政治の茶番(14.3.30更新)

 

最近の報道

鈴木宗男議員が、外務省に圧力をかけた、かけない、ということが発端で、

田中外相ともども役職を下ろされ、その後始まったムネオハウスその他の疑惑。

参考人として国会で答弁した時は声を上げて自己の正当性を主張。

証人喚問になると一変して当り障りのない答弁。

そして、涙の離党会見。

こうした鈴木氏に対して、

先頭を切って追求した辻本氏が、秘書給与不払い・不正使用で結局議員辞職。

加藤議員は脱税疑惑・・・。

 

さて、事の本質はどこにあるか。

鈴木氏の疑惑=外務省への圧力、はあったのか、なかったのか。

どうもはっきりしない。話が広がって元々の問題がぼやけていないか?

 

自民党の責任

鈴木氏は自民党の議員として政策に当たり、

自民党の議員として様々な疑惑が持たれている。

これに対して、自民党は何をしたのか?。

野党の議員離職決議案を否決にして、自民党の政治倫理審査会は何をしたのか。

倫理審査会の結論は? なんとも情けない。茶番である。

もし、疑惑が本当ならば、自民党は離党勧告だけで責任はないのか。

自分の党の議員が疑惑を持たれたのである。

徹底的に調査して、疑惑は根も葉もない言いがかりだ、という結論になったのなら、

その結論に党の名誉をかけて発表すべきである。

調査の結果、疑惑が確定的だとするなら、進んでそれを発表し、離党勧告ではなく、

離党宣告をすべきである。

こうした自浄作用が実現できないのは、腐敗が蔓延しているからに他ならない。

 

役職を利用して私利を貪る。これは自民党にしてみれば迷惑な話ではないのか?

自民党議員として政策にあたり、

自民党議員としてその私利私欲に走ろうとしたという。

現時点で実際の事はわからない。わからないが、

もし、そうならうやむやにはできない筈である。

 

それがうやむやで、自民党は我関せず、離党すればそれでよし、とはどういうことか。

本人が離党を希望しても離党させずに、徹底調査。これが本当なのではないか。

 

マスコミの馬鹿さ加減

辻本氏に関しては、確かに秘書給与が正当に支払われていないのは問題である。

しかし、おかしいとは思わないか?

鈴木氏の追及のさなかで、何故辻本氏の不手際が問題になったのか?

どこからその話が出てきたのか。

汚職や脱税に比較して、秘書の給与を私物化した訳でもない問題が、

何故それ程大きく取り上げられるのか。

鈴木氏の記事より、辻本氏の進退を大きく取りあげてるマスコミ報道。

踊らされるマスコミ。笑いが止まらない鈴木氏、自民党。

この構図が何故わからないのか。マスコミもいい加減に賢くなればいいのに。

 

社民党の馬鹿さ加減

辻本氏に離党勧告。ことの重大さを辻本氏一人の問題に置き換えて、

離党すればそれで党は安泰。これが革新政党、社民党とはどういうことか。

秘書給与の使途について、問題があれば徹底追求するのが党の責任。

社民党だけではない。全ての議員について、秘書給与の使途に不正があるかどうかを

調査すればわかるはず。それができない。言えない。何故か。

それを言ってしまえば、自分たちも辞めなければならない。

社民党党首を含めて、他の党の政治家もどんどん辞めることになる。

そうなったら党が維持できない。政界が崩壊する。

だから、辻本氏がこうなった経緯に、党として口止めをした。

これが本当のところなのではないか?

 

国会の証人喚問

鈴木氏をまた喚問するなら、辻本氏を先にしろ、という自民党。

いや、鈴木氏を先に喚問すべきだ、という社民党。

馬鹿も程ほどにしろ、と言いたくなる。

喚問が何故必要なのか。自分たちの党内で自浄作用がなく、

党内ではっきりした疑惑の解明ができないから、喚問しろ、という話になっている。

それに気付かない振り。恥さらしも甚だしい。

しっかり調査して、党の名誉をかけて結果を発表する。

何も隠すことはない。問題点があればこうであり、こう対処をするつもりだ。

それに不服なら、進んで喚問を受けてはっきりさせる。

これくらいの態度がとれないのは、弱味があるからだ。

そう言っているのと同じ事。

 

当たり前の政治家

政治の世界や、今回の事の次第を私は詳しくは知らない。

多分、自民党内でも、社会党内でも、「これじゃいかん」と思っている人、

「こうあるべきだ」と活動をしている人はいると思う。

そういう当たり前の政治家もいるとは思う。

そうした人にとってはやりきれない現実だと思う。

国民不在、党利優先の政党に自分が所属しているのだから。

 

不思議な構図

党に所属していなければ、選挙に当選できない。

当選しなければ政策を実現する事ができない。そういう仕組みになっている。

ここで本末転倒。

国民・有権者のための政治活動が、党利のためにすりかえられる。

誰も本当の事は口にしない。同じ穴の狢だから。

自分が同じ事をしているのだから、言える筈がない。

 

政治家の倫理

政治家の倫理を問うのはおかしい。

政治家はその仕事故に、倫理観のある人がなる職業である。

倫理観のない人は、政治家にはなれない・・・筈である。

従って、政治家の倫理観を問うというのは、

その人の人間としての倫理観を問うことになる。

法に触れなければやっていいんだ、という考えの人が政治家をやっている。

法があればやらない。ないからやる。これが倫理観か?

また、法に触れてもばれなければいい。そういう人が政治家をやっている。

税金で給与をもらっている国会議員が、税金の使い道を自分に有利に働きかける。

ばれなければいい。みんながやっていることだ。

これが現実なのか。そう思いたくなる情けない話が、今日もマスコミに流れる。

 

今に始まったことではない。

昔から繰り返されている話である。

 

情けない政治家。情けない政党。馬鹿なマスコミ。

有権者不在の政治がこうして引き続き行われている。

平和な国、日本である。

 

あとがき

私は政治活動をしていないし、これといった政治的思想も持っていない。

政治の世界のことは詳しくはないし、

報道されている疑惑や容疑についても、詳しくは知らない。

そんな私が以上のように考えてしまう。

これが当たっているかどうか、正論なのか、確証はない。

確証はないが、飽きれて無関心になる気持ち。こうも言いたくなる気持ち。

それは私以外の人も感じていると思う。

こうした考えに対して、「それは誤解だ」と言い切れるだろうか。

 

ホームページtopへ