仮性包茎の矯正 矯正器を自分で作る (25.11.2)(最終更新:25.11.6)

 

はじめに

男性の性器の話です。

男性の性器は生まれたままの状態では包茎です。

包茎とは亀頭部が包皮に包まれた状態を言います。

包茎の詳細はこちらを参照。

包茎には大きく分けて2種類あります。

仮性包茎(かせいほうけい)と真正包茎(しんせいほうけい)です。日本人男性の殆どは仮性包茎です。

このページでは、仮性包茎の問題症状と解決策をまとめてあります。

 

※注意

記事の内容は平成25年11月時点のものです。今後リンク先などの都合等で内容が変更される可能性があいrます。

このページに記載している内容はあくまで個人的な意見です。

自作の矯正用具を紹介していますが、解説の通りに作成・使用した結果、何か問題が生じても保証はできません。

自己責任で対処してください。

 

仮性包茎の問題症状

仮性包茎は、指で包皮を剥けば亀頭が出る状態です。

性行為には問題がなく、入浴時等にきれいに洗浄して清潔を保てばこのまま放置をしていても何も問題はありません。

ただし、不快症状があります。

亀頭が出た状態でいつもいたいと思っても、包皮は亀頭を包もうとして先端に移動します。

日常生活の行動の中で、包皮が亀頭を包みやすい姿勢をまとめると、

・ソファーに腰かけて前屈みの姿勢

・椅子に腰かけて片足をもう片方の足の上に乗せて組む姿勢

・あぐらをかいた状態

などです。

包皮が亀頭を包むだけなら何も問題ありません。

問題なのは、「包皮が陰毛を巻き込みながら亀頭を包む」ことです。

敏感な亀頭部に陰毛が触れ、その上を包皮が抑えこんでいる状態ですから、チクチクした痛みや違和感があります。

こうした不快症状は、トイレ等で指で包皮を剥いて亀頭を出せば解決します。

しかし、いつもいつも指で包皮を剥く場所があるとは限りません。

多くの場合は「包皮が陰毛を巻き込んで亀頭を包み込んでいる状態」のままで我慢して、次にトイレに行った時に亀頭を出す。

この繰り返しになります。

 

包皮が亀頭を包まないように、常時亀頭が出ている状態を維持できないのか。

 

ネット上で「仮性包茎矯正」というキーワードで検索すると沢山ヒットします。

包茎クラブというサイトがあって、仮性包茎の矯正器具について詳しく掲載されています。

http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Icho/3438/goodslist.html

人体に触れる製品なので安全性が一番大事ですが、値段も数千円と高いものが多いです。

色々な製品がありますが、使ってみてどうなのか、は購入して実際に装着しないと分かりません。

 

解決策 −自分で作る−

もっとも安上がりで安全、サイズは自分の陰茎にピッタリというものはないか。

シリコン素材を自分で加工して色々試した結果、

 

製品名:床マモ〜る

材質:エラストマー樹脂

値段:約500円

輸入販売元:HIGAKI  MADE IN TAIWAN

  

これが丁度良い材料だ、と分かりました。

これはホームセンターの事務用品、防災コーナー等で扱っていますが、店によっては同じ製品を扱っていない場合もあります。

 

同様の製品をネット上で検索すると、

http://item.rakuten.co.jp/kurashi-h/00057928-001/

こんなサイトがあります。

 

加工作業

※以下では、この製品の呼び名をシリコンと呼びます。
 エラストマーとは弾性体のことであり、この製品の原材料がケイ素の化合物であるシリコン(シリコーン)なのかどうか詳細は分かりません。
 単に便宜上、ここでは「可逆性、弾性、伸縮性のある合成ゴムをシリコンと呼ぶ」ことにします。

 

用意するもの

シリコン1枚、白い紙、ハサミ(事務用の直線ハサミで良く切れるもの。あれば曲がった眉毛ハサミも)、きれいな紙(台紙として使用)

 

シリコン1枚の大きさは約50mm×約30mmです。

 

白紙をシリコンと同じ大きさ(約50mm×約30mm)に切ります。

白紙の中央に、普段の陰茎の直径の大きさの円を描きます。

シリコンの材質は伸びるので多少小さ目の直径で描きます。

 

紙を横半分、縦半分に折ります。ハサミで円の線を切り取ります。

穴の空いた紙が出来上がります。

 

これをシリコンの上に置いて、シリコンと紙を一緒に、横半分、縦半分に折ります。

紙から飛び出た部分(円の部分)をハサミで切り取ります。

シリコンは弾力があるので切りにくいです。慎重にゆっくり切ります。眉毛ハサミは切れ味が良いです。

 

シリコンの中央に穴が開きます。多少ギザギザでも問題ありません。

 

四隅の角を丸くカットして出来上がり。

コツ

ハサミの角度はシリコンに対して直角にする。

 

装着方法

シリコンを引っ張りながら亀頭部の後ろ側(お腹側)に装着します。

 

装着時の注意

普段の陰茎の状態で装着して圧迫感を確認します。素材が柔らかいのでうっ血(血行を止める)の心配はないと思われます。

勃起時の状態を確認。うっ血しないか、痛みがないか、を確認します。

問題がなければ常時装着して睡眠中も装着します。

 

