未成年者と性  (19.3.18)(最終更新:25.11.4)

性に関する考え方 その1

 

はじめに

子供達に性をどう理解してもらうか。

ここでは個人的な考えをまとめてみました。

性を語るには、テーマが壮大でなかなかまとまりにくく、

作業を始めてすぐに後悔しました。

 

内容は性教育的な面があったりなかったりで、

身体の構造などは現実的ですが、

考え方は私見が含まれているのでこれが正解という訳ではありません。

対象年齢は思春期の小・中学生から青年までを想定しています。

低年齢では話が難しかったり、まだ知らなくても良いことがあるかもしれません。

このページを子供に見せるかどうかは大人の判断に任せます。

 

性差1)体の違い

体の違いを知ることは基本です。

生まれた時から男女の体の作りが違うのは明らかですが、

それはチンチンがついているかいないか程度です。

これ以外に表面的な違いはあまり目立ちません。

思春期を迎えた男女の体は性徴ホルモンの影響で、

体の作りと働きの違いがはっきりしてきます。

 

男女共に尿(おしっこ)を排泄する部分を持っていますが、

思春期の男子にとって、排泄器官であるチンチン(陰茎)は、生殖器となります。

生命を作ることを生殖と言い、これに関する体の器官を生殖器と言います。

男性と女性では生殖器の構造が違います。

 

男性生殖器の構造

男性生殖器は、精巣、陰嚢、精嚢、陰茎(ペニス)などが含まれます。

陰茎の先端部分を亀頭(きとう)と言います。

見た目が亀の頭に似ているからだと思います。

 

男性生殖器の働き

精子は精巣(睾丸=こうがん)で24時間作られます。

精巣は陰嚢(いんのう)という袋の中にあり、袋の表面の皮膚は伸縮します。

精子が活動するためには31℃〜33℃が適温と言われています。

これ以下でもこれ以上でもいけません。

そこで、気温が高い夏は陰嚢の皮膚は伸びて体温から遠ざけ、

袋の表面積を広くして熱を発散し、精巣の温度上昇を防ぎます。

逆に冬は陰嚢の皮膚はしわを作って縮こまり、表面積を小さくして熱の発散を防ぎます。

成人男性が耳下腺炎(おたふくかぜ)にかかると高熱を出すので、

精子の成長を妨げる場合がある、と言われています。

熱すぎるお風呂に入るのも同じように精子にとってはよくありません。

精子は温度に敏感な他、酸に弱い性質があります。

 

精巣で成熟した精子は精嚢に移動します。

膀胱の出口にある前立腺からは前立腺液が作られ、精嚢で精子と一緒になります。

この液は精子の栄養を含んでいます。

精子と前立腺液が一緒になったものを精液と言い、精嚢にある程度溜まり、

性的な刺激が加わると精嚢は収縮し、精液は尿道を通って体の外に出ます。

これを射精(しゃせい)と言い、思春期に初めて射精することを精通と言います。

陰茎のことを男性器とも言います。

 

女性生殖器の構造

女性生殖器は卵巣、卵管、子宮、膣、陰核(クリトリス)などが含まれます。

発生学的には、陰核は男性の陰茎と同じです。

 

女性生殖器の働き

卵子は卵巣で作られます。卵子は成熟するまで約28日かかります。

成熟した卵子は卵巣から卵管の端っこに飛び出し、卵管の中に入ります。

これを排卵と言い、卵管の中で精子を待ちます。

卵巣は二つあるので、左右交代で1つずつ排卵します。

卵子の中に精子が入って1つになることを受精と言います。

排卵があると、

受精することを前提にして、子宮の壁は毛細血管が沢山集まって厚くなります。

卵子が待っている間に受精が行なわれないと、

卵子は寿命が尽きて黄体(おうたい)となりやがて消えてしまい、

厚くなった子宮の壁ははがれ落ちます。

はがれたものは血液と粘膜の混じったもので、

これが体の外に出ることを月経(げっけい)と言い、俗に生理と呼ばれています。

生理とは元々、正常な働きという意味です。

初めての月経を初潮と言い、古来日本では女子が初潮を迎えると赤飯を炊いて

お祝いをしてきました。月経があるというのは子供を産むことができる、ということです。

本人にとっては一人前の大人の仲間入りであり、地域社会にとっても

喜ぶべきことである、という意味でお祝いされてきました。

 

卵子と精子が出会って、精子が卵子の中に入ると受精卵になり、

受精卵は卵管を移動して子宮の壁に定着して成長します。これが妊娠です。

子宮の壁は厚くなり胎盤となって、受精卵に栄養を送ります。

受精卵はやがて胎児となり、胎児は胎盤から栄養をもらい、排泄物を送り、

約280日後に膣を通って外にでます。これが出産です。

 

精子と卵子

精子の大きさは約0.05mm 卵子の大きさは10倍の約0.5mm。

一回に射精される精液の量は約3ml。その中に精子が約3億個含まれています。

男性が一生の内に作る精子の数は約1兆5千億個。

女性が一生の内に作る卵子の数は約400個。

 

