泣くこと

 

(ある人の掲示板に投稿した内容です)

人が涙を流すことについて

20才の頃に読んだ本にこんなことが書いてありました。

 

道端で行き倒れになっている老人を見て、

「何てむごいことだ、可哀相に」と泣くことは誰でもできる。

亡くなった老人を見ている自分が悲しくて泣いているんだ。

本当に老人が可哀相だと思うなら、泣いてる暇はない。

二度と同じことが起きないように、老人福祉のために活動を始めるべきだ。

 

交通事故で両親を一度に亡くした小さい子供を葬式で見て、

「可哀相に。これからどうやって生きていくんだ」と泣くことはだれでもできる。

残された子供を見ている自分が悲しくて泣いているんだ。

子供が本当に可哀相だと思うなら、交通事故が起きないように、

また、交通遺児の福祉のために活動を始めるべきだ。

 

恋人に捨てられて泣いている自分。悲しいのは恋人を失ったからではない。

捨てられて、みすぼらしい自分を見て泣いているんだ。

自分を捨てたことを後悔するくらいに、魅力的な人になってやる。

そのためには、いつまでも泣いている暇はない。前向きに活動を始めるべきだ。

 

泣くことがいけない、と言っているのではない。

ただ泣くだけでは何も変らない。泣くのは誰でもできることだ。

大切なのは、だから自分はどう活動しようとするか、だ。

 

確かこんな内容が書いてありました。

 

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