未成年者と性  (19.3.18)

性に関する考え方 その2

 

性行為 妊娠以外の危険

性行為でうつる病気には色々なものがあります。

性行為にはこうした病気に感染する危険性がある、ということを認識するべきです。

 

性病・性感染症
性行為でうつるするすべての感染症を性病・性感染症と言います。
現在では30種以上の原因微生物の存在が知られています。

原因微生物としては、梅毒、淋病の原因となる細菌類、尿道炎、子宮頚管炎の原因となるマイコプラズマ、クラミジア性病・性感染症、性器ヘルペス、ソケイリンパ肉芽腫症、軟性下疳、トリコモナス感染症、毛じらみ、カンジダ腟炎、疥癬、尖圭コンジローム、B型肝炎、エイズの原因となるウイルスがあげられ、また原虫、かび、寄生虫が原因となることもあります。

これらの病気の恐ろしいところは、自分だけがいくら予防につとめても、相手が感染している場合はうつされる可能性があるということです。

HIV感染症
初期は半数以上に自覚症状があり、発熱、リンパ節腫脹、咽頭炎、発疹、筋肉痛・関節痛などがみられ、さらに下痢、頭痛、吐き気、嘔吐、肝脾腫、体重減少、口腔白苔、神経症状が認められます。
慢性期を経て、AIDS期の症状になると、免疫能破綻が進行して、重篤な日和見感染症(健康な状態では害にならないような病原性の弱い微生物が、感染者の免疫力の低下によって引き起こす病気)が合併し、いわゆるAIDS(後天性免疫不全症候群)となります。症状は合併した日和見感染症の症状が中心となります。AIDS状態では治療しないと2年前後で死に至ります

梅毒
梅毒は、その病原体であるトレポネーマの感染により発症します。感染して9週までを第1期梅毒、感染して9週から3年までの第2期梅毒、感染後3年以上の第3期梅毒と区分します。
症状は、感染後の期間と症状により、4期に分けられます。
第1期
感染して3週間後にトレポネーマが侵入した局所に初期硬結が生じ、硬性下疳と呼ばれる潰瘍に進展します。硬性下疳は周辺が隆起し、全体に軟骨のような硬さがあります。病変のわりには、痛みはありません。数週間で消えてしまいますが、瘢痕は数ヶ月残ります。
2期3期をへて第4期に進行。
これは感染後10年以上を経過したもので、心臓血管系、中枢神経系、が侵され、大動脈中膜炎、大動脈瘤、痴呆、進行麻痺などの症状が現れ、ときには死に至ることもあります。

淋病(淋菌感染症)
淋菌感染症は、淋菌を原因菌とする性病・性感染症です。淋菌感染により男性は主に尿道炎を起こし、女性は主に子宮頸管炎を起こします。
特に男性の淋病性尿道炎は、感染から発症までが短く、痛みなどの自覚症状がある

クラミジア
クラミジアとは、性病・性感染症で、感染報告が現在もっとも多い性病・性感染症です。
女性のクラミジア感染症は性的交渉により感染し、主に子宮頸管炎を引き起こします。
クラミジアによる男性の性病・性感染症の症状は尿道炎が大部分を占めていますが、急性精巣上体炎、咽頭炎、直腸炎なども認められます。

 

性病・性感染症の予防
性行為による接触感染ですからコンドームを使用することで防げます。
しかし、完全な予防はできません。相手を構わず、無秩序な性行為は感染の危険を招きます。

 

参考・引用サイト

http://sei.yatty.net/index.html

 

性病まで至らない問題 ー性行為のマナーー

男性器、女性器ともに、清潔に保つ必要があります。

 

男女ともに、性行為の前には、入浴(シャワー浴)をして性器はもちろん、

体全体を洗ってきれいにします。歯磨き、爪切りをするのは当たり前です。

お互いのためのマナーです。

 

自慰の場合も、清潔、安全に気をつけるのは当然です。

男性は精液で衣類を汚さないように、トイレで性器を刺激して射精する。

あるいはコンドームなどを使用して射精。

女性は精液は出ないですが、粘液で衣類を汚さないようにします。

膣に異物を入れる場合は清潔、安全なものに限ります。

野菜のナスはいいけれど、きゅうりはいけません。

電球など、割れ物はいけません。

 