生命誕生の確率

ここに男女1組の夫婦がいて、自分がいるとします。父、母、自分。

受精とは、精子と卵子共に1個ずつが出会うので、その確立は、

1兆5千億×400=4百20兆分の1。

もし隣の精子が卵子と一緒になっていたら自分とは違う人間が生まれます。

もし次の卵子と出会っていたら自分とは違う人間が生まれます。

 

しかし、精子と卵子が出会ったからといって受精して受精卵になるとは限りません。

受精卵になっても無事に成長して子供が誕生するとは限りません。

精子と卵子は組み合わせがあり、

縁があれば一緒になりますが縁がなければ受精せずに終わります。

受精してもその後の成長途中で止まってしまう場合もあります。

妊娠しない、妊娠しても子供の出産までいかない状態です。

健康な夫婦が正常な性生活をして2年経過しても子供に恵まれない状態を

不妊症と言います。

夫婦100組の内、50組は不妊症と言われています。

不妊症の50組の内には、治療によって妊娠・出産に至るケースもあれば、

まったく解決できないケースまで色々なものがあります。

 

父母が、精子と卵子に縁がある(不妊症ではない)夫婦である確率が半分なので、

男女1組が夫婦になって、妊娠し、自分が生まれる確率は

4百20兆分の1×2=8百40兆分の1

 

男女がいればそれで夫婦となるか、というとそうではありません。

同じ時代に生まれ、夫婦となる縁があって父親と母親が出会う訳です。

例えば、1990年の日本の人口が約1億2千万人。男性・女性ともに6千万人ずつ。

その時代の結婚適齢期を20才から40才とすると、

仮に、20〜40才で独身の男性の数が5万人、独身の女性の数が5万人だとすると、

25万分の1の確率で出会うことになります。

8百40兆×25万=210000000000000000000 

21垓(がい)分の1。

自分の父と自分の母が出会って、

それぞれの精子と卵子が受精して、自分が生まれた確率がこの数字。

 

父と母の出会いの前には、父母それぞれが生まれるための確率が存在します。

父が生まれる確率は21垓、母の生まれる確率は21垓。

その前には、父の両親、母の両親が生まれる確率。

その前には祖父母が生まれる確率。

その前には・・・。

人類の起源(始まり)まで、この21垓をどんどんかけていくことになります。

誰か一人が欠けても自分という生命にはたどりつかなくなります。

 

こうして考えると、一人の生命が誕生するには、気の遠くなる程の確率となります。

つまり、奇跡的な、たまたまの縁があっての生命誕生、ということができます。

これを奇跡と思うか、運命と思うか。

生まれる運命があって誕生したんだ、という方が理屈に合っています。

そう思えませんか?

 

その他の体の違い

男性

男性は思春期を過ぎると筋肉が発達して太くなります。男性は強くたくましくなります。

女性

女性は皮下脂肪が多くなり、乳房(オッパイ)も大きくなります。

女性は柔らかく弾力のある体つきになります。

女性の体は外からの刺激を吸収するために脂肪を蓄えます。

脂肪は寒さにも耐えることができます。

つまり妊娠・出産・授乳という仕事に適した体に変化します。

 

体つきは運動能力にも影響します。

瞬発力は男性、持久力は女性、とそれぞれに特徴が現れます。

スポーツを例にすると、短距離や重量挙げなどの記録は男性が優位です。

マラソンも男性選手の記録の方が速いですが、

これは走る距離が42.195kmと決められているからで、

もっと長い距離を走る場合は女性の方が速いだろう、という話があります。

女性は持久力という点で優れています。

妊娠、出産という仕事をするために、心臓はタフにできています。

痛みに対しても女性はタフであり、

出産の痛みを男性が体験すると、ショック死するそうです。

平均寿命で、女性の方が男性より長生きする、という違いは、

こうした体の違いからもきています。

 

陰毛

思春期の成長発達は体の構造的変化が特徴的ですが、

ホルモンの影響で、陰部に毛が生えてきます。

大切な所を守るためなのか何なのか、良くわかりませんが、

陰毛が生えることが正常です。

毛深い男性は、お腹の毛なのか陰毛なのか区別がつかなくなります。

男女共に脇の下にも毛が生えます。

男性は特に毛が多く生えて、口の周りにヒゲも生えます。

 

性差2)精神的な違い

体の違いがわかると、男らしさ、女らしさとは何か、を考えるようになります。

男は男らしく、女は女らしく。それぞれの性の違いを意識します。

まわりの大人を見てみると、

一般に男性は社会に出て仕事をし、女性は家庭を守り、子供を育てています。

こうした大人のモデルを見ながら、子供は男性性、女性性という違いを学習します。

 

原始時代、人間がまだ狩猟や木の実の採取をしていた時代、

男性は獲物をとって食料を持ち帰り、女性は子供を産み育てて家族を守ります。

危険な仕事は男性、安全だけれどコツコツ続ける仕事は女性。

そうした役割分担をするようになりました。

男性と女性とその子供、という家族は単独で生活していましたが、

やがて家族同士が協力して生活するようになります。

獲物を一人で追いかけるより、集団で追いかけた方が能率的だからです。

男性が獲物を追っている間、女性はすみかに残ります。

女性だけの社会は外敵から身を守るために連帯感が必要です。

狩猟の時代から農耕の時代になっても、男女の役割分担は続き、

文明が生活様式を変え、社会が発展して現代につながります。

 

