アマチュア無線3級 実践ドキュメント その3 

(22.8.8〜最終更新:23.3.21)

 

無線ドキュメント その1(H19.7月〜11月)  無線ドキュメント その2(H19.11月〜20.11.8)

 

このページは更新中です

 

はじめに

その2では20.11月の記事が最後で、このページを書き始めた今は22.8月。

21年は何をやっていたのか思い出せない。

 

ベランダに3mV字のアンテナを設置してマンションの管理組合からクレームがきて、

固定する金具は知り合いに依頼したけれど、そのままで立ち消え。

業者に依頼した訳ではないので余計な仕事になるから催促もできず。

交信ノートを見ると、21年は記録がない。

無線機の電源を入れてたまに聞いてはいても、自分で送信することはなかった模様。

22年になってから無線に関する状況が激変したので、その過程を振り返り、

加えてその後の経過を進行形でまとめてみる。

 

 

QSLカード交換、JARL会費

交信した場合にネックになるのはカード交換。

直接郵送することはできるけれど、それは相手も望まないので「ノーカードでお願いします」と言うしかない。

JARLに年間7200円を払って転送サービスを受けることに抵抗がある。

転送するだけの料金としては高いんじゃないか。もちろん他のサービスもあるけれど、

一番利用するのはカード転送。これがあるから入会するようなもの。

葉書の切手代は50円。7200円を50円で割ると144枚。年間144枚のQSLカード。

12ヶ月で割ると月に11枚。

毎月11人と交信して、50円切ってでダイレクトに相手の住所に郵送する。

年間144人に送った場合と同じ金額がJARL会費の7200円。

毎月11人以上交信すればお得ということになる。これだけ交信してカード交換をするのかどうか。

 

交信頻度

他の人の交信を聞けるのは7MHZ(SSB)と144MHZ(FM)と430MHZ(FM)。

21年春から7MHZが拡張され、7.00〜7.10MHZが7.00〜7.20MHZになった。

無線機は20年にアンテナ調整中に落下させて故障した時にメーカーに修理を依頼。

その時に拡張バンド対応をしてもらっている。

しかし、バンド幅が倍に広がっても、私のアンテナは7.10MHZまでしか入感しない。

今の状態でどれだけの交信数になるのか。

 

JARL経由以外のカード交換

お金をかけずにカード交換をするにはどうするか。

お互いの住所を交換してダイレクトにやりとりをする。

これは他の人も聞いている交信なのでできるだけ個人情報は公開したくない。

具体的な住所を公開しないでやりとりをする方法として簡単なのはメール利用。

インターネットのメールにカードファイルを添付すれば無料で交換ができる。

mnsやyahooのフリーメールで、私のコールサインを含めた簡単なメールアドレスを取得。

交信時に「ここにメールで連絡してもらえば私からQSLカードファイルを添付して返信する。

或いは住所を書いてもらえばそこにダイレクトに送ることができる」と伝える。

しかし、メルアドを正確に伝えるには交信状態が良好な場合に限る。

相手が間違えて聞き取ればメールは届かない。

コールサインの聞き間違いに気をつけ、更にメルアドの間違いにも気をつけることを相手に求めることになる。

まあ、無料でやりとりをするためなのでそれは仕方がない。

もちろん、相手がこのメルアドに送ってくれ、という場合は私が正確にメルアドをメモすることになる。

 

やろうと思えばできそう。

ただし、これは相手もインターネットを利用している場合に限る。

ネット社会が浸透しているとはいえ、無線利用者の全てがネットを利用している訳ではないので、

相手がネットを利用していない場合はダイレクトになる。

 

こうしたJARL経由でないカード交換の方法が広がればいいけれど、

微妙な電波状態での交信時には「ビューロー経由でお送りします」の一言で済む方が手軽で確実。

メール利用はやっぱり現実的ではないか・・・。

 

時々交信を聞きながらこんなことを色々考える。

そうした中でもCQhamradioの雑誌は毎月買って読んでいる。

 

せっかく無線の免許を取って非常時の通信だけってのはもったいないかな、という思いをひきずりながら

7MHZと144MHZ、430MHZのモニターは続けていた。

 

アンテナ

私の住んでいる千葉県市原市の位置を地図で表示すると下図。クリックすると拡大します。

 

