解説部屋2周年(19.7.9)
解説ページを公開し、yahooチャットのユーザー部屋で解説部屋を開設してから、7/10で2周年を迎えます。
1周年の時もあっという間に訪れましたが2周年も同じです。
1周年の感想を書いてからもう1年です。
振り返ってみると、この1年も色々な出会いがありました。
音楽の流せないパソコン(PC)
「解説ページの説明通りに操作しても流せません」
「押しっぱなしツールのソース指定にステレオミキサーがないんですが」
という相談はいつものことです。
押しっぱなしツールのソース指定の上の窓が録音コントロールになってますか、と確認すると、
録音でなく再生ボリュームになっていたり、録音ボリュームコントロールの表示項目に
ステレオミキサーなどが表示されていない状態だったりします。
オーディオのプロパティで録音ボリュームコントロールを開いてみてください、
と説明すると、大体のケースが解決できていました。
ところが、昨年の秋頃から、
オーディオのプロパティで録音ボリュームコントロールに表示されている項目を見てもらうと、マイクとCDしかないケースが目立ちはじめました。
XPの場合、ステレオミキサーなどのミックスさせるものがなければ音楽は流せません。
メーカー・形式をきいてみると東芝・ダイナブック。
他の人の参考に、と形式をきいてメモしていました。
その後、同じような相談が続き、PCの形式を教えてもらえたものだけで
AX/740LSD AX/820LST CX/835LS TX/850LS
AX/940LS AX/9404LS
の6つに増えました。
教えてもらっただけで6つなので、同じ相談件数は10件以上になります。
皆さん、昨年から今年の初めにかけて購入した、といいます。
いつの間にか、「ステレオミキサーがないんですが」ときかれたら、
「東芝ダイナブックですか?」とまず確認するようになりました。
PCの形式を出して「これに当てはまりますか?」ときき、
「東芝ダイナブックのこの形式は、通常の操作では音楽は流せません」と答えます。
それで納得する方もいますが、確認の意味で「オーディオのプロパティを開いて中味を見てみますか?」という話になり、
「やっぱりないですね〜、これでは流せません」という結論になります。
この場合は、ステレオミニプラグのコードを使った音楽の流し方を説明しています。
店でPCを買う時、チャットで音楽を流すことを考えて買うことはしません。
店員に、チャットで音楽を流せるかどうか、ときいてもわかりません。
ボイスチャットができるかどうかはマイク端子がついているかどうかをみればわかりますから、
「ボイスチャットはできます」という程度しか店員は答えられません。
チャットで音楽を流すことは一般には必要とされていませんから、
目の前のPCにステレオミキサー機能があるかどうかは店頭では簡単にわかりません。
自分でPC画面のスピーカーマークを右クリックして、オーディオのプロパティを開いて、
録音ボリュームコントロール画面を見る・・・。この操作をすれば分かります。
しかし、通常はそこまで確認はしません。
店員にメーカーまで問い合わせてもらって、
この形式のPCのサウンドカードには、ステレオミキサーなどのミックスする項目が、録音ボリュームコントロールに用意されているか、をきいてもらえばわかりますが、そこまで確認してから買う人はまずいません。
ボイスチャットで音楽を流すことが当然できるもの、と思って買います。
PCを作っているメーカーにしてみれば、
ユーザーに必要とされている機能の中に、
ボイスチャットは入っていても、音楽を流す機能は含まれていません。
安く、機能性の高いPCを作る場合には、ステレオミキサー機能は必要ない、ということで、
ダイナブックはサウンドカードが変更されて販売されたようです。(本当の所はわかりません)
それ以前に市販されていたPCには必要であってもなくても、ステレオミキサー、ステレオアウトなどミックスする機能がついていました。東芝ダイナブックでも、一昨年位前に売られていたものにはついていましたから、昨年発売のモデルから、ユーザーにとって何が必要か、の選択段階で、ステレオミキサー機能が漏れたんだと思います。
また、ボイスチャットをして雑音が問題になることがありますが、
これもメーカーは認識していません。
音楽をPCできいてどうか、という範囲で考えますから、ボイスチャットでどうか、は考えません。
そのPCを買った消費者が、実際にボイスチャットをやってみて、初めて雑音に気が付く、ということになります。
選択のできないPC
ステレオミキサーはあるけれど、選択できず、ミュートするかしないかのチェックしかできないサウンドカードを使っているPCも何例かありました。
この場合は、押しっぱなしツールで話すボタンをロックできても、ソース指定にチェックを入れるとエラーになります。