性に関するマナー

通常、多くの人は日常の殆どの時間を性以外のことを考えながら生活しています。

24時間の内の極一部分だけ性のことを考えるかもしれません。

自慰は恥ずかしいことではないけれど、それを人に伝えることは、

他の人を不快にするかもしれません。だから自分だけで処理します。

自慰行為は個人の問題なので、それを人に見せたり伝える必要はありません。

個人的な性の問題は個人の範囲の中で処理をする、というのがマナーです。

 

また、自慰をするから健康で、自慰をしないのは不健康、という訳ではありません。

性の問題をどう処理するかは個人の選択です。自慰をまったくしなくても構いません。

自慰をする頻度にも基準はありません。1週間に何回自慰をするかは個人の選択です。

これは健康な男女の性行為の回数でも同じです。

夫婦であっても恋人同士であっても、性行為の回数の頻度は二人の選択です。

1週間に何回性行為をしたから健康なカップルだ、という基準はありません。

 

月経(生理)

健康な女性は思春期で初潮を迎え、その後生理と付き合うことになります。

思春期では体が未成熟なのでホルモンの分泌が不安定で、排卵日も一定ではなく、

生理も不順になりやすい。従って生理に対する備えをいつもしている必要があります。

ホルモンの影響で生理が起きるわけですが、ホルモン分泌は精神的な影響を受けます。

ストレスが溜まったり、気分がふさいで落ち込んでいたりという不健康な状態では、

生理は安定しません。

体が成熟してくると排卵は定期的に行なわれるようになり、

生理の周期も決まってきます。

しかし、成人になっても生理の周期が一定にならない人もいます。

極端なダイエットや逆に肥満も、ホルモンの分泌に影響しますから、

生理不順や無月経など、月経(生理)の異常を起こしやすくなります。

 

閉経

女性は40代〜50代でホルモン分泌が減少し、排卵が止まります。

排卵がないと月経(生理)はおきません。これを閉経と言います。

時期的に更年期と呼ばれ、ホルモンのバランスが崩れて、

身体的にも精神的にも不安定になります。

閉経後は妊娠しません。体が衰えて妊娠に耐えられなくなるからです。

 

娘が不妊症で、娘の母親が50代や60代で娘の代わりに代理出産をする、

という外国の話がニュースで流れます。これは、

娘の卵子と娘の夫の精子を体外受精させ、その受精卵を娘の母親の子宮にいれ、

ホルモン剤を使って、妊娠を継続させた結果です。つまり人工的な妊娠・出産です。

 

男性の更年期

男性には精子の生産が止まるという時期はありませんが、

精子の生産能力は年齢と共に低下し、精子の活動性も低下します。

元気の良い精子を沢山作れるのは若い年代です。

しかし、老年になっても精子は生産されますから、

相手の女性に排卵があれば妊娠させることができます。

 

生理の処置

最近は生理用ナプキンのテレビCMが普通に放送されています。

以前は、生理は隠すべきもの、という風潮があり、

生理用品はあまり話題にはなりませんでした。

生理は出血なので、膣口に綿などを当てて、血を吸収します。

ナプキンが主流ですが、タンポンというものもあります。

タンポンは綿が棒状になっていて、膣の中に入れて血を吸収します。

生理の始まりは出血が多く、個人差はありますが、3日目位がピークで、

その後次第に出血量は減少し、7日間位で終了します。

生理中の入浴は、シャワーで清潔にしてから浴槽に入ります。

浴槽内では出血は流れません。

生理中は清潔を心がけます。生理中は性行為は避けます。

生理痛がひどい場合は鎮痛剤を服用しますが、痛みの強さは個人差があります。

生理のたびに鎮痛剤を使っていると体が薬に慣れて、

薬を飲まないと耐えられなくなります。

 

生理中の精神状態

体から出血するわけですから、痛みや不快感があります。

ホルモンのバランスが崩れるので、精神状態は不安定になりやすく、

感情のコントロールができずに、怒りっぽくなったり、ふさぎ込んだりする場合があります。

一時的なものなので、生理が終われば解消します。

 

 

性同一性障害

男性・女性ともに、自分の性を受け入れられない、認められない場合を言います。

身体的な性と精神的な性が一致していない状態。

体は男性でも女性の生き方、考え方しかできない。

体は女性なのに、男性の生き方、考え方しかできない、という人がいます。

性同一性障害という呼び名は精神医学用語です。

原因は環境や虐待など色々言われていますが、特定はされていないようです。

いずれにしても、その人にとっては大きな問題です。

人から馬鹿にされたり迫害されても、その人の性の不一致はどうしようもありません。

理解してくれる人との関わりの中で生きるしかありません。

社会はこうした人達を認めようとはしませんでしたが、

最近になって性同一性障害を認める考え方が一般化して来たようです。

 