略図にすると下図。

マンションは3つの棟が角度を変えて並んでいる。私の住んでいる棟は一番東側。

マンション内の自宅の向きは図の右端のようになっていて、

西側からの電波を受けたいけれど他の建物にさえぎられている。

 

自宅の向きを変えて表示すると下図。

西側ベランダには50、144、430の無指向性アンテナ。

東側のベランダには、車用モービルアンテナ(7.21.50.144.430)を木材の棒で固定している。

木は時間が経つと潰れてきてボルトが緩んでくるので時々ボルトの締り具合を確認。締めなおす。

 

そして22年の初夏を向かえ、そろそろ木材は限界かな、と思い、鉄材で適当なものがないかを探し出す。

ホームセンターで色々みると丸い金属の棒はある。でも、これをベランダの柵に固定するのは大変。

 

アース

台所用のアルミ箔で作った擬似アースは、強風の時に風を切る音がすごくて20年秋に取り付けてすぐに撤去。

ベランダの柵がアルミなのでその取り付けボルトにアース線を接続してみるとまあまあのSWRなので

そのままにしてあった。

毎月買っているCQhamradioの雑誌の今年(22年)の号に、ベランダでのアース対策で

バーベキュー網を4枚並べて半田付けして車のボディと同じアースとして使う、という方法が載っていたので、

試してみることにする。

 

アンテナ固定の鉄材とアース

22.6.29

ホームセンターに行ってバーベキュー用の網を4枚入手。

ついでにアンテナ固定用に使えるものを物色。するとL字型の棚を作る鉄材を発見。

これならアンテナ固定につかえるか、と試しに購入。

 

まずアンテナ固定。

今までの木材の場合は、木材にアンテナ基台をボルトで固定して、その反対側の端に針金を巻いておく。

それからベランダから外に出して、ベランダ柵に針金をよじって固定。

モービルアンテナの各バンドの長さを調整したり、アンテナをアンテナ基台から取り外すには、

ベランダ柵に固定した針金を外して作業することになるので面倒だった。

そこで、ベランダ側を蝶ナットで固定・緩めることができるようにして、

ワイパーのように鉄材の先端をベランダ側に取り込めるようにしてみたらどうか。

 

L字型鉄材をベランダの柵に取り付けてみるとなかなかいい感じ。

木材とは違って安定しているし、ワイパーのように先端をベランダ側に取り込めるようにしたので

モービルアンテナの各バンドの長さ調整をするのに手が届くし、アンテナ基台を取り外すことも簡単。

どうせならとベランダからもう少し外側に出してみたら感度が上がるんじゃないか。

より外にだしてSWR計で測ってみると7MHZで結構落ちる。

 

そしてバーベキュー網のアース。

横に4枚並べて半田付け。移動・固定ができるように上下を園芸用支柱で固定。

ベランダ内側壁についている使っていない洗濯干し金具に引っ掛けて固定。

アース線を接続してアンテナの長さを調整、SWRを測ってみると7MHZではグンと落ちてばっちり。

21と50MHZではSWRが落ちないけどまあ仕方がない。

 

実際に交信を聞いてみると、今まで以上に電波が良く入っている。

今まではHFは7MHZだけしか入感してなかったけど、21でも入るようになる。

 

私の中では行き詰っていた無線の世界だけど、なんかちょっと世界が広がった感じ。

 

モールス通信

CQ誌にはモールス通信の魅力を特集した記事も掲載されていて、

やってみたらおもしろいかな、と興味がわく。

調べてみたら私の免許はアマチュア無線の3級。

4級では電話だけ(音声だけ)でモールス通信はできないけど、3級はモールスもできるとあらためて知る。

それならせっかくだしやってみようか、とネット上を検索。

練習ソフトを色々探して、聞いて覚えるもの、打って表示させるもの、など試してみる。

聞いて覚えるのは速度をゆっくりにしても難しくてなかなか上達しない。

しばらく続けてみたけど結局挫折。

私の使っている無線機FT857はエレクトリックキーヤー内臓なので、

パドルを接続すればそれでモールス信号が送信できるらしい。

ハムショップで見るとパドルは安くて7000円もするのでちょっと迷う。

まあ今すぐにでなくてもいいかな、とモールスはあきらめる。

 