録音ボリュームコントロール画面で、ステレオミキサーのミュートのチェックを外せば流せます。
ところが、チャット部屋を移動すると、自動的にマイク以外がミュートになるので、
部屋を移動して最初に音楽を流すときは、毎回ステレオミキサーのミュートを外す必要があります。
ビスタ
今年の1月にビスタが発売されて、当然ボイスチャットができると思っていた人は、ビスタを買ってがっかりしました。
yahooチャットの側がビスタに対応していなかったからです。
利用者が少ないOSは対象にしない、という姿勢はMacが未だに未対応なことでも分かります。
windowsPCのXPまでしかyahooのボイスチャットは対応していません。
今後ビスタの利用者が増えてXPが少なくなればビスタにも対応するとは思いますが、
それはyahooチャット側の都合次第です。
チャットでボイスをする、ということが一般には知られていないし、
PCはボイスチャット以外の機能が優先されて作られています。
出会いの縁
最近の話ですが、
1年位前に音楽を流したくて「押しっぱなしツール」を手に入れたけれど、
操作方法が分からなくて放置していて、あらためて音楽を流したくて部屋に来ました、という人がいました。
解説を見てからやってもらったら何の問題もなく、スムーズに音楽を流すことができました。
あまりにあっさりできたので、本人もびっくりです。
チャット部屋などで音楽を流したくて、その場で教えてくれる人がいたら、殆どの人はできます。しかし、そうした出会いは保証されていません。
また、親切な人に出会って教えてもらえたとしても、教える人のPCと同じ環境のPCでないと、同じ操作でできない場合もあります。そうなるとその場で簡単に解決できません。
どこかにマニュアルが書いてある訳ではなく、自分で分かる人を探して教えてもらうしかありません。
それから、チャットを始めてすぐの場合は、練習する場所がありません。
練習させてくれる親しい相手がいなければ、実際に聞こえているのかどうか、音量がどうか、がわかりません。
できてしまえば何ということはないことでも、できない内は悩みます。
そうした時期が自分にもあって、誰かに教えられたり、縁があってできるようになった、という経過を忘れてしまうものです。
もし、どこかのチャット部屋で音楽を流す方法を知りたい、という人がいたら、
自分ができなかった時のことを思い出して接してあげてください。
スムーズにできない場合でも、一緒に悩むことで本人は救われます。
yahooの用意しているカテゴリーのメインの部屋では、ログで説明するのは難しいかもしれません。
また、ユーザー部屋でも、皆がわきあいあいと音楽やおしゃべりを楽しんでいる場面では、
操作方法を教えるのは大変かもしれません。
でも、できる範囲で対応してみてください。
音楽が流せるようになると、チャットの世界がまた広がります。
他の人と同じことができる、というのは自信につながります。
出会いの縁というのは、色々な所にあります。
私もyahooチャットに参加した当初は音楽を流すことができませんでした。
音楽の流し方だけでなく、その人がいたからできるようになった、知ることができた、ということが沢山あります。
趣味や遊び、仕事のことなど、色々なことが出会いの結果で自分に取り込まれます。
そうした出会いはその後のPCライフに関係してきます。
そして、そうしたチャットの出会いが生き方にまで影響する、というケースもないとは限りません。
せっかく何かの縁で出会ったのなら、できるだけその縁を大切にしたいものです。
音楽の必要性
チャットで音楽を流したい、という人は沢山います。
文字や声でやりとりをするチャットですが、ずっとやりとりをしていると緊張し続けることになります。
また、話題が続かないと場が持ちません。
喫茶店やレストランでBGMが流れているのと同じで、背景やメインに音楽があると、
無理をしてコミュニケーションをとる必要がなくなるし、音楽を話題にすることもできます。
その場を共有するのに緊張せず、ただ黙っていても違和感がない。
音楽があるとそうした雰囲気にしてくれます。
解説部屋に求められるもの
私はPCの専門家ではないし、高音質配信の達人でもありません。
基本的なことしか分からないし、特別な勉強をしたわけでもありません。
PCが仕事をする時に、データがこう処理されてこういう結果が出て、という話は分かりません。
現象として、こういう操作をすれば結果がこうなる、という表面的なことしか知りません。
音楽や高音質配信に関する専門家だと勘違いをされて、高音質のこんな配信の仕方を教えて欲しい、ときかれることがありますが、私は自分ができることしか伝えられません。
基本的な、初心者がぶつかる壁になっているものについてだけ解説をしています。
解説していない、私には理解できない高度な質問をされた時は、
基本以上のことは自分で興味を持って調べたり、より詳しい人にきいてください、