性同一性障害で、体の構造を変えてしまうことを性転換と言います。

ホルモン剤を使って、男性の体を女性化したり、女性の体を男性化します。

男性器、女性器、それぞれを形成外科手術で作り変えることも行なわれています。

 

ニューハーフ

元々は男性の身体的性を持っていた人が、女性的な服装などを着て、

外見上は女性にしか見えない、というレベルに到達している人のこと。

ショーダンサーや水商売など、仕事として女性的な外見や行動を売り物としているので、

その人の身体的性と精神的な性の不一致はあったり、なかったりする。

性同一性障害は医学用語であり、ニューハーフは職業上の呼び名で、

イコールではない。ニューハーフの名付け親はサザンオールスターズの桑田佳祐。

 

おかま

身体的な性は男性なのに、行動や考え方が女性的な人で、

一見して男性だとわかる場合を「おかま」という。

ニューハーフが完全に女性に見える外見を装うことに対して、

おかまは男性だと分かる。そのことを職業とする。

芸能人や有名人でもこうした人達をよく見かけるようになりました。

 

おなべ

おかまの逆で、職業上、男性的な外見や振る舞いをする女性。

 

同性愛

一般にホモと呼ばれている。

異性ではなく、同性にしか親愛感情を持てない人をさす。

性的な関心が向かない、性的な満足を得られない、という性に関連した行為の

範囲だけで捉えたものではない。

本来、人間は両性愛者であり、異性愛者を健常者とすると、同性愛者は少数派となる。

小説やフィクションの世界では、同性愛者のことを誇張して取り上げたことがあり、

性的な行為だけで同性愛者を捉えがちである。

 

歴史的に見ると、戦国武将の多くは男性を性の対象としてきた(男色)。

その中で、豊臣秀吉は例外でそうした風習になじまなかったという。

 

ゲイ・レズビアン

男性同性愛者をゲイ、女性同性愛者をレズビアンと呼ぶことが多い。

 

 

性的倒錯(とうさく)

一般的な自然な状態では性的な満足を得られない場合を言います。

SM

S:サディスト=加虐趣味 

相手をいじめることで性的快感を得る。ムチで叩いたり、ヒモで縛ったりします。

M:マゾヒスト(被虐趣味)

相手からいじめられることで性的快感を得る。

ムチで叩かれたり、ヒモで縛られたりします。

 

コスプレ

コスチュームプレイの略。本来は仮装のことで、

一般的にはアニメなどの登場人物のキャラクターになりきることをさす。

性風俗において、俗にコスプレ、コスチューム・プレイと呼ばれる行為は、

女性が特定の職業を想起させる制服、あるいはセーラー服などの

中学生・高校生を想起させる服を着て、男性の性欲を掻き立ててプレイする事を指す。

男性がオムツをつけて赤ん坊になりきって満足を得る赤ちゃんプレイなどもあるらしい。

 

性に関する嗜癖(しへき)では、

女性の下着や衣類などに性的な関心が向くケースがあります。

下着泥棒などがこれです。

結婚していて、奥さんも子供もいる男性がこうした犯罪を犯すことがあります。

 

人との関わり方

直接面と向かっての関わりではなく、電話や携帯電話、パソコンなどの機械を介してしか

やりとりができない若者が増えている、という話があります。

相手は同性でも異性でも、人と関わる、関係を持つ、という場面で、

面と向かってやりとりするとぎこちない。緊張し過ぎてうまく感情を伝えられない。

そうした人は大人の中にもいるようです。

子供の頃から子供同士で遊び、人との関わりを通して人間関係の持ち方を学ぶ。

そうした機会が少なくなって、ゲームや音楽など、

1人の作業の時間が多くなっているからなのかもしれません。

性的な関心も、生身の人間ではなく、ビデオやアニメの世界の登場人物に向いてしまう。

そうした人が増えているようです。

 

