ファイル変換
wav、wma、m4aファイルをmp3に変換する方法 (20.7.30)(改訂:25.2.18)(最終更新:25.2.23)
〜iTunes(アイチューン)の旧バージョンを使用〜
はじめに
音楽CDをパソコンに取り込む場合、ファイル形式(拡張子)をwmaやmp3などに選択できますが、
通常はファイルの拡張子は変更しないでそのまま取り込み作業をします。
音楽ファイルだから再生ソフトはどれでも使えるか、というとそうではありません。
再生するソフトによっては、mp3ファイルは対応しているけれど、m4aやwmaファイルには対応していないものがあります。
また、パソコン以外のmp3プレイヤー(車のmp3プレイヤーなど)では、mp3ファイル以外には対応していないものもあります。
音楽ファイルをmp3ファイルに変換する方法は色々ありますが、ここではiTunesを使った方法を解説します。
iTunesは、wav、wma、m4aファイルをmp3に変換できます。元のファイル形式が違っていても変換の操作方法は同じです。
25年2月現在、 iTunesを入手しようとすると最新バージョンをダウンロードすることになりますが、
ここでは、わざわざ古いバージョンのiTunes7.7を入手し、それを使ってwavファイルをmp3に変換する方法を解説します。
iTunesの特徴
無料で利用できます。
動作OS:windowsXP servicepack3、およびVista。7.8
wav、wma、m4aファイル等をmp3、wavなどに変換します。
掲載内容 iTunesの旧バージョンの入手 |
iTunesの旧バージョンの入手
旧バージョンの入手先は、http://www.oldapps.com/itunes.php?old_itunes=32
このページを開くと下図。赤枠部分の iTunes 7.7 (60.54MB) をクリックすると、
下図になるので、ファイルを保存 をクリック。
保存先は分かりやすいようにデスクトップにして、保存 をクリック。
ダウンロードが終了すると下図のように、デスクトップに、iTunesSetup7.7.exeアイコンが表示されます。
右クリックしてウイルスソフトでスキャンをして安全を確認。
インストール
デスクトップの下図のアイコンをクリックします。
すると下図が表示されます。次へ をクリック。
下図になるので、使用許諾契約書に同意します にチェックを入れて、次へ をクリック。
下図になるので、1の赤枠部分の2ヶ所のチェックを外します。
次にインストール先を選択します。ドライブCに余裕がある場合は2を確認してこのまま、3のインストールをクリック。
参考 ※ドライブC以外にインストールする場合 インストール先をドライブDや外付けハードディスクに変更する場合は、上図4の 変更 をクリック。 以下はドライブDにインストールする例。 あらかじめ、ドライブD(ローカルディスクD)の中にprogramフォルダを作成し、 その中にitunesフォルダを作成しておく。 上図の変更をクリックすると下図になるので、 ローカルディスク(C:)の右にある▼をクリックして、ローカルディスク(D:)をクリック。 下図のprogramフォルダをダブルクリック。 itunesフォルダをクリックして、OKをクリック。 下図になるので、インストール先フォルダを確認して、インストール をクリック。 |
インストール をクリックすると下図の画面になります。
しばらく待つと下図の画面になります。
パソコンを再起動してからiTunesを開くので、インストールが終了したらiTunesを開く のチェックを外して、終了をクリック。
デスクトップには下図のように、QuickTimePlayer と、iTunes のショートカットアイコンが表示されます。
QuickTimePlayerの本体はパソコンの中に入っていてすぐに使うことはありません。
このQuickTimePlayerアイコンはショートカットですから削除して構いません。必要ならすべてのプログラムから開けます。
ここでパソコンを再起動します。
初期設定
デスクトップのiTunes のショートカットアイコンをクリックすると、初回だけ下図が表示されます。
同意する をクリックすると下図。
パソコンの時刻設定が正しくないと下図が表示されます。次回から警告しない、にチェックを入れて、OKをクリック。
下図の画面になるので、次へ をクリック。
下図になるので、赤枠2ヶ所のチェックを外して、次へ をクリック。
※ここにチェックを入れてあると、