と答えています。
きっかけ
趣味や楽しみなど、日常生活の中で気分転換になったり、開放される時間が持てるものは人それぞれに色々あると思います。
例えば私はギターをやっていますが、私がギターを弾くようになったのは、
高校生の時にギターに詳しい友達がいたからです。
その友達に会う縁があって、教えてもらうというきっかけがなかったら、
ギターには出会わなかったし、30年以上ギターと付き合うことはありませんでした。
PCでも同じです。PC操作やPCを使っての楽しみなど、色々なことを扱えるようになるには、
きっかけが必要です。
(「出会いの縁」と同じような話になりますが・・・)
誰かがやっていたから自分もやりたい、と思ってやってみたらはまってしまった、ということはよくあります。
音楽を流したり高音質配信をすることは、そうしたきっかけがあってのことです。
実際にできるようになるまでは、とても難しくて自分にできるんだろうか、ということでも、
やってみたら案外簡単だった、ということは誰でも経験しています。
そのきっかけが大事です。
解説部屋は、そうしたきっかけの一つになればいい、と思っています。
解説部屋の特徴
普通のおしゃべりや音楽を中心にしたチャット部屋とは違い、
解説を主体にした部屋なので、質問者がいるとその対応が中心になります。
質問者がいなければ暇つぶしのおしゃべり部屋や、音楽部屋で時間が過ぎますが、
質問者が来たらメインでは質問者の話題が優先になり、
部屋にいる人たちの会話は自然にメインから遠ざかります。
後から入室した人は、先に質問している人の話が終わるまで待ってくれます。
こうした暗黙の了解が、部屋の進行を助けてくれます。
パズルやクイズに似ている
音楽を流す方法をあちこちできいて、色々アドバイスをもらっても解決できなかった、という方もいます。
デスクトップPCでマイクは接続していないのに、音楽を流すと自宅の部屋の生活音が流れるんです、というケースがありました。
デスクトップなのに内蔵マイク・・・あまりきいたことがありません。
話すボタンをクリックするとボイスはできますが、マイクはつないでいない、といいます。
それならPC画面を叩いてみて・・・マイクはないですね・・・
キーボードを叩いて・・・ないですね・・・。
私:他に音楽関係でPCにUSBでつないでいるものはありませんか?
相手:USBってなんですか?
私:プリンターの差し込みみたいに、四角い小さな端子です。
相:沢山つないでます
私:ヘッドホンマイクとかスピーカーとかをUSBでつないでいませんか
相:つないでいません。カメラはつないでます。
私:カメラを叩いてみてください
相:ガサガサガサ
私:それです
相:これカメラですけど
私:マイク内臓のカメラですね
相:マイク内臓なんて知りませんでした
カメラのUSBを外して、通常の状態でボイスをしてから音楽を流して問題解決。
PCの状態をきいて、「これはどうなっている?」「これは?」と色々きいてみて、
「それならこれで解決するんじゃないか?」と予想してみます。
その予想が当たって部屋に音楽が流れると「やった〜!!」
解説作業はパズルのようなクイズのような、そんな感じがあります。
公衆便所
チャットの各部屋がお祭りなどのイベントだとすると、
解説部屋は会場の隅にある公衆便所じゃないか、とふと考えることがあります。
急いで用を足したい時、あれば便利で利用します。これが解説部屋。
混んでいて行列に並ぶ余裕があれば並ぶけれど、急ぐ時にはコンビニやファミレスなど他を当たる。
もしもっと余裕があれば、お祭りが終わって自分の家まで我慢して、帰ってからゆっくり用を足す。これが解説ページの利用。
部屋が暇な時、
常連さんの中には、日常の不満を文句タラタラ爆発させたり、
恋愛の話や個人的なネタをあれこれぶちまけてすっきりさせているようです。
この場合、気持ちのはけ口としての公衆便所でもあります。
王様の耳はロバの耳、と大声で叫びたい衝動に駆られながら、
解説部屋はじっと口を閉ざします。
これも成り行き、とあきらめるしかありません。
おわりに
解説部屋1周年を迎えた時「こんなに長くやるつもりはありませんでした」と書きましたが、
2周年を迎えた今もそれは同じです。
あちこちの部屋で「分からない人がいたら分かる人が教える」という雰囲気が当たり前になれば、
解説部屋は必要なくなります。
これからも、
「できるようになった人が、今度はできない人に教える」を合言葉にしていきたい、と思います。
相変わらず、成り行きまかせの営業なので、
部屋を開きながら居眠りをしていたり、ご飯を食べていたり、
せっかく部屋に来てもらっても部屋主が離席していることがあります。
また、そうした部屋主に代わって留守番をしたり、訪れた人に声をかけてくれる常連さんに助けられています。
いつまで続くか分かりませんが、これからもよろしくお願いします。
H19.7月9日 しばづけ
解説目次へ