オートアンテナチューナー

私の無線機FT857は専用のオートアンテナチューナーがメーカーから出ている。

値段は30000円。ハムショップできくと値引いて約25000円。

今はあまり交信をしていないけど、これから何年か先になって、

今以上に無線の世界にはまることになった場合、

その時にこのアンテナチューナーを欲しいと思っても、もう売られていない可能性がある。

そうなると中古で探すことになり入手が難しくなる。

今は交信をあまりしていなくても買っておくべきかどうか、色々考える。

そして結論は「買い」。

今使っているアンテナは7MHZの拡張バンド7.1〜7.2MHZになる前に買ったものなので、

チューナーを使ってもあまり期待できないだろう、という店員の話。

だけど少しでもいいから拡張バンドで交信できたらOK。

 

JARLとカード

今まで以上に交信が聞けるようになり、聞いているとやはりカード交換のやりとりが当然のように出てくる。

カードを楽しみにしている人が殆どらしい。

私は無線を始めてからJARLには入会していないので、カード交換をするならダイレクトになる。

これはあまり歓迎されないらしい。

カード交換のために年間7200円の会費は高いのか安いのか。

非常時の通信ということだったのでカード交換はしないままに3年目を迎えている。

ここでまたカード交換のことを考える。

アンテナチューナーを使って今まで以上に交信ができるようになったけど、

交信する相手は殆どがカード交換を期待している。

ノーカードで、というのも申し訳ない。

一時的にしろ、JARLに入会してコールサインだけで相手に配送してくれるカード転送のサービスを受けてみるか。

そうすれば「カード交換OKです」の一言で足りる。

 

7月中にネットで入会手続きをして8月7日から会員となり、早速交信。

 

CQにコール

7MHZでは拡張バンドの7.155MHZでの交信ができる。その上もできそうだけどまだ試していない。

21でも50でも交信OK。さすがにアンテナチューナーはすごい。

自分からはCQは出さず、7.21.50.144.430の各バンドを聞いていて

CQを繰り返している人に声をかけるようにしている。

応答が重なった場合に、ベテランのようにうまくさばくことができそうにないので、

CQにコールするだけ。

 

車用モービルアンテナ(7.21.50.144.430)を東側のベランダに使っているけど、

東側だけでなく、西側に持ってきてどうかと試しに設置。

アンテナ調整をして飛びがどうか、を確認するのに

チャットの無線部屋で「お暇な方、交信をお願いします」と声をかけて試すと、

結果はいまいち。入感が弱い。

ついでに144と430のアンテナも移動してちょっと外に出してみて試す。

これは結構いい感じ。都内の人と430でも144でも交信できるようになる。

 

チャットの無線部屋に出入りするようになり、

「144のUSBで」と相手が言うので合わせてみるとこれも結構交信が入っている。

無線機(FT857)のメモリー機能を使って、交信可能な周波数を記憶させて置くようにするとこれが便利。

 

 

西側のアンテナ

コメットの7.21.28のラジアル付きのアンテナVA30をもう一度試してみたい所だけど、

クレームがつくと面倒なので使うときだけベランダから外に出して、

使わない時はベランダ内に収納できるように可動式にするにはどうしたらいいか。

あれこれ考えてメモに図を書く毎日が続く。

西側は私の部屋の窓から直接ベランダに出られない。

隣の奥さんの寝室から出ることになるから、遠隔操作で出し入れできるようにする必要がある。

ローテーターは何万円もするのでとても買えない。

手動式でいいから何とかできないか。

色々考えた末にたどり着いたのが、滑車と紐を使って回転させる方法。

重量を考えるとラジアル付きのアンテナよりは車用モービルアンテナ。

ということで車用モービルアンテナ(7.21.50.144.430)の同じようなアンテナをもう一本購入。

 

L字の鉄材を買って来て、車用モービルアンテナを固定。

回転する部分はボルトで支える。滑車は100均ショップで購入。

L字鉄材をあれこれ組み合わせて何とか完成。

 

下の写真はベランダ側に寄せてある状態

 

 

 

下側のヒモを引いて外側に回転させている途中。

 

外側に出した状態

 

 

部屋の中からヒモを引いてアンテナを外に出し入れする。

 