パソコンのマイミュージックフォルダに入っている音楽ファイルのmp3やwmaの全てをiTunesのプレイリストに読み込みます。
音楽ファイルを自分で選択してmp3に変換する場合に、邪魔になるのでここではチェックを外します。
下図になるので、いいえ にチェックを入れて 次へ をクリック。
下図になるので 次へ をクリック。
下図になるので、いいえ にチェックを入れて 終了 をクリック。
これで初期設定は終わりです。
下図のようにiTunesが起動します。
iTunesの起動画面
画面が大きすぎる場合は、右下端にマウスを合わせて、左クリックしたまま中央へ移動させると小さくなります。
下図が通常の起動画面。
音楽ファイルをmp3に変換させる設定の変更
編集をクリック、設定をクリック。
下図になるので、詳細タブをクリック、インポートタブをクリック。
下図になるので、インポート方法の窓の右の▼をクリックして、MP3エンコーダ をクリック。
※音質の設定(これはお好みです)
設定の中が160kbpsになっているので右の▼をクリックして、標準音質(128kbps)を選択。
補足 この160kbps(キロバイト・パー・セカンド)や128kbpsは、1秒間にどれだけのデータ量を扱うファイルか、という意味です。 数字が大きいと出来上がりのファイルのデータ量が多くなり、保存する場合の容量に関係してきます。 例:40.3MBのwavファイル(4分の曲)を 160kbpsでmp3に変換すると4.5MBになります。 128kbpsでmp3に変換すると3.6MBになります。 約1MBの違いがあります。 160で作った4曲分(4.5MB×4=18MB)と、128で作った5曲分(3.6MB×5=18MB)のデータ量が同じ。 沢山の曲を保存する場合で考えると、 160で作った400曲と、128で作った500曲は、どちらも1800MB(1.8GBギガバイト)になります。 同じデータ量なのに128では100曲多くなります。 2GBのUSBメモリに保存する場合、128で作った曲は160で作った曲より、100曲多く入ることになります。 このように、 曲ファイルをハードディスクやUSBメモリなどに保存する場合、できるだけ沢山のファイルを保存できるように、 各ファイルは小さい容量に抑えることを考えると、128kbpsが適しています。 160と128は耳で聴く音の音質にそれ程違いはありません。 |
次に、下図のように、読み込み中または変換中に曲を再生する のチェックを外します。
次に一般タブをクリック。ここで、変換後のファイルが置かれる場所を確認します。
[iTunes Music]フォルダの場所 の下を見ます。
ドライブCにインストールした場合は、マイドキュメント\マイミュージック\iTunes\iTunes Music になります。これは、
デスクトップのマイドキュメントの中の、マイミュージックフォルダの中の、iTunesフォルダの中の、 iTunes Musicフォルダ
の中、という意味です。この場所を覚えておきます。忘れやすかったら紙にメモしておきます。
(※使用パソコンの設定によって表示内容は変わります)
下図の例では、ドライブDにインストールしたので、
D:\mydocument\My Music\iTunes\iTunes Music になっています。これは、
ドライブDのmydocumensフォルダの中の、My Musicフォルダの中の、 iTunesフォルダの中の iTunes Musicフォルダ
の中、という意味です。
ここに変換後のファイルが置かれます。この場所を覚えておきます。忘れやすかったら紙にメモしておきます。
続けて一般タブの下を見ると、iTunesアイコンをシステムトレイに表示する にチェックが入っているので外します。
ここにチェックが入っていると、
iTunesを閉じる時に、画面の×で閉じてもパソコン画面右下のシステムトレイにアイコンが残り、スタンバイ状態のままになります。
終了するには、システムトレイのアイコンを右クリックして終了をクリックさせるので面倒です。
設定変更が済んだらOKをクリック。
下図の画面に戻ります。
これでmp3に変換する設定が終了。
wavファイルをmp3に変換する
例:あいつ.wav をmp3に変換
デスクトップにある音楽ファイル あいつ.wav をクリックしたまま、iTunesのプレイリスト画面に移動して手を離します。
すると下図のように曲名がリストに表示されます。曲名の上で右クリックして、選択項目をMP3に変換 をクリック。
すると下図のように、画面上中央に、変換作業中の表示が出ます。
