炊飯器の台 (26.4.4)
H26.2.26
知り合いから「炊飯器の台が欲しい」と依頼。
流し台の上にガス炊飯器を置いているが、調理するスペースが狭い。
台の上に炊飯器を乗せられれば下にスペースがあるから物が置ける、という。
流し台の写真を送ってもらう。
写真を見ながら寸法を測ってもらう。
背面を壁にピッタリにしないと不安定なので、3月になっても更に細かい寸法を測ってもらう。
ホームセンターで材料を探すと、杉板では幅が30cm以上のものはない。
幅が45cm、長さ120cm、厚さ1.3cmの集成材があったのでこれに決める。
板に寸法の線を引いてからしばらく考える。
・ガス炊飯器は重い。板はあまり強度がない。台の奥は縦に板が入るから上からの力には強いが手前は弱い。
手前を補強するにはどうするか。手前の両端は左右に広がらないようにしないと棚が落ちる。
・流し台の縁の5mmの段差の上に乗せればスペースが広くなる。内側にずれ防止の横木をつければいいか。
だけど不安定になる。それよりも内側にピッタリの方が安全。
あれこれ考えてノコギリで切る作業に入らずに経過。
作業はベランダに新聞紙を敷いてやる。
3月は風が強かったり雨が降ったりでなかなかタイミングが合わない。
気乗りがしないまま、あれこれ迷って3月が終わる。
4.1
手前の両端はホゾ穴を作って入れれば上からの力に耐えられる。それプラスL型金具で左右に開かないようにしたらどうか。
とにかく一度作ってみることにして線を引き直して作業開始。
後面の板は切っている途中で割れる。集成材は割れやすいので横からの力に弱い。
板の追加と金具、その他をホームセンターで調達。
作業時間は約4時間で、ある程度完成。木工ボンドをつけてからビス止め。
L型金具を小さいビスで止めるけど、板が軟らかいのでしっかり止まらない。けど仕方がない。
翌日、ガタツキを調整。
両側面と上面に、ガスレンジの下に敷くアルミ紙を、カーペット用の両面テープで張り付ける。
これで掃除も楽だし水はねも心配ない。
左後上の、調味料入れの板と固定するためのL型金具はビス固定の後、木工ボンドで固定。
出来上がりはなかなか良い。これでOK。
4.3
ボンドが乾燥して発送。
4.4
依頼主に到着。
台の背面は壁にピッタリ。ガタツキなし。依頼主も満足。
ただ、固定用のL型金具が5mm位高い位置になってるのでビスで固定できないという。
固定ができないと縦の板に手が右から当たった場合に左に倒れやすい。固定を何とかしないとまずい。
「でも炊飯器が重いので問題ない。下に滑り止めを置いたから動かない」と依頼主はいう。
写真の後ろにある調味料入れは昨年の11月に作ったもの。
まな板が置けるスペースができた、という。幅がもう少し狭くても良かった。
板の耐久性が弱いので強い衝撃に気を付けて使ってもらう。
なかなかいい感じ。作った私も満足。