試してみると入感はいまいち。聞こえはするけど遠い感じ。

今までの東側の感度に比べると全然違う。これでは使い物にはならない。

それでもせっかく回転収納できるようにしたのでそのままにする。

 

マンションは10階。私の部屋の上は屋根。

本当は屋上にアンテナを立てられればいいんだけれど、それは規約でできないことになっている。

やっぱりもっとベランダより外に出して高さも高くして屋根の上に出るようにしないとだめか・・・。

 

東側のアンテナ

再度東側のアンテナの感度を上げることを考える。

高さが必要だけどどうしたらいいか。

L字鉄材の長いのを使ってベランダの軒天井につく位の高さから外側に出してみるか。

ベランダの床から軒下天井までは2m64cm。

ホームセンターでL字鉄材の長いもの、短いものなど色々入手。

天井まで届くようにして支柱にして天井近くから外に枝を出してアンテナを固定する。

実際にやってみると、枝部分が左右に揺れて不安定。微風でも揺れているので強風には耐えられない。

電波状態を無線機で聞いてみると今までより感度が落ちている。

なんてこった。

ベランダの柵に固定する今までの状態に戻してみると、それでも感度が落ちたまま。

アンテナとアンテナ線はいじっていない。

いじったのはアース線。金網のアース線を延ばしただけ。

接続を確かめると金網の半田付け部分がはがれやすくなっている。

針金で固定しなおしてみると感度は元に戻る。

 

高さではなくてアース

高くしてアースがしっかりしていれば感度は上がっていたのかもしれない。

けれど、鉄材1本では左右に揺れて使えない。

それよりはアースが重要だと知る。

では、西側のアンテナも高さではなくてアースなのか。

西側はベランダの柵にアース線を接続しているだけ。

以前風切り音がひどくて取り外したアルミホイルの擬似アース。

あれを西側に使ってみたらどうか。

やってみると感度が上がる。やっぱりアースか・・・。

西側も金網アースにすれば東側と同じような感度になると思われる。

 

ハムログ

QSLカードをどうやって作るか。

JARLの案内を見ると相手のコールサインを書く枠の位置がmm単位で決まっている。

ワードで作ればできそうだけど面倒。

無線部屋の人にきいてみると、既製品があって必要事項を手書きして完成するものもあるし、

ハムログという無料ソフトがあって、交信を記録(ログ)するソフトだけどカード印刷機能もあって、

それを使うと簡単だ、というのでソフトを入手。

3年前に無線を始めてから手書きしてきた交信記録を見ながらハムログ画面に入力してみる。

マニュアルを見るけどコールサイン、時間など必要な項目を入力する方法がいまいち分からない。

一人の情報を入力して保存。次に新しい人のコールを入れるのにどうするかが分からない。

なんかよく分からないソフト。だけどカード印刷のためだけならいいか、といくつかの情報を入力。

印刷イメージの画面を見るとまあまあ。

後は裏面をどうするか。

マンションのベランダからの景色をデジカメで写真に撮ってみる。

地平線の景色の端っこにモービルアンテナを入れて中々いい感じ。

プリンターが古いのでカードの全面印刷はできないけどまあOK。

 

ハムフェア  22.8.22

CQ誌には毎年フェアの記事は出ているけど、人ごみは嫌いだし自分からは行きたいとは思わずに経過。

今年は22.8.21−22、東京ビッグサイトで開催。

無線部屋の人が今年も行くという話をしていて誘われる。有明まで湾岸道路でバイクで行ける。

行けるけどマニアックな世界だからどうしようか。

仕事の都合もあり、迷った末に22(日)朝から参加することにする。

疲れるのでバイクはやめて電車を利用。11:00頃に会場到着。

各ブースを回るとやっぱりマニアック。

中古のハンディ機で安いのがあれば、と思ってみて回るけど中々これというのがない。

チャット部屋の知り合い3人と会って一緒に回ってあっという間に時間が過ぎる。

知り合いはトリオのTR9000(144MHZ)オールモード無線機を中古で7000〜9000円で購入。

私は結局何も買わずに15:00には帰路につく。

 

