アマチュア無線3級 受験ドキュメント (19.9.7掲載)


受験
7月に4級を取り、続けて3級を取ろうとは思っていたけど、また勉強をするのに躊躇。
3級を取るには国家試験か講習会。
講習会は4級を持っている人が対象で、1日講習約2万円。試験は5250円。

インターネットでハム関係の検索をしてあれこれ見てみると、4級では電波が弱いというので、3級を受験した体験談などが掲載してある。4級を受験した後なら試験問題はモールス符号以外はあまり違いはない、とか書いてある。


インターネットでの申し込みは、9/5の試験の受付が7/20まで。
やっぱり3級を受けようかな、と決心。

ネットで申し込んで受験料5250円を振り込む。

7月に4級免許が届き、8月に開局して交信するようになる。
実際にやってみるとHF7MHZの交信は聞こえる。けれどこちらからCQ発信しても応答がない。チャットの無線部屋にいる人に交信テストをお願いしても交信できない。10Wでは電波が飛ばないのでは、と感じるようになる。

現実的に、CQ発信に応答する時、10Wの人と50Wの人が同時に応答すると、相手には50Wが優先的に聞こえるという。
3級は取りたい、とあらためて思う。


参考書
秋葉原の部品屋を回ったついでに、前回4級のテキストを買った本屋に寄る。
私:CQ出版のアマチュア無線3級のテキストありますか?
店員:これですけど、4級のもありますよ。
私:この前ここで4級買って受かったので今度は3級を、と思って
店員:そうですか〜

第3級 ハム国試 要点マスター CQ出版社 1000円

冒頭の説明では、
「・・・この3アマの試験で過去に出題された問題は、4アマの問題より少なく、既出問題を勉強するなら、この3アマのほうが楽なくらいです。問題の難易度も4アマとそんなに違いませんから、モールス符号さえ覚えてしまえば、4アマ受験より楽かもしれません」
と書いてある。
既出問題が少ないから覚える問題数が少ない、だから楽だ、ということらしい。
確かにテキスト本の厚さは4級より薄い。最後のページにはモールス信号が書いてある。


受験準備
仕事の休憩時間や、暇な時に本をめくって問題をやってみる。
すると、基礎知識でも難しい。
公式を覚えてないから答えの数字が選べない。

暑い7月は過ぎていき、8月も下旬となって、そろそろ本気で勉強しないとまずい雰囲気。
問題を解いて答えが分からなければ後半の解説を見る。解説を見ることが多いから、まず最初に解説を全部見てみよう。
これに数日かかる。なかなか進まない。読んでも頭に残らない。
解説を読み終わって問題をやってみるとやっぱりわからない。
問題をやって、解説を見て、の繰り返し。
一通り終わるのにまた数日。


モールス符号
ネットで語呂合わせを掲載しているサイトをみつけて、メモ紙に書き出す。
問題を見てみると、実際にモールス信号を聞いて、それがアルファベットの何か、を答える必要がない。
数字とアルファベットをモールス符号で表すとどれか、という問題だから、アルファベットと符号がわかればOK。
数字はイメージで覚えることにして、
とりあえずアルファベットを左に書いて、右に語呂を書き、その右に符号を書いて、それぞれの間を折る。
アルファベットを見て、これがどんな言葉の語呂か、を覚えると、なんとなく記憶に残ってくる。

アハー ・−   J 自衛方法 ・−−−   S 墨絵 ・・・
B ビートルズ −・・・   K 警視庁 −・−   T テー
C シーノコース −・−・   L エルーエル ・−・・   U 緩めー ・・−
D デーグミ −・・   M メーター −−   V ブリキ商 ・・・−
E   N ノート −・   W 駄風流 ・−−
F エフボート ・・−・   O 応用法 −−−   X エークスレー −・・−
G ジーボート −−・   P プレーボール ・−−・   Y ワーイワーワー −・−−
H 越後路 ・・・・   Q 救急至急 −−・−   Z 税統一 −−・・
I ・・   R 有ろうか ・−・        


