音楽ファイルの音程を変えるソフト の使い方 (21.10.30)(最終更新:30.2.21)
はじめに
カラオケを流しながら歌う時、音程を自分に合わせる必要があります。
カラオケボックスの機械はリモコンで音程を変更できますが、
パソコンに入っているカラオケファイルやインターネット上のカラオケファイルでは
再生ソフトにその機能がないと音程を変更できません。
また、既存の音楽ファイルを聴きながらギターやピアノなどの弾き語りを練習することがあります。
男性ボーカルの音程(キー)で女性が歌うには低すぎ、女性ボーカルの音程で男性が歌うには高すぎます。
これを解決してくれるのが、tatsuaki氏製作のフリー(無料)ソフト「尺八チューンズ s8Tunes」です。
このページではソフトの入手、操作方法を解説します。
操作はとても簡単です。
このソフトを使うと、既存のカラオケファイルや音楽ファイルを自分の音程に変え、録音(保存)することができます。
対象OS:2000、XP、Vista、windows7/8
※この解説ページの解説内容は、30.2.21現在のものです。
今後リンク先の都合で内容が変更する可能性があります。
ソフトの入手
ベクターサイトから入手します。下記URLをクリック。
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/art/se425368.html
このページを開くと下図。
ダウンロードはこちら をクリック、
ダウンロードページへ をクリック、
今すぐダウンロード をクリック。
ファイルをデスクトップに保存。
下図のように、s8Tunes78.zip のファイルが出来ます。
このファイルのアイコンを右クリックして、ウイルスソフトでチェックをして異常がないことを確認します。
このファイルは圧縮されているので解凍します。
解凍ソフトがない方はこちらを参考にしてください。
解凍するとフォルダが開きます。
操作方法
フォルダを開くと下図になります。この中の、s8Tunes.exe アイコンをクリックすると
下図の画面になります。これが尺八チューンズの起動画面です。
再生できるファイル形式はmp3、wma、wavです。
既存の音楽ファイルを開くには、ファイルをクリック、
ファイルを登録をクリック、
下図のように、目的の音楽ファイルのある場所を指定して、ファイルをクリック、開くをクリックすると、
下図のように曲名が表示されて再生が始まります。
各ボタンにマウスを合わせると機能の説明が表示されます。
画面右下の調の右下のボタンを押すと音程が高くなります。左のボタンは低くなります。
再生している音の音程がボタンをクリックするとリアルタイム(同時に)変化します。
上図では+4になっています。これはギターで4capoと同じ音程です。
曲を再生中は再生ボタン が表示されています。これを押すと一時停止します。
ボタンは曲が複数表示されている時に次の曲の頭から再生を開始します。
1曲だけ表示されている時には、その曲の頭に移動します。
一時停止ボタン を押すと再生を再開します。
曲の最初から再生するには一時停止をしてから、曲の頭に戻して、再生します。
速さの変更
画面左下のボタンで速さを調節できます。
保存(録音)
保存ボタンを押すと変更した音を録音することができます。保存形式はwav、追加でmp3。
ダウンロードしたままの状態では、wavファイルで保存できます。
1)wavファイル保存
下図のように保存モードをクリック、wave(V)にチェックされていることを確認。
尺八チューンズを起動してすぐに保存ボタンを押しても保存対象が分からないので何も起こりません。
目的の曲を選択してから保存ボタンを押します。
下図は再生中の画面。
一時停止ボタンを押して再生を停止してから、
保存ボタンを押すと録音開始。
下図は録音中の画面。
保存が終了すると下図のように新しく曲ファイルが追加表示されます。
曲名とアーティストの間の縦線にマウスを合わせてクリックしたまま左右に移動すると
曲名欄の表示範囲を調整できます。曲名の最後が _wav になっていることを確認。
複数の曲を登録している場合、保存ボタンを押すと、再生中の曲か、最後に再生した曲を保存の対象とします。
保存されたwavファイルのある場所は、
s8Tunes78フォルダの中の、s8Songsフォルダの中です。フォルダを開くと、
下図のように、保存されたwavファイルがあります。
クリックするとメディアプレイヤーが起動して再生されます。
再生ファイルの削除
登録された曲ファイルは、尺八チューンズを起動する度に曲のタイトルが表示されます。
不要な曲のタイトルを右クリックして、選択項目の削除をクリックすると登録を削除できます。
※曲ファイルそのものを削除する訳ではありません。
2)mp3ファイル保存
mp3ファイルで保存する場合は、lame.exeを入手して、s8Tunes78フォルダの中に追加します。
http://www.rarewares.org/mp3-lame-bundle.php
このページを開くと下図。
21.10.30現在、
このページの一番上にある LAME 3.99.a1の Download (597kB) をクリックしてダウンロード。
デスクトップに保存した圧縮ファイルをウイルスチェック後、Lhaca等の解凍ソフトで解凍します。
操作は前述と同様です。
lame.exeをコピー
解凍するとlame3.99a1フォルダが開きます。中にある lame.exe を右クリックしてコピー。
s8Tunes.exe(尺八チューンズ)のあるフォルダ内の何もない所で右クリックして貼り付け。
すると下図のようにlame.exeが貼り付けられます。
これで追加完了。この追加作業は一度だけです。
この後、尺八チューンズの画面を再度表示させます。
mp3保存操作
尺八チューンズの画面で、保存モードをクリックして、mp3(M)をクリック。
保存操作はwavの場合と同様。
※s8Tunes.exeと同じフォルダ内にlame.exeがあれば、
ダウンロードした元のlame3.99.a1フォルダはなくても構いません。
また、windows用のlame.exeが入っているファイルであれば、LAME
3.99.a1でなくても、他のものでも構いません。
別の保存方法
ステレオミキサー機能のあるパソコンの場合、別の録音ソフトを使用して再生中に録音することができます。
(ステレオミキサー機能のあるパソコン=チャット部屋で音楽が流せるパソコン)
詳細はこちらを参照。
下図は、尺八チューンズで音程を変更した音を、jetaudioで録音する場合の画面です。
尺八チューンズは、曲全体だけでなく、曲の一部分も対象に操作できます。
色々試してみてください。
ソフト製作者、tatsuaki氏からコメント ファイルメニューの「フォルダを保存」で 、 ローカルディスク(C:) そのものを選択するとC:ドライブにあるすべての音源ファイルを登録できます。 いろんな音が楽しめます。お試しください。 ただし、一秒以下の極端に短い曲を再生すると、フリーズするかもしれません。 |
あとがき
過去にオリジナルの曲をギター演奏で録音したことがありました。
男性ボーカルの曲をきいてそのまま女性が歌うのは難しく、音程を変えられたらいいのに、と思いながら
ずっとあきらめていました。
今回、こうした便利なソフトがフリーで配布されていることを知り、
これは色々な場面で使えると思い、解説ページに加えることにしました。
謝辞
この解説ページを作成するに当たり、ソフトをフリーで提供して頂き、
加えて操作方法についてご助言を頂いた製作者のtatsuaki氏に感謝いたします。
また、このソフトを教えて頂いたy7k4氏、kuo氏にも感謝いたします。
21.10.30 しばづけ
追記
ホームページを引っ越した際、リンク先を確認していたら以前と大分変っていましたので
修正、加筆しました。
30.2.21