現代では女性も社会に出て仕事をし、育児や家庭のことは男女で協力して行なう、

という考え方が多くなってきているようです。

しかし、男性性、女性性、という性別による行動や考え方の違いがあります。

 

男女は求め合うもの

男女共学の学校では、男子は男子、女子は女子でそれぞれ友達を作ります。

異性の友達ももちろん作りますが、同性の友達は同じ悩みを抱えているので、

親しくなりやすい存在です。

思春期の子供の頭の中は男女共に、

勉強のことと友達のこと、加えて性のことで一杯になります。

それが健康であり、正常なことです。

 

男子の場合、テレビなどで裸の映像を目にすると、そちらに視線が集中します。

女性の水着姿や胸の谷間に視線が集中します。

普段の生活の中でも、女性の容姿に目が向きます。

これは条件反射と同じです。考える、という理性ではなく反射です。

熱いお湯に手が触れると手をひっこめるのと同じ。

梅干しを見るとよだれが出たり、犬が餌の時間になるとよだれをたらすのと同じ反射。

 

女性の場合は全体としてのバランスに目が行きます。

服装のデザインやセンス、髪の毛の形、アクセサリーなどに注意が集中します。

 

吉田拓郎の昔の「イメージの詩」という歌の歌詞に、

『男はどうして女を求めて さまよっているんだろう

 女はどうして男を求めて 着飾っているんだろう』

というのがあります。

男女はお互いを必要とし、お互いを求め合うのが自然だ、

というのが一般的な考え方です。

 

性に関する基本的な疑問

子供はどうやって誕生するのか。

こうのとりが運んでくる、というのは現実的ではありません。

母の卵子と父の精子が出会って受精卵となり、

母のお腹の中で成長して出産、誕生となります。

では卵子と精子が出会うまでにはどういう過程があるのか。

 

性行為

人間の生殖行動を性行為と言い、俗にセックスと言われます。

接吻(キス)、体への接触、性交などをまとめて性行為と言います。

 

性交

陰茎が膣の中に入ることを性交と言います。

男性の陰茎が女性の膣の中に入って射精されると、

精子は膣の中を泳いで子宮を通り、卵管にいる卵子を目指します。

性交とは男性器(陰茎)と女性器(膣)の結合のことです。

これは人間の場合であり、動物の性交は交尾と言います。

この性交が行なわれるためには準備段階が必要です。

陰茎と膣が普段の状態では性交はできません。

 

女性の膣の入口は通常は閉じています。

そこに男性の陰茎が入り込むには、硬く大きくなる必要があります。

 

勃起

陰茎が硬く大きく太くなることを勃起(ぼっき)と言います。

陰茎の中味はスポンジのような毛細血管が集まった

海綿体(かいめんたい)でできており、

性的に興奮すると血管に血液が沢山集まり、全体として硬く大きく太くなります。

陰茎が勃起してもそれだけでは膣の入口には入れません。

陰茎が勃起すると尿道の周りの尿道球腺(にょうどうきゅうせん)から粘液が分泌され、

陰茎の先端の尿道口(にょうどうこう)=おしっこの出口から粘液が出て、

潤滑油の役割をします。

また、尿は酸性なので尿道は酸性です。精子は酸に弱いので活動が抑えられます。

この粘液は尿道の酸性を中和して、精子が活動しやすくします。

 

膣粘液

女性は性的に興奮すると、膣の壁から粘液が出て潤滑油の役割をします。

また、普段の膣内は清潔のために酸性に保たれています。

この粘液はアルカリ性で、膣内を中性にし、酸に弱い精子が動きやすくします。

陰茎も膣も、性的に興奮しないとこの状態になりません。

性的興奮の仕方は男女によって違います。

 

性的興奮の男女差

男性

目で見えるもの(視覚)=Hな画像、映像、実物も含まれます。

耳で聞こえるもの=女性の喘(あえ)ぐ声(聴覚)、

陰茎の先端の亀頭部への刺激(触覚)

Hな小説の文章などを読んでイメージを想像する、

などで性的興奮が起こります。

女性

体全体に性的興奮を起こす部分(性感帯)があり、これは個人差があります。

女性は主に皮膚への刺激で性的興奮が起こり、特に敏感なのは陰核です。

 

