テレビの受信

地デジ、BS放送の基本 (24.2.12)(最終更新:24.2.16)

 

はじめに

2011年(平成23年)7月に、テレビ放送が地デジ放送になりました。

今まで使っていたテレビ(アナログテレビ)では直接テレビを見ることはできません。

2012年2月現在、世間一般では何らかの方法でテレビを視聴しているけれど、その内容は様々。

地デジ放送ではデータ放送が利用できます。

BS放送では地デジ放送とは別の番組を視聴できます。

 

このページでは、

地デジ放送のデータ放送、BS放送の内容、どういう仕組みでテレビを見ることができるのか、地デジ放送とアナログテレビ、

などの基本的な解説をします。

 

1.放送内容

1)地デジのデータ放送

地デジでは今までと同様のテレビ放送に加えて、

リモコンのデータボタンを押すことで、テレビ画面にデータ放送が表示されます。

データ放送の内容は各テレビ局によって違いますが、

ニュース、天気予報、地震情報、交通情報、その他色々な情報を見ることができます。

天気予報は1日の時間帯で表示されたり、週間天気予報を見ることができます。

地震情報は、発生した地震の震源や各地の震度を見ることができます。

また、インターネット回線をテレビに接続することで、各家庭からのデータをテレビ局側に送ることができます。

例えば毎週放送のドラマ番組で、毎週スタンプを押して、スタンプいくつでプレゼントに応募できたり、

クイズに回答して正解すると特典がもらえたりします。

マラソン中継では、放送中に定期的にお知らせが出て、

その時にボタンを押すとポイントが溜まったり、プレゼントの応募ができたりします。

 

2)BS放送

地デジ放送は、関東の場合は、1NHK総合、2NHK教育、4日本テレビ、5テレビ朝日、6TBS、7テレビ東京、8フジテレビ

の7局あります。

BS放送は、この7局が地デジ放送とは別の番組構成で放送をしています。関東では7局プラス11チャンネルの計8局あります。

過去に各放送局で放送されたドラマの再放送や、新しい番組、韓国ドラマなど、放送局によって内容は様々です。

 

※地デジもBS放送も無料で視聴できます。受信料は別。

※パソコンでテレビが見られる場合もテレビ受信と同じで、

 パソコンに地デジチューナーが内臓されていれば地デジが見られます。 BSチューナー内蔵ならBS放送が見られます。

 

2.一般的なテレビ受信の仕組み

ここからは、テレビ放送はどういう仕組みで受信・視聴ができるのか、という説明です。

受信の仕方は、

自宅でアンテナを設置しているケースと、集合住宅で集合アンテナを利用しているケース、ケーブルテレビを利用しているケース、

などに分けられます。

まずは自宅でアンテナ設置の場合から解説します。ケーブルテレビと集合住宅の場合は後述。

 

自宅でアンテナを設置しているケース

一般的な家庭では、屋根の上のアンテナからのアンテナコードが屋内に入り、分配器で分けられて各部屋に配線されています。

以下の説明では、テレビ1台についてどういう流れがあるのか、を説明します。

 

2011年7月までのテレビ放送

放送局からアナログ放送電波が送られ、それを自宅のアンテナで受け取る。

地上波はVHFアンテナで受信、地域のUHF放送はUHFアンテナで受信。

普通「テレビ」と言っているものは、テレビ受信機のこと。受信機とはチューナー。

テレビにはチューナーが内臓されている。

アナログ放送用のテレビは、アナログチューナーが入っていて放送を画面に表示する。

 

地デジ放送

2011年7月以降、現在のテレビ放送は地上波デジタル(地デジ)放送となり、電波はアナログ信号ではなくデジタル信号になった。

放送局からの電波の周波数はVHFがなくなりUHFだけになったので、アンテナはUHFアンテナだけで受信する。

今までのアナログテレビにはアナログチューナーしか内蔵されていないので見られない。

 

地デジテレビには、地デジチューナーが内臓されている。これはデジタル信号を受信するのでテレビが見られる。

 

※現在市販されているテレビは大きく分けて3種類。

 地デジテレビ、地デジBSテレビ、ワンセグテレビ。

 ワンセグテレビは地デジ放送と同じ内容を受信できるけれど、データ放送はない。携帯用のテレビ。

 