リストには2つ目の曲名が出て、時間の所が未完了になります。しばらく待つと、
変換が終了して音(ピロリン)が鳴り、変換中の画面は下図のように通常表示に戻ります。
2つ目の曲名の時間が数字で表示されます。
変換されたmp3ファイルのある場所
先程覚えたフォルダを開いて行きます。
ドライブCにインストールした場合は、
デスクトップのマイドキュメントの中の、マイミュージックフォルダの中の、iTunesフォルダの中の、 iTunes Musicフォルダ
になります。
例の場合:D:\mydocument\My Music\iTunes\iTunes Music
ドライブDのmydocumensフォルダの中の、My Musicフォルダの中の、 iTunesフォルダの中の、 iTunes Musicフォルダ
になります。
※音楽ファイルにアーティスト名が設定されているかいないか、でここから先のフォルダ名が違ってきます。
アーティスト名が設定されている場合
iTunes Musicフォルダを開くと、
アーティスト名のフォルダが作られ、その中にアルバム名のフォルダ等が作られ、
その中にmp3に変換されたファイルが置かれます。
アーティスト名がない場合
iTunes Musicフォルダを開くと、
不明なアーティストフォルダが作られ、その中に不明なアルバムフォルダが作られ、
その中にmp3に変換されたファイルが置かれます。
下図の例では、アーティスト名、アルバム名がない場合。
あいつ.mp3 アイコンを右クリックして切り取って、使いたいフォルダに移動します。
プレイリストの曲名を消す
変換作業が終わったら、プレイリストの曲名を削除します。削除しないと残ったままになるので次の作業の邪魔になります。
下図のように、元のwavファイルとmp3変換後のフィアルの2つを一度に削除するには、
キーボードのCtrlキーを押しながら2つの曲名をクリックすると、下図のように選択状態になります。
曲名の上で右クリックして、削除 をクリック。(或いはDeleteキーを押す)
複数のものを選択するには、編集をクリック、すべてを選択 をクリックしてもできます。
これをすると、リストにある曲名全てが選択されるので、その後、曲名の上で右クリック、削除をクリック。(或いはDeleteキーを押す)
iTunesでmp3に変換できるファイルは、wav、wma、m4aなどです。
同様の操作で変換できます。
変換したいファイルを複数選択する方法
クリックの方式がシングルクリックか、ダブルクリックか、で操作が多少違います。
例)wmaファイル
複数のファイルを選択して一度に変換する場合、
ファイルをクリック、ファイルをライブラリに追加 をクリック、
すると下図のように、ファイル選択の画面が開く。
@連続したファイルを選択する
シングルクリックの場合)
下図の01Japan.wmaのファイルにマウスを合わせると反転文字になって選択される。
ダブルクリックの場合)
01Japaneggae.wmaをクリックすると、選択される。
キーボードのShiftキーを押しながら、
シングルクリック)09ごめんねチャーリー.wmaにマウスを合わせると、01〜09までのファイルが選択される。
ダブルクリック)09ごめんねチャーリー.wmaをクリックすると、01〜09までのファイルが選択される。
開くをクリック。
変換作業終了後、
変換されたファイル名がプレイリストに表示される。
Aファイルを飛び飛びで選択
キーボードのCtrlキーを押しながら、
シングルクリック)選択したいファイル名の上で一つずつマウスを合わせると選択される。
ダブルクリック)選択したいファイル名を一つずつクリックすると選択される。
開くをクリック。
補足
1)音楽ファイルをwavに変換する
音楽編集ソフトではwavファイルを開いて編集する場合があります。
例えば、ギター演奏や歌を録音したファイルがmp3の場合、このままでは編集作業ができないのでwavに変換します。
インポートタブでwavエンコーダを選択すると、mp3、wmaなどの音楽ファイルをwavファイルに変換できます。
2)プレイリストの整理
プレイリストに表示して変換していると、
変換するたびに、iTuneフォルダの中に元のファイルと変換後のファイルが新しく作られていきます。
また、プレイリストに曲名がどんどん表示されますから探すのが大変になります。
必要のない曲ファイルやプレイリストの曲名を整理するには、
1)iTuneフォルダの中の曲ファイルの削除
2)プレイリストの曲名の削除
この2つの操作をします。
1)iTunesフォルダの中の曲ファイルの削除