QSLカード

カードの印刷をして見本が大体できあがった所で、無線部屋の人に見てもらう。

必要事項の項目は間違いないか。自分の住所はどこまで記載するか、など。

例えば、交信した周波数が7.115MHZだったらその通りに記載したら、

バンドの表示ということで7MHZだけで良い、とか、

住所は個人情報なので全てを記載しても構わないが、都道府県と市だけでも失礼ではない、とか。

実際の色々を教えてもらう。

 

8.30 交信してカード交換を了解した14人分を裏表印刷して投函。

投函した後に交信でカード交換を了解した場合、いつ次回の投函をするか。

あまり遅くなっても失礼だし、どれ位の頻度でどの程度カードが溜まったら投函するか。

1ヶ月に1度の間隔でいいかな、と考えてるけど、それでいいかな、というのを

また無線部屋の人に確認。なんせ初めてのことだから。

無線部屋に出入りするようになって、色々な情報を知る機会になっている。

 

CQコンテスト

CQにコールするようになって、誰かCQを出していないか、を探す毎日。

だらだらと長い話を続ける人がいたり、CQを出して交信相手の数を増やそうとしている人がいたり、

無線を聞いていると色々なケースがある。

CQに呼応すればいいんだ、という思いがあって、

ある時「CQコンテスト」という呼びかけにコール。

こちらはJF1・・・、千葉県市原市です、というと

「え?国内はカウントされないんだけど、コンテストナンバーをお願いします・・・」と戸惑った反応。

ナンバーと言われても何のことだか分からない。

これはまずいことをしたか、と邪魔をして申し訳ない、と言って交信終了。

 

後で無線部屋の人にきくと、それは海外向けのコンテストなので、

国内からは呼びかけないのが決まり。

コンテストナンバーはコンテストによって相手に通知する内容が違うから、

他の人がどう答えているかをきいて察知する。例えばシグナルレポートのほかに年齢をきく場合や、

住所地のナンバーをきく場合など、色々ある。

また、このサイトを見て何のコンテストかを調べて答えたりする、という。

 

「そんなのJARLや色々な入門解説サイトに書いていない。

初心者が分かりようがない。それならもっと広報するべきだ」と私は思うけれど、

経験者は「そういうものだから自分でもコンテストをやってみれば良い」という。

無線の世界はなんか閉鎖的でマニアックな世界。

 

初心者に分かりづらい世界

今回の私の場合は、相手が「あ、これは知らない初心者だな、困ったな」と受け取って、

やんわり交信を終了してくれたので、私は別に怒られた訳ではない。

ただ、邪魔をして申し訳ない、という気持ちが残る。

 

初心者が知らなくてマナー違反やルール違反をして

「何やってんだ」と怒られることがあるとおもう。

せっかく免許をとって高い機械を買って無線を始めたのに、

知らない方が悪い、と責められたらその先無線を続けたくなくなるかもしれない。

 

145MHZや433.5MHZを聞いていると、

「ここはメインだよ、何やってんだ」と怒っている人がたまにいる。

この周波数は呼び出し周波数で、呼び出しをかけて実際の話は他の周波数に移動してから行なう。

そういう決まりになっている、ということを私は初めは知らなかった。

無線を始めた3年前、CQを出して応じてくれた人が「ではこちらに移動しましょう」とサブチャンネルを探してくれて移動。

その人にそういう使い方をするんだ、と教えてもらったことがある。

地域や学校の無線クラブに所属していれば、そうした場所で実際の決まりやマナーを教えてもらうんだろうけど、

そうでない無線家は実際に体験して覚えることになる。

 

JARLは無線利用者からお金をとって広報活動もしているのだから、

初心者が知るべきマナーや実際の交信で注意すべきことをもっと紹介するべき。

 

カード印刷

ハムショップで両面白紙。片面は写真印刷ができるカード100枚、約1000円を購入。

QSLカード十数枚をパソコンで印刷して封筒に入れ、、22年8月末に初投函。

切手代は90円。

その後パソコンのプリンターがおかしくなって、印刷すると青い線が入るようになり、

調整してもどうしても駄目。

これはプリンターの限界。

9月末の2回目の投函時には何とか線の目立たないものだけを選んで11枚投函。

プリンターが当てにならないので手書き用のQSLカードを購入。これも100枚で約1000円。

 