BS放送は、テレビ局が放送衛星に向けて、BSデジタル信号の電波を送っている。

衛星は電波を受けて地上に送信している。各家庭のパラボラアンテナがその電波を受信。

BSチューナー内蔵のテレビで受信して見ることができる。

市販されている地デジ・BSテレビは、地デジチューナーと、BSチューナーの2つが内臓されているので、

地デジ放送、BS放送の両方が見られる。

BSパラボラアンテナは屋根の上でなくても、2階のベランダの柵に固定しても利用できます。

衛星の方向にアンテナが向いていれば大丈夫です。詳細はパラボラアンテナの説明書に記載してあります。

 

BSと似ているものにCSがありますが、

放送衛星を利用しているテレビ放送をBS、通信衛星を利用しているテレビ放送をCSと言います。

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以上をまとめると、

 

地デジを見るには

アナログテレビ

UHFアンテナと、地デジチューナーが必要。

地デジテレビ

UHFアンテナが必要。

 

BSを見るには

アナログテレビ

BSパラボラアンテナと、BSチューナーが必要。

地デジ・BSテレビ

BSパラボラアンテナが必要。

 

地デジ・BS放送の両方を見るには

アナログテレビ

UHFアンテナ、パラボラアンテナ、地デジ・BSチューナーが必要。

地デジ・BSテレビ

UHFアンテナ、BSパラボラアンテナが必要。

 

アンテナやチューナーは電気店、ホームセンターなどで購入できます。

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3.地デジ放送、BS放送を見るための具体的な方法

自宅でアンテナを設置しているケース

1)アナログテレビを使用の場合

必要な物:UHFアンテナ、地デジチューナー

 

地デジはUHFアンテナで受信します。現在UHFアンテナが設置してあればそれが使えます。

アナログテレビで直接受信できないので、地デジチューナーを使用します。

これは電気店やインターネット販売などで5000円〜10000円前後の物が販売されています。

 

地デジチューナーには、

地デジ放送だけを受信するもの:5000円台〜

地デジ放送とBS放送を受信するもの:8000円前後〜

の2種類あります。

 

地デジだけ見られればいいなら、5000円程度のチューナーを購入。

地デジとBSも見たければ、両方の機能を持ったチューナーを購入。

 

地デジだけを見る

必要な物:UHFアンテナ、地デジチューナー

UHFアンテナからのアンテナコードを地デジチューナーに接続。

地デジチューナーからの、音声・映像出力コードを、アナログテレビの外部入力端子に接続。

地デジチューナーにはBcasカードが付属している。カードを入れて初期設定を行う。

テレビチャンネルの選択は地デジチューナーのリモコンで行う。

 

地デジ・BS放送を見る

必要な物:UHFアンテナ、BSパラボラアンテナ、地デジBSチューナー(地デジBSチューナー内蔵ビデオデッキ)

UHFアンテナからのアンテナコードを、地デジBSチューナーのアンテナ入力の地デジ(UHF)端子に接続。

BSパラボラアンテナからのアンテナコードを、地デジBSチューナーのアンテナ入力のBS端子に接続。

地デジBSチューナーからの、音声・映像出力コードを、アナログテレビの外部入力端子に接続。

地デジBSチューナーにはBcasカードが付属している。カードを入れて初期設定を行う。

テレビチャンネルの選択は地デジBSチューナーのリモコンで行う。

 

地デジBSチューナーの代わりに、地デジBSチューナー内蔵ビデオデッキを使うこともできます。

接続の仕方は同じ。下図は混合器と分波器を使用した場合(詳細は後述)。

ただし、テレビのチャンネルはビデオデッキのリモコンで操作します。

テレビ番組をビデオデッキで録画中は、他の番組を見ることはできません。

 

2)地デジBSテレビを使用の場合

地デジ・BS放送を見る

多くの家庭では、屋根の上に2つのアンテナがある場合、

それぞれのコードを混合器に入れてアンテナコードを1本にしてから屋内に入れている。

下図のように、UHFとBSパラボラアンテナがある場合は混合器でアンテナコードを1本にしている。

これを分配器で各部屋に分けている。

各部屋の壁からのアンテナコードをテレビに接続するには、

1本のコードからUHFとBSに電波を分ける機械(分波器)をつけてから接続する。

各テレビごとに、分波器を接続することになる。

テレビ1台を例にすると下図になる。

 

分波器の例

http://joshinweb.jp/av/1076/4962736202294.html

この分波器の場合、

壁からのアンテナ線は、分波器の端子に真っ直ぐ差し込む。

分波器からの2本の線は、テレビの端子に差し込んでネジを回して止める。

 

 

別の分波器

http://joshinweb.jp/av/1076/4978877955203.html

この分波器はテレビのアンテナ端子に差し込む形。

 

