アマチュア無線4級 受験ドキュメント (19.7.9)



始まり
19年の春、4級を取ろう、と決心。
確実に取るなら講習会(2日間、約2万円)、
早く取るなら国家試験を受験(試験時間1時間、5000円)。

高校は電気科だったけど、殆ど忘れている。
無線に関することは勉強してないし・・・。
まあ、小学生でも受かるっていうし、受験でやってみようか、と思いました。

チャットの知り合いが、
CQ出版社から出ている小さい本で、これさえ丸暗記すれば合格できる、っていう本がある、と教えてくれました。

19.4.29秋葉原に行った時、本屋のおばさんにきいたら「これです」とすぐわかりました。

第4級 ハム国試 要点マスター CQ出版社  1000円

文庫本の大きさの問題集と解説。早速購入。

その日から、
仕事の昼休み、ご飯を食べて一服した後の10分など、暇な時間に本を開いて眺める生活が始まりました。


受験準備
インターネットで受験の申し込みをし、郵便局で受験料5000円を振り込み。

試験日が7.3。
小さい本だし、夏までには何とかなるだろう、と焦りもせずに暇な時に本を眺める。
試験問題を丸暗記で、小学生でも合格できる、というアマチュア4級。

一通り見てみるとなかなか難しい。
公式を覚えたり、数値を覚えたり。一度分かった問題でも、もう一度やってみると分からない。
それでもまだ時間はある。と、気が付いたらもう1週間前。

これはとても覚えきれないだろう・・・。
問題と答えの間を折り曲げて、丸暗記のメモを作ろう。
エクセルで無線工学から始めると、図があるので何時間かかかってもとても終わらない。
そういえば問題に☆マークがあって、☆☆、☆☆☆はよく出る問題。
なら、☆☆以上の問題を書き出して、それだけを覚えようか。
エクセルは面倒臭い。ワードでやろう。
メモを作り直し、また何時間かかかっても終わらない。

ベッドで横になる時は推理小説を眺めて眠くなったら目を閉じる、というのが習慣。
試験1週間前から小説が参考書に代わる。

参考書のページがいつの間にか開きやすくなっている。

19.7.2試験前日。夜
法規のメモを作り始めるけど終わらない。
夜中の1:30を過ぎてもまだ終わらない。
朝は6:30には起床しないといけないから、もういいや、と作業終了。印刷。

試験会場までの乗り換えと、会場への地図はネットで調べて印刷してある。
東京会場では、試験後に発表があり、当日申請ができる。
合格するつもりだから、当日申請に必要なもの、
写真、運転免許証のコピー(B5中央)は全て揃えてある。


19.7.3試験当日。

6:30起床。朝ご飯を食べて持ち物確認。

7:15実家出発。曇り空。歩いてバス停へ。

7:39バスに乗車

8:10最寄の駅着
本当は8:30発の準急に乗る予定だったけど、急行電車がいたので乗車。
調布で乗り換え。すると満員電車。ぎゅうぎゅう。
メモを見る余裕などない。そこに立っているだけで精一杯。

後に女の人がいて、背中合わせになってるから体温が伝わってくる。
その内前にも女の人。つり革をつかんでいる私の右手が女の人の髪の毛に触るので、
つり革をあきらめる。
左隣の男の人の腕が私の腕とくっついている。お互いに半袖。

閉じられた空間に知らない他人がぎゅうぎゅうになって押し込まれ、
皆黙って駅に着くのをじっと待つ。異様な雰囲気。
毎日こんな電車に乗って通勤している人が偉く思えてくる。


新宿で都営大江戸線に乗り換え。

9:45勝どき駅着。
外に出て地図とにらめっこ。方向が分かって歩き出す。
朝が早かったし、試験は11:00からだと腹が減る。
血糖値が下がると頭の回転が悪くなるから早目の昼飯を、と
途中のローソンでパンとC1000タケダを買って試験会場のビルを目指す。

10:00前に試験会場着。
建て看板があって、会場は3階。

廊下でパンとC1000で早目の昼飯。
喫煙室でメモと本とにらめっこ。

10:15
試験会場の中に入り着席。少しずつ人が集まって、30人位になる。
若い人、年配の人もいる。

11:00試験開始。
試験時間は1時間。
見たことのある問題。
本だと無線工学が先で法規が後になってるけど、試験問題は法規が先。
とりあえず、分かりそうな法規から手をつける。

法規12問を終わって、無線工学12問。
分からない問題があって3つは保留。
あとは解答用紙のマークシートにチェックを入れる。

11:45見直して退席。

喫煙所で答え合わせをすると、3問間違えてる。まあ仕方がない。
無線工学・法規ともに12問中8問以上が合格ライン。
両方共8問以上でないと合格しない。科目合格なし。