性と社会

よばい

割礼の所でも触れましたが、地域社会にとって人口は兵力に比例します。

人口が増えない社会はいずれ消滅します。

日本には古来から近年まで「よばい」という風習がありました。

これは未婚の女性の家に未婚の男性が忍び込んで婚前交渉をし、

お互いの相性をみるための儀式だったそうです。

つまり、女性は社会の共有物であり、結婚は社会に対して私有物だ、

と宣言する意味がありまでした。

現在ではとんでもない、人権侵害だ、と言われそうですが、歴史的にはこうでした。

 

3年たって子なきは去る

3年たって子なきは去る、ということわざがありました。

結婚して3年たって子供ができない夫婦の場合、女性は実家に帰される、というものです。

社会が存続するためには、それぞれの家が存続しなければなりません。

家が存続するためには子供が生まれる必要があります。

子供ができない嫁は帰される、という風習が当たり前だった時代があったそうです。

現代では、不妊症の原因の半数は男性側にある、とわかっていますが、

昔はそうではなく、女性が原因だとされたのかもしれません。

 

血の濃さ

天皇家は昔から、結婚相手は公家や貴族や家臣などの中から選ぶ、

という決まりがあったそうです。

近年になって皇族男子の配偶者は皇族か、特に認可された華族の中から選ぶ、

という決まりに変わり、昭和20年の敗戦後、新憲法が制定されて

皇族の結婚の規定も変わりました。平民出身者も対象になりました。

現在の平成天皇が結婚する時、当時日清製粉の社長の娘だった美智子さんが、

皇太子妃として迎えられました。現在の美智子皇后です。

これが平民出身の妃の第1号です。

その息子の皇太子妃の雅子さんも一般人です。秋篠宮紀子さんも一般人。

もちろん、生活レベルでいえば上流階級であり、普通の一般人とは違います。

 

血縁関係が近いと遺伝子が似ている同士ということになり、

優秀な遺伝子をもつ子供が生まれる一方で、病気や障害の遺伝子も引き継ぎます。

つまり、病弱だったり障害を持った子供が多く生まれやすくなります。

血縁関係が遠い程健康な子供が生まれる確立が高くなります。

日本では婚姻関係で法律的に許される範囲は、いとこ以上離れていることが必要です。

いとこ同士の結婚は認められます。

 

性行為は個人の範囲で、性行為の結果は社会で共有

2006年12月31日、NHKの紅白歌合戦で、DJozumaが歌っていた時、

バックダンサーの女性が裸に見えた、という抗議の電話が殺到したそうです。

実際には裸に見えるボディースーツをつけていたようですが、

抗議の内容は、大晦日に家族団欒で歌合戦を楽しんでいたのに、

裸を見せるとは何事か、というものが多かったそうです。

女性の裸は家族団欒にはふさわしくない、という考えが合っているのかどうか。

その家族団欒を構成している父と母と子供。

父と母は性行為をして子供ができたんじゃないか。

男性・女性の裸の結果で家庭は成り立っているのに、

ふさわしくないというのはおかしくないか?

色々な考え方があると思いますが、社会の側では性はあまり触れたくありません。

それは個人と個人の問題だからです。

性を商売にすることや、性描写が社会の目に触れることは法的に規制します。

が、個人同士の了解で平和に行なわれる性行為については、社会は知らん顔をします。

そしてまた、お腹が大きい妊婦を見ると微笑ましく歓迎し、おめでとう、と言います。

妊婦である、ということは、最低1回は性行為をしましたよ、と言っているのと同じです。

社会は性行為には触れずに、結果としての妊娠を歓迎します。

 

性行為と結婚

性行為と結婚はイコールではありません。

性行為のない結婚もあり、結婚のない性行為もありえます。

結婚は社会的な契約なので、責任と義務がついてまわります。

結婚の本来の姿は、お互いがお互いを尊重し、助け合って社会生活をする。

その為の決まりです。

本来の結婚生活をしている夫婦は沢山いますが、

中には義務ばかりを相手に押し付けて、嫌々結婚生活を続けているケースもあります。

初めの出会いはお互いに惹かれあい、一緒に生きていこうと考えていても、

人間は感情の動物であり、飽きたり、考え方が変わることもあります。

また、最初から打算で結婚する場合もあります。

 

社会の側は、結婚している夫婦の性行為は認めますが、

結婚していない男女の性行為はあまり認めようとはしません。

同棲などは歓迎しません。

また、結婚している人が他の異性と性行為をすることは浮気として批難されます。

細かく言えば、性行為をしようとしまいと、気持ちが離れているのは同じです。

浮気は不倫ともいわれます。

結婚している人が男性の場合、その相手のことを2号さん、おめかけさん、

などと呼びます。

 