性の悩み

多くの男性は包茎の悩みを抱きます。

包茎

子供の陰茎は下図のように先端部の亀頭は包皮に包まれています(1)。

この状態を包茎と言います。

包皮を陰茎の根本に向かって移動させ、めくって行くと(2)、

先端のAとBの部分は陰茎部に移動して、

下図のように亀頭全体が外に出ます(3)。

陰茎が普段の状態でも勃起した状態でも、

包皮をめくれば亀頭が出る状態を仮性包茎と言います。

包皮の先端を前からみるとドーナツ状になっていて、伸縮する余裕があれば

陰茎が勃起しても問題はありません。

25.11.4追加記載

仮性包茎は思春期を過ぎて陰毛が生えてくると、包皮が陰毛を巻き込みながら亀頭を包むので、

亀頭がチクチク刺激されます。包皮を剥いて亀頭を出した状態を維持できれば問題はありませんが、

包皮は亀頭を包もうとしますから、いつも亀頭を出した状態でいることは難しくなります。

この問題を解決するためのものが「仮性包茎矯正器具」です。これの詳細はこちら

 

仮性包茎に対して真性包茎は深刻です。

先端の包皮のドーナッツ部分が硬くなったままです。この状態で包皮をめくると、

ドーナッツは伸びないので亀頭部分を通過することができません(4)。

勃起していない普段の状態でも、

痛くて亀頭部分全体を出せない状態を真性包茎と言います。

陰茎が普段の状態でも亀頭を全部出せないので、

勃起した状態では余計にドーナッツ部分が亀頭部を通過することができません。

陰茎は血液が充満して長く伸び、太くなろうとしますが、

先端部で包皮が動かないので陰茎は痛みを感じます。

ドーナッツ部分が無理に亀頭の首の部分を通過すると、陰茎をしめつけます(5)。

この状態を「かんとん包茎」と言い、痛みは更に強くなります。

勃起時は陰茎全体に血液が充満しているので、亀頭部の血液は移動できなくなり、

包皮を元の状態に戻せなくなります。

 

真性包茎の治療

病院の泌尿器科が診療し、

伸縮性のないドーナッツ部分を切り取り、残った包皮をつなぐ手術が行なわれます。

 

昔の少年漫画雑誌の広告ページには、

包茎を直すためのパンツの通信販売がありました。

うずらの卵のカラを横に半分にしたような形のプラスチックが、

パンツの前面についていて、そこに陰茎を入れて包皮を少しずつめくっていく、

というものらしいです。

これは効果がなく、逆に感染症を起こす危険があるので、

もし今もこうしたものが販売されていたら間違っても使用してはいけません。

 

また、最近では美容整形で

真性包茎や仮性包茎の治療が行なわれているようです。

真性包茎は医療の対象になりますから健康保険適用です。

一般の病気と同じように保険証が使えます。つまり普通の病院で治療してもらえます。

しかし、仮性包茎は性生活に支障がないので治療の対象にはなりません。

したがって、一般の病院では治療してくれません。

包茎は見た目が悪い、男性としての機能が劣るイメージがある、

という理由で美容整形で仮性包茎まで治療しようとするようですが、

保険適用になりませんから何万円もかかります。

性生活に支障がないものにお金を払うかどうかは個人の選択です。

 

包茎の原因

元々亀頭部は敏感なので包皮で保護されるようにできています。

世界各地では昔から割礼(かつれい)という儀式があります。

割礼は、子供の時に包皮の一部を切り取り、亀頭を露出させた状態にします。

ユダヤ教やイスラム教、アフリカの諸民族などでは、

宗教的な意味合いから割礼が行われています。

アメリカ・フィリピンなどでは、

衛生上の観点から割礼と同じことが行われていますが、

宗教習俗上の意味合いを持たないため、割礼と呼ぶべきではない、

という考え方があるようです。

 

日本でも、過去には端午の節句に菖蒲湯に入る習慣がありました。

この時、菖蒲の葉で子供の包皮を切ったそうですが、現在では行なわれていません。

 

昔は親と子供、その子供、と大家族で生活していました。

若い母親に子供が生まれると、子供にとっての祖母が、

入浴時に包皮をむいて亀頭部を洗って清潔にし、包茎を防ぐ方法を教えました。

時代が変わって、核家族の家庭が増えると、

包茎予防の知識と方法を若い夫婦に教える機会がなくなりました。

こうして、真性包茎になることが昔より多くなったのかもしれません。

 

また、民族によっては割礼は男子だけではなく、

女子の性器の一部を切り取る場合があり、

女性の人権団体からは人権侵害だ、と言われています。

 

包茎のマイナス面

真性包茎は陰茎の成長を妨げます。

また勃起ができないので、性行為を行なうことができません。

性行為ができない、ということは、子供を作れません。

人間には寿命があるので、ある集団で子供が生まれなければ、

その集団はいずれ消えることになります。

また、人口は集団の兵力に比例します。人が沢山いた方が戦いの時には有利です。

集団にとって子供の誕生は絶対に必要なことなので、

割礼という儀式を行なって、真性包茎を防ぐことになりました。

痛いから嫌だ、ということは許されず、決まり事として行なわれていました。

現在の日本では、儀式としての割礼は行なわれていません。

 

仮性包茎は性行為をする上で問題ありません。

また、亀頭の先端から出た尿が、亀頭と包皮の間に溜まるので、

亀頭包皮炎(きとうほうひえん)という炎症を起こしやすくなります。

 

真性包茎の予防

子供の頃から入浴時に包皮を少しずつめくって、指で亀頭部の汚れを洗い流すように

大人が教えます。包皮の先端部分を伸ばすことを習慣化させることで、

真性包茎を防ぎ、亀頭包皮炎を防ぎます。

 