・−−−−   −・・・・
・・−−−   −−・・・
・・・−−   −−−・・
・・・・−   −−−−・
・・・・・   −−−−−

数字は
最初の1が ・−−−− だと覚えれば、2は ・ が2つ。増えていって5が・・・・・
6は − を2つだと思えば ・ は4つ。7は−−と ・ が3つ。
こんなイメージで見て分かる。

アルファベットの語呂を繰り返し覚えて、数字のイメージを覚える。

数字は簡単。アルファベットは少し時間がかかる。何分かやっていると分からないものが数個という段階になる。
それからモールス符号の問題をやってみる。

 1SAPPORO このコールサインをモールス符号で表すと正しいものはどれか

1.・−−−−  ・・・  ・−  ・−−・  ・−−・  ・・・  ・−  −−

2.・−−−−  ・・・  ・−  ・−−・  ・−−・  −−−  ・−・  −−−

3.−−−−・  ・・・  ・−  ・−−・  ・−−・  −−−  ・−・  −−−

4.−−−−・  ・・・  ・−  ・−−・  ・−−・  ・・・  ・−  −−−

こんな問題なので、1は ・ が左から1つだから 正解は1と2のどちらか。
いくつか分からないアルファベットがあっても、
全体の流れで答えが見つけられる。答えは 2。
これは何とかなりそう。


モールス以外の問題と解説を一通りみるのがやっと終わって、できなかった問題と解説・答えを書き出す。
4級の時はパソコンのエクセルやワードで作ったけど、今度は量が多い。
図を作っていたのでは時間がかかる。ということでノートを使う。
ノートの左半分に問題。右半分に解説・答え。
この書き出しに数日かかる。
やっと終わって、ノートの最初に戻ると、答えが分からない。右の解説を見て「ああそうか」と、書いた内容が頭に残っていない。
繰り返しやってみると、雰囲気でこれはこれ、というイメージが残るようになる。
計算問題は答えの数字が浮かぶ。どうして答えが出たのか、がわからない。

そんなこんなで試験前日の夜中にはノートの問題クリア。
一度できてしまうともう面倒になって飽きてきて、勉強を続ける気にならない。


試験前日
勉強の前にネットで電車の時間を検索。乗換え案内で
試験開始の13:00の1時間30分前 11:30には会場最寄駅に到着できる。
これには実家の駅が10:30発の電車。これに乗るにはバスの時間は・・・。
バス会社のページで時刻表を見て9:30.
このバスに乗るには、実家を9:15に出ればOK。
すると起床は8:30.

他に鉛筆・消しゴム。受験票に写真を貼り、名前を書く。財布を確認。
それから合格して当日申請するための写真。


9/5試験当日
1:30
には就寝。だけど眠れない。横になってるのに飽きて目を開けたら2:30.
ネットオンして時間つぶし。お腹が減ったので焼きそばUFOを食べてからこのドキュメントの下書きを書き始める。すると知り合いから声がかかり、おしゃべりをしてたら5:00になる。
少しでも横になろう、と再度就寝。

目覚まし時計の音で目が覚めたら8:30
ごろごろしながら寝たみたいだけど、眠い眠い。
夜中に食べた焼きそばのせいで胸焼けしていて食欲がない。

9:15家を出る。と、外は大雨。
車の中にある靴下と靴を履き、傘をさして歩き出すと道路は川のようになっていて、運動靴の中がすぐにぐっちょうんぐっちょんになる。
バス停に着いたら小雨になり、バスが走り出したら雨が止んでる。
駅に着くまでノートを見直しましょ、と始めたらバスの振動で文字が揺れて気持ち悪くなってすぐにやめる。

10:00前に駅着。
10:30準急に乗車。始発だから座って楽々。勉強する気にならず、景色を見ながら眠気に耐える。
途中で乗り換え。新宿で大江戸線に乗り換え。連絡通路って書いてある所を歩いていくと、キップを買う所がなく、大江戸線のホームになる。
まあいいや。来た電車にのって、勝どき駅で下車。
改札口で「通路を歩いていたら・・・」と説明。改札を乗り越えて来た訳じゃないよ、と付け加えたかったけど、
駅員:あ、いいですよ〜
260円の料金を支払って出る。
と、前回4級の時は地図を印刷して持ってたけど、今回は地図がない。
どこの出口を出てどっちに行くか、わからない。
駅員に「晴海3丁目の無線センターに行きたいんですけど」というと、「試験する所ですね」と説明してくれる。