恋愛中の男女がお互いのことを大事に思いながら付き合っていて性行為をする。

結婚している夫婦が、義務感や嫌悪感を感じながらも性行為をする。

同じ性行為でも、その意味するものは違います。

 

恋愛関係では相手に気に入られよう、という気持ちが先に立つのかもしれません。

しかし、相手が喜べば何でもするのか、というとそうは行きません。

お互いがお互いを必要とし、お互いを大切に思う、という基本的な感情が必要です。

男女関係、性行為、結婚など、生き方に関するこうした問題を考える場合は、

色々な考え方を知り、その結果どう自分が行動するか、が大事です。

人からの受け売りではなく、自分の考えをしっかり持っていることが必要です。

 

性に関する犯罪

現実の社会では、Hな写真やビデオ・DVD、

インターネットに関連しては画像・動画ファイルなどが販売されています。

法律では性器を公然と見せることは違法と決められています。

公然わいせつ罪という法律で、

こうした性に関する画像・映像の許される範囲が規定されています。

本屋やレンタルビデオ店で売られているものは、通常は性器が見えないように処理

してあります。見えるものは裏本、裏ビデオと呼ばれ、違法商品です。

インターネットでも同じなので、性器が見えるのは違法行為です。

売る方も買う方も罰せられます。

最近では、女子学生が自分の性器を携帯電話で撮影して、画像をHサイトに投稿し、

見た人の反応を楽しむ、ということが話題になりましたが、これも犯罪です。

 

性行為をしてお金をもらうことは売春と言い、売春防止法で禁止されています。

お金を払うのは男性、もらうのは女性とは限らず、

最近では男性もお金をもらう側になるケースもあるようです。

援助交際は言い方を変えただけで、やっていることは売春です。

これも体を売る側、買う側両方罰せられます。

 

この他、痴漢行為、盗撮、覗き、ストーカーなど、性に関連した犯罪は色々あります。

性は他人の迷惑にならない範囲で、お金に関係なく、男女1対1の個人の間で、

生き方に関連して扱われるべきものです。

 

性の商品化

主に女性が、体を売り物にして収入を得ることが社会では行なわれています。

最近はグラビアアイドルが流行り、週刊少年漫画雑誌の表紙には、

胸の谷間を強調した女性の写真が扱われるようになりました。

テレビのバラエティ番組では、そうしたアイドルが沢山登場します。

彼女達は、売り出しの時期には刺激的な写真集やDVDを売り、

テレビに出る時は胸の谷間を強調した服装をします。

その後ある程度名前が売れると、刺激的な服装はしなくなります。

胸の谷間を強調しなくても仕事ができるようになるからです。

水着姿や刺激的な服装は、名前を売るための手段であり、

彼女達はそう割り切っています。

 

性的な描写が社会に氾濫するようになり、刺激は沢山あるけれど、

それをどう扱っていいのか、混乱するのが現代なのかもしれません。

 

思春期に限らず、性的な興味は一生続きます。それが健康です。

問題は性をどう扱うか、です。

 

アダルトビデオやDVD、写真集など、性を商品として扱う物は沢山あり、

そうした目に見える刺激的なものは、性的関心を駆り立てます。

大人もそうですが、特に子供達には刺激が強く、

未知の世界だけに無関心ではいられません。

しかし、それが安全なものか、道徳的にどうなのか、を考える必要があります。

性に対して無分別で、Hなものなら何でもいいのか、というとそうではありません。

Hの質、その内容によっては見たくもない、という理性が求められます。

 

性的な衝動と理性の同居

この矛盾した考えをいつも頭の中に意識しながら、

思春期の特に男子は成長・発達します。

今までは何とも思わなかったけれど、ある時を境にして、

男性・女性という性の違いを意識する。

女性の裸の画像を見て興奮する自分は、頭がおかしくなったんじゃないか、と

一人で悩む場合もあります。

友達に相談すると、俺もそうだよ、と言われて安心することもあるかもしれません。

 

社会の中には男性・女性という異なる性別が存在し、

お互いに性別を意識しながらも、その社会を成り立たせているのは、

性の衝動をコントロールする理性があるからです。

 