パラボラアンテナを自分で後から取り付ける場合

電気店やホームセンターでアンテナを購入して、屋根の上やベランダの柵に設置する場合は、

アンテナからのアンテナコードは壁の中を通すことが難しくなります。

その場合は、アンテナから直接テレビやビデオデッキなどへ接続します。

地デジBSテレビには、アンテナ出力がついているものがあります。その場合は、テレビからビデオデッキへアンテナ線を接続します。

アンテナ出力がついていない場合や、複数のテレビでBS放送を見たい場合には、

パラボラアンテナからのコードに分配器をつけて分岐します。

 

複数の部屋で地デジ放送とBS放送の両方を見たい場合には、

地デジアンテナコードが家の中に入っている所に分配器があるので、

地デジのアンテナコードとBSのアンテナコードを混合器に接続し、それから分波器に接続します。

古い混合器や分波器は地デジ電波やBSデジタル電波に対応していないものがあるので、

その場合は混合器や分波器自体を交換する必要があります。

 

4.テレビ放送の録画

テレビは見るだけの機械です。録画をするには録画用の機械(ビデオデッキ)が必要です。

※地デジ(BS)テレビによってはDVDやブルーレイディスクを入れて録画できる機能の物もありますがここでは省略。

アナログテレビと、アナログビデオデッキを使用する場合

地デジBSチューナーを接続した例で説明します。

アンテナからのコードを分波器で地デジとBSに分け、それぞれを地デジチューナーのアンテナ入力に接続。

地デジBSチューナーの音声・映像出力をビデオデッキの外部入力に接続。

ビデオデッキの音声・映像出力をアナログテレビの外部入力に接続。

地デジチューナーにタイマーがあれば録画したい時間とチャンネルをセット。

タイマーがなければ電源を入れた状態で、録画したいチャンネルに設定したまま。

ビデオデッキのタイマーを録画したい時間にセット。チャンネルは外部入力。

 

ただし、これで録画はできますが、録画中は別のテレビ番組を見られません。

そこで、下図のように、地デジBSチューナーを2つ使用します。

こうすると、録画とテレビ視聴は別々に操作できます。

 

アナログテレビと地デジ・BSチューナー内蔵ビデオデッキを使用する場合

アンテナからのコードを分波器で地デジとBSに分け、それぞれをビデオデッキのアンテナ入力に接続。

ビデオデッキの音声・映像出力から、テレビの外部入力端子に接続。

タイマーは、ビデオデッキで設定。

この場合も、ビデオデッキで録画中は他のテレビ番組を見られません。

録画中でも他のテレビ番組を見るには、アナログテレビに地デジBSチューナーを接続する必要があります。

 

地デジBSテレビと、地デジBSチューナー内臓ビデオデッキを使用する場合

アンテナからのコードを2分配器で2つに分け、一方を地デジBSテレビへ、もう一方をビデオデッキへ接続。

ビデオデッキの音声・映像出力から、テレビの外部入力端子に接続。

タイマーは、ビデオデッキで設定

 

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5.集合住宅で集合アンテナを利用しているケース

屋根の上にUHFアンテナとBSパラボラアンテナの両方が設置されている場合は、

自宅のアンテナ設置と同じような配線になっているので、前述の解説内容を参照してください。

UHFアンテナだけしか設置されていなくて、BS放送を見たい場合は、ベランダなどにBSパラボラアンテナを設置する必要があります。

 

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6.地域のケーブルテレビを利用しているケース

※ケーブルテレビ会社によってサービスの内容が違います。

多くのケーブルテレビでは、

放送局からの、地デジ電波とBS電波の両方の電波を受信。2つを一緒にして各家庭に送っている。

各家庭の内、アナログテレビを使用している場合は、

STB(セットトップボックス)という地デジチューナーとBSチューナーが一緒になった機械を設置。@

STBのリモコンでチャンネルを選んでテレビを見る。この時、テレビは画像だけを見る機械であり、アナログチューナーは使っていない。

地デジ・BSテレビを使っている場合は、テレビに内臓されている地デジ・BSチューナーが受信してテレビ画面が見られる。A

つまりSTB(地デジ・BSチューナー)は不要。

地域のケーブルテレビによっては、地デジ、BSの2つの電波信号の他に、

地デジのデジタル信号をアナログ信号に変換した電波信号(デジアナ変換のアナログ信号)も送っている。

このアナログ信号を受信して、STBをつないでいないアナログテレビが見られている。B

アナログ信号を送るサービスは2015年3月31日まで。

それ以降はアナログテレビだけでは見られない。アナログテレビにSTBをつなげば見られる。

※ケーブルテレビは、地デジ、BS、地デジをアナログ変換したもの、の他にCSの電波も送っていますが、ここでは省略。

 

