解説部屋1周年に寄せて


17.7.10に解説ページを公開して、チャットの解説部屋を開いてから早1年が経ちます。
この1年色んな出会いがありました。

気まぐれで始めた解説部屋です。
最初は連日やったり数日やらなかったり、本当に気まぐれでやっていました。
まさか1年も続けるなんて考えてもいませんでした。

初めの解説ページは「yahooチャットで音楽を流す方法」だけでした。
それが部屋をやっている内に、ねとらじを加え、目次ページを作り、
jet、エンコーダと増え、パソコンの基本操作の解説も追加しました。
それから、ページを自由に見てもらうことにしたので、掲示板とメールを掲載。
いつの間にかいつも顔を出してくれる常連さんが増え、
解説部屋を開店するかしないかの大まかな予定を伝える必要があって、
今ではカレンダーで表示するようにしています。


解説部屋に来られる人の中には、
「こんなことも分からなくて申し訳ないです」と恐縮する人が珍しくありません。

最近のことですが、
チャットで音楽が流せない、という人がいて、
きいてみると他の人に教えられてUSBマイクを使っているといいます。
「そのUSBを外して、普通のヘッドホンマイクをつないでみて」というと、
「マイクがありません」「マイクをつなげる場所がありません」
機種はNEC、デスクトップのパソコン(PC)。
本体の後を見て、と言っても分からない。子供にもらったので解説書もない。
あれこれ話をしましたが、
「こんな基本的なことが分からなくてご迷惑をかけて」
「笑われるような質問でどうしょうもないですね」
と、結局その場では解決できませんでした。

その後、そういえば職場のPCがNECだった、と思って本体の後を見ると、
確かに分かり辛いですがマイクとスピーカー端子があります。
言葉では書いてなくて絵がありますが、絵の意味が分からない人には、ここがマイク端子だ、とは分かりません。


また、自動ログのやり方を知りたい、という人がいて、
プログラムファイルはダウンロード(DL)して解凍したけれど、
解凍されたものがどこにあるのかが分からない、といいます。
解凍ソフトはXPでやったから解凍先の指定も何も分からない。
仕方がないので解凍ソフトをDLしてもらってこれで解凍して、というと、
「DLはしましたが、どこにあるんでしょう?」
デスクトップにはないというので、
「画面の左下にスタートボタンがあります。
その上の方にゴミ箱がありますか?
この画面がデスクトップと言いますが、
画面の中にないですか?」
「ないです」
DLする時に保存先の画面があって・・・とDLの仕方から説明。
デスクトップにDLできたけれど、クリックしても何も変わらない。
自己解凍ファイルだからクリックすれば展開する筈だけど・・・
すると他のメンバーが「ダブルクリックだよ」と。
私は面倒だからシングルクリックにして使っていますが、
元々はダブルクリックだった、と忘れていました。


そういえば、先月、実家のnet接続を光に変更して、
ルーターを自分で設定しましたがマニュアル通りに進みません。
どうしてもできないのでサポートに電話しました。

相手は若いお姉ちゃんみたいで、事務的に教えてくれますが、
言葉の最後に吐く息の音が溜息に聞こえます。
これをするとどうですか?こうなりませんか?ではこうしてください、フゥ
別に悪気はないとは思います。一日中操作説明をするのが仕事というのも大変です。
それはわかりますが、話し方や溜息がどうしても気になります。
「これで分かってよ」と言っているように聞こえます。
こちらはお金を払ってルーターを買っているので、サポートを受けるのは当然の権利です。
分かるまで食い下がります。


振り返ると、自分が人に解説する時、話し方や言葉の使い方、息遣いなどが、
このお姉ちゃんのようになっているかも知れない、と思いました。

「初心者でこんなことも分からないのに、
他の人に迷惑になるような質問をして申し訳ない」と思っている人人に、
「大丈夫ですよ、珍しくありませんから」
「部屋にいるメンバーの殆どは常連さんで、暇だからおしゃべりをしているだけです」
と言っても、なかなか本気にはしてくれません。


こちらは「これ位は理解しているだろう」という前提で説明しますが、
それで通じないと、
「その説明で理解できない自分は迷惑をかけている」と受け取られがちです。
人によって知識や技術、経験は様々なので、
慣れている人に基本的なことから説明するのは馬鹿にしているようだし、
この辺は難しいところです。

こう操作すればこうなる、という知識は体験すれば自然に身に付きますが、
知識を持っていればそれでいい、ということではなく、
相手が気を使わずに済むように配慮しながら、伝わるように説明することも必要だ、
と気付かされます。
そうした説明の仕方は、意識して続けるしかないのか、と感じます。


そんなこんなで1年が過ぎ、この先どこまで続くかわかりませんが、
最終的な目標は、

「できるようになった人ができない人に解説して教える」という輪が広がること。

ユーザー部屋の中には解説部屋がいくつかあるようですが、
そうした部屋が今以上に増えたり、
「解説します」という看板をあらためて掲げなくても、
あちこちの部屋で気軽に質問ができたり、教える人が沢山いる。
その結果、
この解説部屋が開店休業状態。
おじさん、お姉さん(おばさんとは書けません・・・)のおしゃべり部屋となること。
それが目標です。


できるようになりましたね?
では次は自分が教える番ですよ

これをこれからも引き続き、合言葉にしようと思います。


たまに話が立てこむことがあって、ゆっくり時間をかけて説明できないこともあります。
また、せっかく来て頂いたのに、部屋主が居眠りをしていて話ができなかったり、
ということもありますが、懲りずにまたおいで下さい。


こんなに続けるつもりはなかったのですが、こうして2年目を迎えられるのも
利用して頂いている皆さんのお蔭です。
これからもよろしくお願いします。

また、いい加減な部屋主に変わって、訪れた人に声をかけてくれたり、
話題を提供してくれたり、代わりに解説をしてくれたりと、
お世話になっている多くの方々にお礼を申し上げます。

m(_ _)m

18年7月5日 しばづけ


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