という場合、

音楽以外のあらゆる体験が必要となります。

簡単に言うと、

音楽だけを見つめていても、人に訴える曲はできない、ということです。

音楽は、自分の伝えたいことを、他の人に伝える手段。

 

あとがき

このページをまとめるきっかけは、CD作成をどうするか、という方法の解説でした。

簡単にCDを作るには、と書いている内、

「作ったCDはどうなるんだろう」という思いがよぎって、音楽業界の話になりました。

音楽カテには実際にデビューに向けて毎日懸命に活動している人がいます。

実際の業界の話は、そうした人たちに聞くほうが確実です。

 

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