アナログテレビと地デジ・BSテレビの違い

テレビの種類 STB 見られる番組 データ放送
アナログテレビ STBを使う 地デジ、BS 使える
STBを使わない 地デジ(アナログ) 使えない
       
地デジ・BSテレビ 不要 地デジ、BS 使える

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7.地デジ放送、BS放送を見るための具体的な方法

ケーブルテレビを利用しているケース

1)アナログテレビを使用の場合

STBを使用する

STBのリモコンでチャンネルを選択。地デジ放送とBS放送の両方が視聴できる。

 

STBを使用しない

2015年7月までは、デジアナ変換のアナログ信号を受信して地デジ放送内容が視聴できます。

それ以降はSTBを使用するか、地デジチューナーや地デジBSチューナーを使用すれば地デジ放送を視聴できます。

 

2)地デジBSテレビを使用の場合

テレビの説明書とBcasカードを用意。配線の変更が必要です。それからテレビの初期設定を行います。

 

地デジ・BS放送を受信するには、下図のように配線します。

分波器 日本アンテナ S-UVSW の場合、

壁のアンテナ取り出し口からのアンテナコードの先(プラグ)を分波器に真っ直ぐ差し込みます。

 

分波器の2本のコードのうち、

VHF/UHFと書かれているコードの先(プラグ)を、テレビのVHF/UHF端子へ真っ直ぐ差し込みます。

プラグがネジになっているので指でつまんで何回か回せば止まります。

 

BS・CSと書かれているコードの先(プラグ)を、テレビのBS・CS端子へ真っ直ぐ差し込みます。

プラグがネジになっているので指でつまんで何回か回せば止まります。

 

アンテナ線の接続が終わったら、説明書の通りにBcasカードを入れてテレビの設定をします。

電話回線、LAN回線の接続はテレビを見るだけなら不要ですから飛ばして構いません。

データ放送で回答するなど、テレビ局側へ送信するには、電話回線やLAN回線を接続します。

この場合は電話料金、インターネット接続料金が発生します。詳細はテレビの説明書を参照。

 

8.テレビ放送の録画

テレビは見るだけの機械です。録画をするには録画用の機械(ビデオデッキ)が必要です。

※地デジ(BS)テレビによってはDVDやブルーレイディスクを入れて録画できる機能の物もありますがここでは省略。

ケーブルテレビのSTBには、録画機能のついているものもあります。それをつかえばビデオデッキは不要です。

アナログテレビを使用している場合

STBを使っている

1)録画機能のあるSTBに取り替える(料金が変わります)。

2)STB(或いは地デジチューナーや地デジBSチューナー)とビデオデッキを接続して録画する。この場合の接続は下図のようになり、

番組ごとに、

STB(或いは地デジチューナーや地デジBSチューナー)の予約と、ビデオデッキの予約の両方を予約設定する必要があります。

※ここでは地デジBSチューナー内蔵ビデオデッキを例にしています。

 アナログビデオデッキでもSTB(或いは地デジチューナーや地デジBSチューナー)使用の場合は録画ができます。

壁からのアンテナコードの電波をSTBで受信して映像と音声に変換し、それをテレビとビデオデッキに流します。

 

STBを使っていない

地デジ・BSチューナー内蔵のビデオデッキをアナログテレビに接続。

予約はビデオデッキのみ設定。

アンテナコードを2分配器につないで、テレビとビデオデッキに分けます。

アンテナコードからの電波信号の内、

アナログ放送電波信号(デジアナ変換の電波信号)をテレビのアナログチューナーで受け取ってテレビに映します。

また、アンテナコードからの電波をビデオデッキに流します。分波器を使って、地デジとBSそれぞれのアンテナ入力に接続。

ビデオデッキの中のチューナー部分が、電波を映像と音声に変換します。

ただし、2015年3月31日以降は、アナログテレビでテレビ番組を直接見ることはできません。

チャンネル選択をビデオデッキのリモコンで行えば地デジBS放送を見ることはできます。

この場合、録画チャンネルと別のテレビチャンネルの番組を見ることはできません。

録画チャンネルとは別のテレビチャンネルの番組を見るには、テレビに地デジBSチューナーを接続する必要があります。

 