結果発表
1時間後に合格発表だというから、あと1時間か、と思いながら喫煙所で時間をつぶす。
時間を持て余して、朝が早かった事もあり、うとうとしていて気が付いたら
12:45。廊下にいた他の人たちが誰もいない。

あれま、と廊下の掲示板をみると、もう発表されている。
どれどれ、と自分の受験番号を・・・控えがなかなか見つからない。
やっと見つけて発表を見てみたら・・・、

1行目の真中に あった、あった。

いやあ、お見事。

30人近い数字が並んでいるけど、飛び飛びになってる。
試験をキャンセルした人がいるんだろうけど、落ちた人もいるんだろう・・・。

合格発表の紙を携帯で写真にとって、1階下の事務所へ。


免許申請
申請窓口に何人か並んでる。
170円を払って申請書を受け取り、ソファに座って記入。
記入してから裏側になってるもう1枚の紙に記入方法が書いてある。
氏名の間を1行空かす・・。あれ、空けてない。
フリガナの濁点は1文字分・・・一緒に書いちゃった。

記入を終わって窓口の女の人に出す。
「記入の仕方を間違えました」というと、
「いいですよ、こちらで直しますから」

合格後申請に必要なものは全部持ってきている。
写真、運転免許証のコピーを出す。

「2100円です、80円切手ありますか?」
「はい、あります」

申請が終わって
「2〜3週間後には免許証が届きます。おめでとうございます。」
と言われて「ほっ・・・」「お世話様です」


記念撮影
もう一度3階に上がって合格発表の掲示板を撮影。
喫煙所も撮影。

ボケてるけど、
両側のソファーで休める。左奥にあるダンボールのゴミ箱には分別の張り紙があって、
「弁当」と書いてあるのもある。発表まで弁当を食べて待つ、ということらしい。
廊下の突き当たりが喫煙室。窓から外が眺められる。
廊下の右側が試験室。


階段で1階に下りて、ビルの入り口の試験会場の建て看板と、試験センターの看板も撮影。
 

晴海3−3の住居表示も撮って、ビルを後にする。



電車の駅で奥さんにメール。
「合格して3週間後には免許が届く。
その間に無線機を買わなくちゃ・・・」

仕事中の奥さんからの返事はすぐには来ない。



無線免許
高校が電気科だったので、友達の中にはこの免許をとって無線をやっている友達がいました。
彼は夏休みにゴルフ場のキャディのアルバイトをしてお金を貯めて、
当時12万円位の大きな無線機を買い、2階のベランダにアンテナを建てていました。
私はお金がなかったし、ギターやバイクの方に興味があったので、無線はやりませんでした。

時代は変わり、携帯電話が普及して、無線の人気は以前程ではなくなったようです。

チャットを始めてたまたま知りあった人が無線をやっていて、災害時に無線が役立つということをあらためて考えました。
そんな時に能登半島で地震があり、チャットの別の知り合いが、実家に電話しても通じない、と言ってきました。
ニュースをみると、携帯電話はつながりにくくなっているけれど、
固定電話はつながらない地域はない、といいます。
しばらくしたらつながったらしくて別に問題はなかったようです。

私が住んでいるのは千葉県で、関東では大地震が60年に一度起きているのに最近はまだ来ていない。
東海地方も大地震が予想されながらまだ起こっていない。
災害は起こらないに越したことはないけれど、地震のエネルギーは小さいうちに放出されている方がいい。
じっと溜まったままだと、いずれ大きな地震となって表われる。

その時に、テレビやラジオで状況はわかるかもしれないけれど、
災害地域と外との連絡は遮断される。
携帯電話は中継局が混雑し、固定電話は線が切れればつながらない。
そうした時、無線はバッテリーさえあればやりとりができる。
防災無線は公共施設には欠かせない。
個人でも、外とのやりとりができる安心感がある。
自分が災害地域にいてもその外にいても、何か連絡をとりたい時に手段がまったくない、とあるのとでは違う。

そんなことを考えて、これは一つやってみようか、と思いました。
小学生でも受かる資格だけれど、それはやる気がある小学生、ということで、
大人でもやる気がなければ受からない。
そんなアマチュア4級。


今後
使いたい周波数を選んで無線機を購入予定。
開局するまでは聞くだけ。
免許が来たら開局申請をして、8月中旬には開局予定。
実際の無線通信がどんなものか、経験がないので、やってみて勉強。
非常時の連絡ができる程度の技術を身に付けられたら、と思います。

「初心者のアマチュア無線4級 ドキュメント」みたいなものがまとまったら、
また掲載します。


読んで頂いてありがとうございました。

 

 

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