変換後のmp3ファイルのある場所 で説明してありますが、
編集、設定、詳細、一般タブに下図のように表示されています。
※下図の例は保存場所が違う場合です。
Dドライブ、iTuneフォルダの中に、「アーティスト名別にフォルダ」が作られ、その中に変換されたmp3ファイルがあります。
使用パソコンの保存場所を探して、iTuneフォルダの中のアーティスト名フォルダの中のmp3曲ファイルを確認。
mp3ファイルは別の場所に移動。
変換前の元の曲ファイルを右クリック、削除をクリック。
2)プレイリストの曲名の削除
プレイリストの曲名をクリックして選択、Deleteキーを押すと削除されます。
或いは、曲名を右クリックして削除をクリック。
複数の曲名を選択するには、編集をクリック、全てを選択、
或いは、ファイル選択の場合と同様に、
最初のファイル名でクリックし、Shiftキーを押しながら最後のファイル名をクリックすると、
その間のファイル名が選択状態になります。
その後、Deleteキーを押すと、曲名が削除されます。
補足 3) 階層構造(ディレクトリー) iTunesをドライブDにインストールした場合を例に解説します。ドライブCにインストールした場合も考え方は同じです。 このように、ドライブDの下の階層にフォルダがいくつか並び、その下にまたいくつかのフォルダが並んでいます。 下の階層に移動するには、フォルダをクリックします。 |
補足4) アイコン表示が変わった場合 関連付けの変更 iTunesなど、音楽関係のプログラムをインストールすると、アイコン表示が変わってしまうことがあります。 iTunesをインストールしたら下図のようにアイコンが変わってしまい、このアイコンをクリックすると これを元に戻す(mpで再生できるようにする)には、 下図の画面が開くので、WindowsMediaPlayerをクリックして、 すると下図のようにアイコン表示が元に戻り、WindowsMediaPlayerで再生が始まります。 |
おわりに
H20年から掲載していたこのファイル変換のページですが、5年が経過して解説内容と実際が違ってしまいました。
最新バージョンを使った解説を作ろうか、とも思いましたが、それもいずれは古くなって使い物にならないページになります。
古いバージョンがこの先も入手できるなら、それを使った解説ページを作ろう、と思ってまとめたのがこの解説です。
このバージョンが使えなくなったり、必要性があれば最新バージョンの解説も作ろうとは思いますが、今の所は予定にありません。
プリケーションソフトは次々に新しいバージョンが出現します。これはOSでも同じで、windowsも8の次が出るらしいです。
新しく便利な機能が増えたり、セキュリティ上の安全性が向上したり、とプラス面が強調されますが、
新しいものが良いか、というと、必ずしもそうとは言えません。
バージョンを新しくしたら操作が面倒だったり余計なものが増えて邪魔だったりして、
これなら元のバージョンの方が使い慣れているから元に戻そう、という例は珍しくありません。
windowsMediaPlayerは必要性があってver11を使っていますが使い辛いです。(これも今となっては古いですが)
他のパソコンでは9や10を使っています。この方が使いやすくて便利です。
OSは、いまだにXPです。
新し物好きの人もいますが、私にしてみると、新しいものは新しく覚えなくちゃならないことがあるので面倒です。
この面倒臭さが先に立ちます。
日常の生活家電でも、
ビデオデッキや携帯電話などは、どうしても必要性があれば買い替えますが、その度に説明書を見ながら操作を覚えます。
必要性がなければ何年も前の古い型のものを使い続けます。それが一番楽です。
そんな話はどうでもいいですが。
今回、この解説ページをまとめ直してみて、「これは知っておくべきだろう」とか「これはついでに知らせておくべきだろう」
というものがいくつかあって、それらを含めたので内容が長くなりました。
書いてあることの全てを理解する必要はなく、必要な部分だけを切り取ってご利用ください。
このページではiTunesを使った方法を解説しましたが、
他にも音楽ファイルをmp3ファイルに変換する方法は色々あります。(午後のコーダなど)
「mp3 変換 フリーソフト」などのキーワードで、インターネットで検索するとヒットします。
自分にとって使いやすいものを見つけてください。
※最近のフリーソフトは、
ダウンロードページに危険な広告が表示されていたり、
余計なプログラムを一緒にダウンロードされるようになっているものが多いので気を付けてください。
25年2月