地デジ・BSテレビを使用している場合

アンテナコードからの電波を2分配器でテレビとビデオデッキに分けます。

それぞれのケーブルに分波器をつけて、

地デジBSテレビと地デジ・BSチューナー内臓ビデオデッキを接続する。予約はビデオデッキで設定。

 

 

9.その他

分配器=アンテナの電波信号を分ける機械。分岐させるもの。2分配、4分配など色々なものがある。

分波器=アンテナからの電波信号の中身を種類によって分けるもの。地デジ電波とBS電波を分けるなど。

混合器=地デジ(UHF)とBSなど複数のアンテナからの電波信号を一つにするもの。

  混合器だけのものと、ブースターに混合器機能のあるものがある。

ブースター=電波信号を増幅する機械。電波状態が弱い環境で使用する。

  通常はアンテナ直下で増幅するので、アンテナのすぐ下に増幅部の箱を取り付け、屋内に電源を取る電源部の箱がある。

  電源部から増幅部に電源を供給するため、途中に分配器がある場合には電通式の分配器を使用する。

  電源部から各テレビへアンテナコードを接続する。

  また、卓上用のブースターは、壁からのアンテナ線とテレビ間に設置して電波信号を増幅する。

  地デジ(UHF専用)のものや、UHFやBSなど複数の電波を混合して増幅するものがある。

 

おわりに

2011年7月の地デジ切り替え前は、

テレビのコマーシャルでも、地デジ放送を見るには地デジチューナーが必要。

或いは地デジテレビを買えば見られる、と宣伝していました。

地デジチューナーを使えば見られるということで、店頭では5000円前後で売り出されていました。

 

地デジチューナーはテレビ1台に1つ必要。テレビが4台あれば地デジチューナーは4つ必要。

ビデオデッキにも1台に1つ地デジチューナーが必要。これでは不経済。

自宅のアンテナの大元に、地デジをアナログ信号に変換する機械をつければ1台で済む。

これが商品化されていないのか、とネット検索すると、

旅館やホテル、会社などの業務用は何十万円で販売されているけど、家庭用としてはない。

私が利用しているケーブルテレビ会社に電話できいた所、

デジアナ変換の機械を家庭用として販売することはない。

ケーブルテレビ会社でデジアナ変換はやればできるがそれはしてはいけないという政策、指導があるのでしない。

という話でした。

消費者に金を出させようという政策がそうさせているらしい。

仕方がない。2010年の終わり頃に地デジBSテレビを買うことにしました。

ケーブルテレビからは地デジ放送とBS放送の電波が送られてきているはずなのに、テレビには地デジしか映らない。

なんでだろう、と思ってケーブルテレビにきいたら、地デジとBSを分波する機械が必要だ、と教えてもらいました。

早速電気店に行って分波器を買って接続したらBSも見られました。

 

その後、ケーブルテレビから2011年7月の初めに

「デジアナ変換でアナログ電波を配信します。2015年7月まで。それまでは今までのアナログテレビで見られます」

というお知らせが来ました。

もっと早く分かっていれば地デジテレビを買うことはなかったのに。

これはケーブルテレビが悪いというよりは、政策が消費者を馬鹿にした結果。

2011年7月以降、地デジチューナーは品物自体がなくなり、店員にきくとメーカーが生産をしないので入ってこない、という話。

これまたアホらしい。(2012年2月現在、5000円台でネット販売が再開されています)

 

そんな地デジ放送ですが、

最近知り合いから、「どうやったら地デジやBS放送を見られるのか」と質問され、

言葉で説明しても難しいらしいので解説ページを作りました。

実際に作ってみるとあれこれ盛り沢山になって、電気に関心がない人にとっては余計に難解な内容になり、殆ど利用されません。

それでもせっかく作ったものなので、一般向けにあれもこれもと更に付け加えてまとめてみました。

このページを見てどれだけ役に立つのかは分かりません。

地デジやBS放送を見たい、という場合には電気店や電気工事店に依頼した方が楽で確実です。

ただ、自分でやってみたいという人にとっては、何がどうなっているのかの基本が分からないとどうしようもありません。

基本が分かれば、具体的な細かいことは電気店やホームセンターの店員にきけば教えてくれる場合があります。

最近の電気の大型量販店などでは、

店員は品物を売るだけで、商品の使い方や機能については知らないアルバイト店員がいるかもしれません。

しかし、店員の中の誰かは知っている筈です。自分でやってみたい場合には店員にしつこく食い下がってみて下さい。

 

また、アンテナコードの接続方法、プラグの接続方法など、詳細はここでは省いています。

http://www.e-secchi.com/

このサイトに色々解説がありますから参考にしてください。