使用上の注意

清潔

清潔を保つ必要があります。

排尿時は尿で汚れないようにします。入浴時には外して石鹸をつけて両手で良く洗浄します。

 

劣化

1枚のシリコンの使用できる期間は大体1ヶ月位です。

使っていると最初は透明色ですが少しずつ黄ばんできます(薄黄色に着色します)。

入浴時に洗浄していても黄ばむので、これは汚れではなくシリコンの劣化のようです。

劣化が進むと穴の直径が多少大きくなります。

穴が大きくなったり、開けた穴から亀裂が走って陰茎を包む直径が大きくなると外れやすくなります。

外れやすくなったら新しいものと交換します。

 

その他

公衆トイレなどを使用する時は、陰茎を両手で保持する時にシリコンは隠れますから他者に気付かれる心配はありません。

温泉など公衆浴場に入浴する時は、事前にトイレなどで外しておきます。

保管はティッシュなどに包んでポケットに入れておきます。

 

使用していると包皮に押されてシリコンの輪が前方に倒れることがあります。

お腹側に倒れるように角度をつけた方が、包皮が亀頭を包み込みにくくなります。

しかし、糸などで追加加工をすると、そこに細菌が繁殖して不潔になりやすくなりますから、そうした加工は避けます。

 

この素材を使って7ヶ月になりますが、アレルギーや過敏症状などは今の所ありません。

※あくまで個人的な感想です。効果や安全性を保証するものではありません。

※これを継続使用した結果、いつかはシリコンを使わなくても包皮が亀頭部を包まなくなるのか、はやってみないとわかりません。

 包皮は亀頭を包もうとして移動します。そういう風にできています。

 それを器械的にシリコンで止めているだけですから、包皮の移動する癖がなくなるかどうかは不明です。

 

高度なテクニック

亀裂が入った場合の補修

用意するもの

ハサミ、ライター、事務用金属クリップ、シリコンのカケラ極少量、きれいな紙

 

装着しているシリコンが亀裂した場合の補修方法を解説します。

糸などで補修するとそこに細菌が付着して不潔になります。補修はシリコンを火で溶かして接着します。

 

きれいな紙の上にシリコンを乗せて、亀裂面を合わせます。

 

クリップを下図のように折り曲げます。

  ⇒  

 

クリップの持ち方

 

ライターでクリップの先端を加熱します。

 

熱したクリップを亀裂部に当てて軽く溶かします。これで亀裂部は仮に接着されます。

 

シリコンのカケラを亀裂部に乗せます。

 

更に小さいカケラをクリップの先端に乗せます。シリコンは表面がベタベタしているのでくっつきます。

ライターで加熱。火をつけます。

素早く亀裂部の上のシリコンのカケラに当てると火が燃え移ります。

表面を軽くならして平らにします。すぐに火を吹き消します。この作業は手早く行います。何回かやればコツが分かります。

 

冷めるまで待ちます。これで片面の補修作業は完了。

裏面も同様の作業をします。

多少焦げて黒くなっても大丈夫です。

 

注意

劣化して亀裂が入ったので、補修後どれ位使用できるかは分かりません。

3〜4日程度で補修部が剥がれることがあります。溶かした部分は多少ベタつきます。

 

この補修作業は、シリコンに角度をつける場合にも使えます。

角度がつくと接着部を指で押さえながらの作業になるので、ライターは火がついた状態で離しておけるものが適しています。

オイルライターなどがあればその方が便利。なければ台所のガスレンジの火を使って行います。

 

注意

角度をつけすぎると、皮膚とシリコンの接する面積が広くなるので不潔になりやすくなります。

接着部位は剥がれやすくなります。

 

 

あとがき

多くの男性は生まれてからずっと仮性包茎と付き合っています。

それが当たり前です。

思春期を過ぎ、大人になると、亀頭部を出した状態が自然な状態でリラックスできると思うようになります。

しかし、日常生活の姿勢によっては包皮が亀頭を包んでしまうことは珍しくありません。

包皮が亀頭を包む状態は一日に何回もあります。

その度に、指で包皮をめくって亀頭を出せればいいですが、なかなかそうは行きません。

他の人の目のない場所、トイレで亀頭を出すしかありません。

 

陰毛が巻き込まれて亀頭がチクチクする違和感・不快感は仕方がないもの、当然のもの、とあきらめたまま生活していましたが、

ある日、「何とかできないか」と考えました。

ネットを検索して仮性包茎矯正器具があることを知りましたが、高いお金を出してまでする気にはなりません。

もちろん、美容整形手術は希望しません。

もっと簡単にできないか、とあらゆる素材を試しました。

プラスチックは硬過ぎて皮膚を傷めます。

硬質の免震素材は伸びにくいので、勃起時に圧迫が強くなり、うっ血の危険があります。

柔らかい素材で皮膚に接するものとなると、靴の靴擦れ防止のシリコンがあります。

しかしこれは接着剤が付着していて除去できません。

 

他に何かないか、と探し続けてたどり着いたのが「床マモ〜る」でした。

加工は簡単、効果もそれなり。安全・清潔が保てます。1ヶ月1枚使用して、1年で約500円。

これで亀頭のチクチクの不快感が防げるなら安上がりです。

 

このページで解説した方法が他の人の場合に適しているかどうかは分かりません。

しかし、仮性包茎の陰毛の巻き込みで悩んでいる方の参考になれば幸いです。