売春

過去の歴史を振り返ると、

江戸時代には遊郭というものが存在していました。

農村の貧しい家では、若い女性は身を売って遊女となり、

その代金で家族の飢えを凌ぐことがあったようです。

遊郭の経営者は遊女となる女性やその家族に大金を払い、

自分の遊郭で働かせます。

遊女は客と性行為を行なうのが仕事です。

客が払う料金は遊郭の経営者が手にします。

 

こうした売春行為は公に認められていて、それは昭和になっても続きました。

売春防止法が制定されて表向きは売春行為は禁止されましたが、

実際には表に見えない社会の底辺では現代でも続いています。

 

需要と供給の関係で、

求める者がいて、提供する者がいて、性を商品化する仕組みは成り立っています。

 

東南アジアなどの国へ日本人が観光に行って、

現地の女性をお金で買う買春(かいしゅん)ツアーが問題になったことがあります。

また、そうした貧しい国の少女や女性を日本人がお金を出して日本に連れてきて、

売春をさせている事件も報じられています。

女性の人権団体に言わせると、

日本人の男性はお金に物を言わせるひどい人種だそうです。

 

アダルトサイトで扱われている画像や動画、アダルトビデオやDVDなど、

性を商品として扱っている物に映っている女性が、

どういう状況でそうしたものに登場することになったのかは分かりませんが、

中には、貧しさ故に仕方なくそうした世界に踏み込んでしまった人もいる、

と思われます。

 

日本人の女性でも、お金が欲しくて自分からそうした世界に飛び込む人がいるそうです。

自分が望んで裸になり、性行為をしてお金を得たり、画像や動画に映ってお金を得る。

そうした行為はお金や名声を得る満足はあっても、それ以上のものは得られません。

成人女性の場合は本人が満足していればその人の生き方の選択ですから、

他人がとやかくいうべきではないのかもしれません。

 

また、社会の中には知らずにそうした世界に引きずり込まれる仕組みもあります。

モデル募集、俳優養成などという言葉に踊らされて、

気が付いたらアダルトの世界だった、というのはよく聞く話です。

 

性は生き生きとその人らしく生きるための行動です。

お金やその他を得るための手段として性を扱うべきではありません。

 

水商売

Hなものを扱わず、性行為をしないで

女性性や男性性を売り物にする職業が世の中にはあります。

クラブなどの水商売は、女性を売り物にしていて、それを目的に男性が利用します。

ホストクラブは男性を売り物にして、それを目的に女性が利用します。

お金を得て贅沢な生活をすることを目的にその世界に入る人がいるようです。

また、女性が社会の中で生活していくために、仕方なく入る場合もあるようです。

いずれにしても、若い内だけ、きれいな内だけは売れますが、

人間はいずれ年をとります。

一時的には華やかで贅沢ができるでしょうが、その後も生きて行くことになります。

 

性を意識する社会

幼児の頃は性別に関係なく、男女ともに同じ行動ができたのに、

思春期になるとそうは行かなくなります。

家から外に出ると、男女で違うものがあります。

設備的なものではトイレ、風呂、更衣室。これらは性別によって分けられます。

教育機関である学校も、男子校、女子校というように分けられているものがあります。

また職業も男性に適しているもの、女性に適しているもの、と分けられます。

男性はスカートをはかないし、女性はネクタイをつけないように、

服装によっても分けられます。

性を意識し、体が変化して、男性・女性それぞれに成長し、

人や社会と関わっていくことは面倒なことですか?

それとも期待や夢が抱けることですか?

 

SFなどの未来の話では、人類の科学が発達し、生命誕生も管理されて優秀な人材、

人類にとって有用な人材だけを生産していく、というものがあります。

もし性別がなかったとしたら、生殖行為の必要性がなかったとしたらどうでしょう。

異性を意識し、恋愛に悩んだり何かに打ち込んで情熱を燃やしたりする、

そうした生き生きとした時代がなくなるのかもしれません。

 

あとがき

性に関することを色々な角度からまとめてみました。

話の流れがあるようでないようで、あれこれ考えていたら切りがなくなります。

とりあえずここで一区切りとして、後は興味のあることは自分で調べてください。

ここに掲載されている言葉や意味を全部覚える必要はありません。

性について考えることは、自分の生き方を考えることと同じです。

未成年者が健康で安全で、安心して毎日を送れるように願っています。

 

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