性の欲求

人間は生きる上で食べる欲求、眠る欲求、排泄する欲求など、

様々な欲求を持っています。思春期以後はこれに性的欲求が追加されます。

性欲を処理するためには、

性的関心を運動や勉強や芸術など他のものに向けて、そちらで発散させる。

性的行為を行なう。或いは性欲をシャットアウトします。

 

性的快感の男女差

男性の場合、子供でも成人でも射精は快感を伴い、すぐに性欲は消えてしまいます。

グラフで描くと、突然登ってすとんと落ちるパターンです。

排卵のある女性が性行為をしても、全てが快感を感じるとは限りません。

思春期から間もない女性の場合は、

性的快感よりは、性行為そのものの満足感を感じます。

女性が性的に成熟してくると、性的快感を感じるようになります。

女性の性的快感をグラフで描くと、

次第に登っていって、快感のピーク(オーガズム)を過ぎると

徐々に消えて行く山型のパターン。

男性・女性とも、性的に満足できればしばらくは性欲は感じません。

 

この性的快感の男女の違いは、受精が確実に行なわれるためだと言われています。

精子が膣内に入って無事に卵子にたどり着くためには、

膣内の酸性が低下する必要があります。膣の壁から分泌される粘液は

膣内の酸性低下と、子宮の入口(子宮口)をやわらかくし、精子が通過しやすくします。

性的興奮によって粘液は増えるので、

受精のためには興奮状態を長く保つ必要があります。

つまり、女性の体はある程度の時間的な幅を持って、精子を迎え入れる状態を作る。

それが女性の性的快感を感じる長さである、と言えます。

 

朝立ち

人間の脳の中心に近い部分は旧皮質、その外側に新皮質があります。

旧皮質は生物にとって基本的に必要なもの(呼吸する、睡眠する、など)を管理し、

新皮質はより高度な理性などを管理します。

起きている時は新皮質が優勢に活動し、眠っている時には旧皮質が活動します。

健康な男性は朝目が覚めた時に勃起します。

いわゆる「朝立ち」です。これは眠っている状態では精神的に開放され、

基本的な欲求が優勢になっているからです。

また、眠っている間も膀胱に尿が溜まるので、

膀胱の出口の筋肉(膀胱括約筋)が緊張して、おねしょをしないようにしています。

この刺激が持続しているので陰茎が勃起しやすくなります。

「朝立ちや 小便までの 命かな」という川柳(せんりゅう)があります。

排尿すると朝立ちは治まります。

 

夢精

眠っている時に射精することを夢精と言います。Hな夢を見たりする場合もあります。

夢精は健康な男子には当たり前の現象です。

24時間作られつづけている精子。思春期にはその生産活動が活発です。

精嚢に溜まった精液(精子と前立腺液)は満タン状態になります。

また、亀頭部は敏感なのでちょっとした刺激で射精します。

夢精をして目が覚めたり、朝目が覚めてパンツが汚れていることに気付きます。

おしっこを漏らして恥ずかしい、と勘違いをしますが、これはおねしょとは違います。

汚れたパンツは自分で手洗いするか、汚したことを親に話して洗ってもらうべきです。

 

夢精を予防するには、夢精する前に射精すれば良い、ということになります。

自分で性器などを刺激して性的快感を得ることを自慰(じい=オナニー)と言います。

 

自慰

男性の場合は、亀頭部を刺激することで射精し、快感を得ます。

女性の場合は、陰核や体の各部を刺激することで快感を得ます。

自分で自分の体を刺激して性的快感を得ることを自慰行為といいます。

男性の場合は自慰による射精・快感の後に罪悪感を感じます。

恥ずかしいことをしてしまった、と自分を責めます。

この罪悪感は必要なことです。

本来は子供を作る、という生殖活動のために、

男性の体は精子を作り、精液を蓄えます。

精嚢に精液が溜まるまでには時間がかかります。

射精・快感の後に罪悪感がないと、精液が溜まる前に

すぐに次の快感を求めて自慰行為をすることができます。

これを防止するために罪悪感があり、

しばらくの間は性欲を感じないようにできています。

 

性欲との付き合い方

男性が射精をする時に使うエネルギーは、100mを全力疾走するのと同じだ、

という話があります。それ程射精にはエネルギーを使います。

精嚢がカラに近い状態になるので、体はより一生懸命に精子と精液を作ろうとします。

性欲に傾いて自慰ばかりをすると、体力は落ち、抵抗力も落ちます。

集中力も低下して勉強や仕事に影響を与えます。

性欲との適度な付き合い方を考える必要があります。

性欲を運動や他の活動で発散させることも重要です。

性欲を満たすために性行為をする相手がいる場合でも、

体力とのバランスを考えるべきです。

 

猿に自慰を教えるとずっと続けるそうです。

また、飼い犬のオスの陰茎を刺激して射精させると、

その犬は人間を見ると寄ってきて、陰茎を押し付けるようになります。

性欲は何より優先されやすい生物に基本的な欲求です。

 