外に出て前回通った交差点の反対側だとわかり、信号を渡って歩き出す。途中のローソンで昼食を買う。
歩いていると蒸し暑くなる。
11:30頃に試験センターに着いて3階へ。

廊下のソファーに座ってサンドイッチとC-1000タケダを飲み、喫煙所で休憩。
靴と靴下を脱ぐとホッとする。眠気が強くて勉強する気にならない。
しばらくボーっとしてから濡れた靴と靴下をまた履いて、廊下のソファーに戻ってブラックブラックガムを2枚食べ、ノートを開いて復習。

12:40に試験室に入室。前回と同じ椅子に座る。
受験者は10人位。年配者が結構いる。

13:00試験開始。
問題を見ると、無線工学はテキストにあった問題が殆んど。初めて見る問題が2つ。
法規も殆んど同じだけど、知らないのが1つある。
まず分かるものを片付け、分からない3つを残してマークシートにチェック。
残った3つを考えたけどやっぱり分からないので適当に選んでチェック。
答えのチェック場所を再度確認して、13:40には試験室退室。


発表は14:30頃には廊下に掲示する、という話。
当日申請には免許証のコピーが必要だ、と気付く。
試験室を出てから隣のコンビニに行って、免許証をコピーするけど機械が動かない。
店員に声をかけ、見てもらうとすんなりできる。
操作方法をもっと分かりやすく書いておけ、って話。

コピーを手に入れて試験会場に戻り、喫煙室でまず一服。
靴と靴下を脱いでホッ。

その後私より年配の人が二人入って来る。
一人は4級で30年位やっていて、やっぱり10Wでは遠くに飛ばない、ということで3級を受験しにきた。去年3級を受けに来たけれど落ちた、という。
もう一人は4級でやっている、という。
3人でおしゃべりをしていて合格発表を待つけれど14:30になってもまだ係の人が来ない。
一人が話題を振ると残り二人が応対。だけど話題はすぐに尽きて、3人で時計と廊下をにらめっこ。
タバコをふかして時間を潰す。
濡れていた靴と靴下は待っている間にクーラーの風で乾く。
お腹が空いてくるけど二人に悪くて食べられない。

15:00頃になってやっと係が紙を持って廊下に登場。
掲示板を見ると・・・



あったあった!!
よくできました〜。

10人受験して7人合格。

他の二人も合格。


免許申請
去年落ちたという人は、「今回受かると思ってなかったので運転免許証を持って来なかった」というので、申請書だけを受け取って帰る。
私ともう一人は当日申請。もう一人は免許のコピーに隣のコンビニへ。
私は申請書と料金を支払って申請手続きを終了。

係:おめでとうございます。3週間位で免許証が届きます
私:お世話様でした
と窓口を後にする。

3階の試験会場の廊下に戻って、合格発表の紙を携帯電話で撮影。
廊下のゴミ入れ、喫煙所なども撮影。
  




その後廊下で一人で弁当を食べ、喫煙所で一服して試験会場を出る。


外は曇空。
大江戸線の駅から新宿へ。
新宿の駅のホームで電車を待つ間奥さんへメール。

始発だから楽々座れる。快速電車は快調に走る。
途中から外は雨が降っていて、駅を出たらまた傘をさす。
時間は17:30過ぎ。


近い内に無線機をハムショップに持っていってメーカーに出し、50Wで使用できるように変更してもらう予定。

一日朝から疲れたけど、勉強して合格できたから良かった良かった。


3級を受験しての感想
問題内容は4級に似ている。モールス符号も語呂合わせで覚えてしまえば何とかなる。

ただ、試験問題に初めて見るものが3つあったのは、私の使ったテキストが「要点マスター」だったから。試験会場で他の人が使っている本は、大きくて厚いもの。しっかり勉強するにはそうした専門書が必要みたい。
要点マスターは、中身を全部マスターしてしまえば合格できるから、「浅く広くお手軽に」という人には向いているかも知れない。



アマチュア無線4級受験ドキュメント

アマチュア無線4級〜3級 実践ドキュメント