カブトムシの一生

カブトムシのメスは夏から秋にかけて、土の中に卵を産みます。

土の中で卵は孵化し、幼虫が誕生します。

幼虫は土の中の栄養分を食べて成長し、翌年の春にはさなぎになります。

さなぎは初夏から夏にかけて成虫になり、土の中から地上に出てきます。

夜、月に向かって飛び上がり、餌場となる木を探します。

木の甘い樹液がカブトムシの餌になります。

餌場には他のカブトムシも集まり、そこでオス同士の戦いが見られます。

強いオスは勝ち残り、元気なメスと交尾します。

交尾後のオスはやがて死に、メスは卵を土の中に産んでから死にます。

 

カブトムシの一生は1年サイクルで、交尾は一回、産卵も一回です。

元気な子孫を残すには、強いオスと元気なメスの組み合わせが必要です。

 

人間以外の動物は時期が来れば生殖活動をします。

それは本能によって自然に行なわれますが、

そこでは厳しい勝ち抜き競争が繰り広げられます。

 

ライオンのオス

ライオンはメスが数頭とオスが一頭で集団を作っています。

オスは集団のリーダーとなり、餌を捕まえるのはメスの仕事です。

ある集団でオスのリーダーがいなくなると、残ったメスは他のオスを呼びます。

誰でも言い訳ではありません。寄ってきたオスの中で強いものをメスが選びます。

オス同士は戦い、勝ち残ったものがリーダーとなって複数のメスと交尾し、

子孫を残します。子供のライオンの内、オスは大人になると集団から離れて

はぐれライオンとなり、どこか別の場所でリーダーになるか、

或いは一生を一匹で過ごすかのどちらかになります。

 

動物の生殖活動には強い生命を残す、というのが必要な条件です。

 

トラのオス

野性のトラのオスは一度の交尾で100回射精する、と言われています。

射精の回数をどうやって数えたのかは不明ですから、もちろん迷信でしょうが、

トラは一度の交尾で確実に子孫を残そうとするそうです。

野性の生物が交尾をしている最中は、敵から狙われる危険があります。

一般の動物の交尾の時間的な長さはとても短く、すぐに両者は離れます。

トラが100回射精する、その回数はともかく、トラは時間的に長く交尾しているようです。

漢方薬で、トラの陰茎が精力剤として珍重され、高価な物として扱われるのは、

トラの精力の強さを認めてのことらしいです。

 

生殖活動の必要性

生きものは全て子孫を残そうとします。その生きものが今目の前で生きているのは、

過去に子孫を残してきたからです。それは生きものの本能です。

生命には期限があるので、生きている内に自分の分身を残します。

子孫を残すことを種の保存といいます。

生きものの中、動物の中に人間は存在しています。

人間も人間という種を保存して残して行こうとします。

そのために生殖活動が必要です。

 

陰茎の構造

ホースで水を撒く時、ホースの先がそのままでは水を遠くに飛ばせません。

ホースの先を指で押さえて水の出口を細くすると、

飛び出そうとする水の圧力が高まり、水は遠くへ飛びます。

陰茎は勃起することで、尿の通り道(尿道)の幅を狭くします。

一度に射精される精液の量は限りがあり、精嚢から押し出される圧力も決まっています。

尿道は狭くなることで、押し出される精液の圧力を高くし、より遠くへ精液を飛ばします。

 

また、話は少しずれますが、

ライフル銃や拳銃などの弾(たま)の通り道を銃身(じゅうしん)と言います。

ただの筒の中を弾が通って飛び出した場合、

空気の抵抗によって弾は真っ直ぐに飛びません。

弾を真っ直ぐにより遠くへ飛ばすには、弾に回転をつける必要があります。

ラグビーボールを遠くへパスする時に、ボールを回転させるのと同じです。

弾に回転を与えるために、銃身の壁にはらせん状に溝が刻まれています。

前に進む弾は銃身の壁の溝にこすられて通ることで回転しながら銃口を出て、

回転したまま飛びます。

発射された弾の表面にはらせん状の溝を通ったために傷がつき、

それがライフルマーク(線条痕=せんじょうこん)となって、

弾がどの銃から発射されたのか、の鑑定に用いられます。

 

陰茎の中の尿道の壁には、銃の銃身と同じようにらせん状の溝があります。

尿道を通った精液はより遠くへ飛ぶために回転がつけられます。

 

このように陰茎は圧力を高め、回転を加え、精液をより遠くへ飛ばします。

より遠くへ、ということは、より卵子の近くへということです。

陰茎の構造は、より確実な受精のために都合良く作られています。

 

人間の生殖活動

人間は動物としての本能のほかに、感情と理性を持っています。

思春期を過ぎた男女がいれば性行為が行なわれるか、というとそうではありません。

人間は社会的な動物なので、社会で生きて行く智恵を身に付けることが必要です。

それが学校の勉強であり、社会に出て行くための様々なルールやモラルも覚えます。

その上で、自分の相手を選ぶことになります。

ある程度成長した健康な男女であれば性行為は当たり前のことですが、

社会生活をする上での条件を満たさないと社会から認められません。

 

妊娠

性行為の結果妊娠があります。妊娠は女性の体に大きな影響を与えます。

好きな相手ができて、お互いが了解すれば性行為はできますが、

結果としての妊娠を考える必要があります。

妊娠の結果、生命の誕生を迎えます。

望まれて妊娠する、というのがその男女にとっての幸せです。

望まれて生まれてくる、というのがその子供にとっての幸せです。

 

性行為のすべてが妊娠につながるわけではありません。

女性の卵管に卵子がいなければ受精は行なわれません。

しかし、排卵があったのかどうかはあいまいなので、

生理が終わった直後なら排卵の可能性は低い、つまり妊娠しにくい、

ということができますが、それ以外は妊娠の可能性を考えるべきです。

 

妊娠すると、出産するか堕胎(だたい)するかのどちらかを選ぶことになります。

女性が学生の場合、出産を選べば休学する、ということになります。

出産した後は育児をしなければなりません。

男性が学生の場合は子供を育てるために働いてお金を得ることができません。

女性が育児をする、ということは働けない、ということです。

子供を産み、育てるためには、生活費を安定して得る、という経済性や社会性、

生活能力が必要です。

また、子供は両親の愛情に守られて成長・発達します。そのためには、

親となる男性・女性の両方が精神的に成熟している必要があります。

 

一年の内でも夏は特に開放的な季節です。

若者や未成年者は彼氏彼女のカップルになって、一時の情熱で性行為に走りがちです。

そして秋、生理が遅れていることを心配する女性が、個人の産婦人科を訪れ、

妊娠を告げられて悩む、というパターンが毎年繰り返されています。

一時的な感情に流されて、その後の人生に影響を与える結果になる、

ということは避けるべきです。

 

性行為の年齢

何才なら性行為をしても良いのか、という明確な決まりはありません。

18才でしてはだめで、20才ならよい、というものではありませんが、

性行為の後には責任が求められます。それは男女ともに同じです。

性をどう扱うか、どう考えるか、はその人の生き方です。

性行為をする場合には、相手を選び、自分もある程度成長している必要があります。

相手を選ぶ、というのは外見ではありません。その人の生き方を見る、ということです。

お互いに相手のことを大事にし、お互いに尊敬できる相手でないといけません。

かっこいいとか可愛いという外見は二の次です。

相手のことを大事にする人なら、責任ある行動をとるでしょうし、

相手が妊娠して悩む結果になることを避けるでしょう。

 

堕胎

出産・育児が無理な場合は堕胎することになります。

一般的には「子供をおろす」と言います。

堕胎は成長途中の胎児を人工的に子宮から出すことです。

子宮の中身をかき出すので、子宮の壁は傷だらけになります。

妊娠途中で外に出された胎児は生きていけません。

つまり、子供を殺すことになります。

堕胎は女性の体と心に傷をつけます。

女性が堕胎をするとその後の妊娠の確率が下がります。

 

堕胎を扱うのは産婦人科です。

病気や色々な理由で堕胎が正当だと認められる場合は健康保険の適用になります。

つまり病気と同じ扱いになります。

しかし、ただ産みたくないから、育てられないから、

という理由では堕胎は認められません。

個人のクリニックなどで世間的には内緒で堕胎してもらうことになります。

これは健康保険がききませんから何万円とかかります。

場合によっては処置が適当にされ、後で後遺症が出ることもありますから、

危険は承知の上で、ということになります。

 

避妊

性行為はしたいけれど妊娠はしたくない場合は避妊をします。

避妊は性行為の前に準備が必要です。

 

コンドーム

避妊の方法で、最も確実で簡単、安全なものはコンドームの使用です。

男性の陰茎の先端から根本まで、ゴム製の細長い風船のようなものをつけます。

性交をしても精子が膣内に入らないようにするためです。

コンドームは薬局やドラッグストアーで売られています。

コンドームには様々なものがありますが、一般的には潤滑油のゼリーが付いています。

安物は穴があいていたり、性交の途中で破れる危険があります。

薬局の店先の自動販売機は、薬局が店先を貸しているだけで、

販売しているコンドームの性能は、販売機を設置した業者の責任だ、という話があります。

コンドームを買うなら、薬局やドラッグストアーでメーカー品を買い、

レジで会計するべきです。

 

コンドーム以外の避妊の方法

殺精剤

形状は錠剤で膣内に入れると酸性の泡を出します。

この泡が充分に出た所で性交、射精すると、精子は酸性の泡の中で死んでしまいます。

つまり、卵子のいる卵管までたどりつけません。

殺精剤は充分に泡が出てからでないと効果がなく、

興奮している男性が冷静に待つことができるか、というあいまいさがあるので、

完全な避妊方法とはいえません。

リング

女性の子宮の入口にふたをして、精子が入らなくするものです。

これは婦人科医が装着します。

避妊薬

排卵を遅らせるホルモン剤です。商品名「ピル」などがこれです。

スポーツの女子選手が、大事な競技会の時に生理になると成績が落ちます。

それを避けるためにこうした薬を使って排卵を遅らせることがあります。

パイプカット

男性の精巣と精嚢の間には輸精管という管があり、

精子はこの管を通って移動します。

この管を切ってしまうと、精子は精嚢にいけません。これは手術で行ないます。

一度パイプカットすると、二度と元に戻りません。

その男性は性交をすることができ、性的快感は得られますが、子供は作れません。

避妊方法としては確実ですが、後で気が変わって、やっぱり子供が欲しい、

と思ってもできません。

 

間違った避妊法

思春期の男女にとって、性に関する情報や話題は興味をかき立てます。

性的な知識や体験は友達とのおしゃべりの話題としてよく取り上げられます。

膣外射精

性交中、男性が射精する直前に陰茎を膣から外に出して射精するもの。

膣内で射精しなければ精子は入らない、というのは確実ではありません。

精子は精嚢で前立腺液と一緒になって精液として蓄えられますが、

生産過剰になった精子は精液とともに尿道に流れます。

射精の前に尿道に流れ出た精液は、

陰茎の先端=尿道の先端(尿道口)から外にでます。

性交中であれば陰茎は膣の中にありますから、こうした精液が膣内に入ります。

つまり、射精の前に一部の精子が膣内に入る可能性があります。

また、タイミングが遅くなると膣内で射精することになります。

従ってこの方法は避妊法としては間違いです。

 

荻野式避妊法

「女性の排卵は、次の月経第1日から逆算して14日プラスマイナス2日にある」

という産婦人科医の荻野博士の学説を元にした考え方。

元々妊娠したい人のための学説でしたが、

コンドームや器具、薬を使わない避妊法として世間に広まったものです。

排卵予定日を含んで8日間が妊娠期間であり、

それ以外は妊娠しない安全な期間、というものですが、

月経周期が安定していて、基礎体温を測定し、

排卵日を特定できる場合に限られるので、この方法での失敗妊娠がみられます。

従って確実な避妊法とは言えません。

 

コーラで洗う

コーラは炭酸水なので、性交後の膣内をコーラで洗浄すれば精子は死んでしまい、

妊娠しない、という俗説。全く効果がない話。

 

性行為のルール

男女とも、お互いが性行為を望んでいる、というのが前提です。

どちらかが望んでいない場合は性行為はできません。

昔、深夜のラジオ放送で、愛川欣也、うつみみどりの二人がDJをしていた

「キンキン・ケロンパ 水曜パック」という番組がありました。

性の話題が多く取り上げられていて、結構人気がありました。

その番組の中で愛川欣也は性行為のことを「幸せの営み」と言っていました。

男女二人ともが幸せを感じながら行なう行為だ、という意味です。

夫婦であれ、未婚であれ、健康な男女がお互いに好意を持ち、

お互いの了解の上で当然行なわれるべき自然なことが性行為です。

 

片方が性欲をもてあますほどになっていても、それは自分でコントロールするべきです。

相手が望まないことはしない。これは性に限ったことではありません。

社会生活では必要なモラルです。

相手が望まないのに無理やり性行為を行なった場合は強姦(ごうかん)といい、

これは犯罪です。

 

他人に対して性欲を抑えられないのは未熟者です。修行が足りません。

自分だけで処理するべきです。

 

世の中には、自分だけが快楽を得るために他人を犠牲にする人がいたり、

性を商売にしてお金儲けの道具にする人がいます。

本人が望んでいるならいいでしょ、と言って援助交際(売春)に走る人もいます。

しかし、それらは間違いです。

性は他人に迷惑をかけない範囲で行なわれるものであり、

また、お金とは違う世界で扱うべきものです。

性行為をした代償としてお金をもらう売春については後でまた書きます。

 

未成年者と性行為

男性女性を問わず、若者は情熱に走りやすく、性欲は旺盛です。

性行為を求めるのは男性の方がより積極的な場合もあります。

いずれにしても、相手のことを気に入って、性行為に至る場合には、

気をつけるべきことが沢山あります。

 

妊娠の危険性

妊娠を望む場合

男女とも、お互いが妊娠を望むとしても、

子供ができた場合のお互いの生き方をしっかり考えた上で、ということになります。

学生の内は、学業を犠牲にすることになります。

子供を産み、育てる、というのは犬や猫などのペットを扱うのとは違います。

途中で飽きたから捨てる、ということはできません。

世の中にはそうした人もいますが、それは生物として間違っています。

野性の動物は子供を捨てたりしません。人間だけが子供を捨てます。

 

妊娠を望まない場合

妊娠を望まないなら避妊をするべきです。

避妊の方法はコンドームが一番です。

「コンドームは違和感があって使いたくない」という人がいますが、それは言い訳です。

妊娠をした場合に傷つくのは女性です。

相手を大事に思うのならコンドームを使うべきです。

健康な男女が恋愛関係にある場合、いつ性行為に発展するかわかりません。

いざその時になってコンドームを手に入れようと思っても無理です。

 

コンドームは男性の責任で使うべきです。

財布やポケットなど、人目につかない場所にコンドームを携帯しておく。

コンドームは男子のたしなみです。

 

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