ハムログ

交信していると、8/25以来2回目ですね、とすぐ言われて焦る。

ああ、そうか、ハムログにコールサインを入力すれば、

過去の交信記録が表示される、これを相手は使ってるんだ。

交信しながらすぐにコールを入力するなんてさすがに慣れてる。

紙ログではこうは行かない。

 

JF1○○○

交信していて相手が私のコールを聞いて「5年前以来ですね」と言われたことがある。

もちろん、私には記憶がない。5年前には無線はしていなかったし。

どうも私のコールは使われていない古いコールの再利用らしい。

 

バンドの時間帯

8月には夜になっても7Mhzでは国内交信が22時でも聞こえていたけど、

10月になって、夕方18時を過ぎるともう海外しか聞こえない。

後は雑音ばかり。7.01Mhz以上は特にそう。

本当は秋にはこうした状態らしい。7Mhzは日中に国内の交信がにぎやか。

夕方から夜は7以外の144と430のUSB、FMをモニター。

聞くだけで交信は少なくなった。

土日は日中は7.144.430は更ににぎやか。

21と50は滅多に入らない。春先がにぎやかだという。

 

交信内容

RSレポート(R:リーダビリティ 了解度1〜5、S:シグナルストリングス 信号強度1〜9)の交換。

大体59の相手と交信。

その他自分の所在地(私の場合は千葉県市原市)、名前(苗字だけ)、天気、カード交換の有無、それ位で話は終わる。

シグナルレポート、場所、名前が最低の交信内容。

相手がCQを出していて、他に呼んでる人がいる場合は「ショートで失礼します」ということになり、

ショートとはこの最低交信。

慣れてしまえばなんということはない話の内容。

 

たまに初めて会った人でも、いろいろな話をすることもある。

自分の無線環境

使っている無線機、私の場合はヤエスのFT857、アンテナは車用モービルHF〜VUの多バンドアンテナ、

マンションの10階のベランダから50Wで送信している、など。

 

2回目の人だとお久しぶり、ということで話が長くなることもあるけど、

無線の知り合いはそんなにはいないから、殆どは初回で「これからもよろしく」という挨拶で終わる。

 

欧文通話表

相手のコールサインを聞いて迷う文字。

ブラボー(B)とビクター(V)、キロ(K)とケベック或いはクイーン(Q)、チャーリー(C)とシエラ(S)、リマ(L)とロメオ(R)。

CQに応答する時は、欧文通話表を見ながらでないと正確に読み取れない。

 

日本のコールエリア 

長距離通信ができる7MhzでCQに応じる時、あまりに近い地域だと相手はがっかりするようなので、

自分と同じコールエリア、私の場合は1エリア千葉県なので、1エリアの場合は相手の所在地を聞いて、

同じ県内や市内の場合は応答を遠慮することもある。

エリアナンバー 通信局 都道府県
1 関東 東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城 山梨
2 東海 愛知 静岡 岐阜 三重
3 近畿 大阪 兵庫 京都 奈良 滋賀 和歌山
4 中国 岡山 広島 山口 鳥取 島根
5 四国 香川 愛媛 高知 徳島
6 九州 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
7 東北 宮城 福島 岩手 青森 秋田 山形
8 北海道 北海道
9 北陸 石川 福井 富山
10 信越 長野 新潟

 

コールサインの検索

交信してカード交換を了解した後、自分が書き取った相手のコールサインが正確なのかどうか、

自信がない時には総務省無線局情報検索ページ

http://www.tele.soumu.go.jp/musen/SearchServlet?SK=2&DC=100&SC=1&pageID=3&CONFIRM=0&SelectID=1&SelectOW=01#result

で確認。

 

3.5Mhz 22.10.25

7Mhzで交信した相手が、普段は3.5Mhzでやっていると言っていたことがあった。

3.5はアンテナを買って設置すればできるけど、1万円近くだしてやってもなーと思っていた。

10月になって7Mhzで国内交信ができる時間帯が段々短くなってきた。

夏には夜の10時でも交信できていたのに、夕方6時にはもう国内はできず、聞こえてくるのは海外のみ。

去年はそんなことは気がつかなかったけど、と思って

7Mhzで交信している人にきいてみると、7は秋冬は夕方4時頃まででその後は無理だという。

また別の知り合いにきいてみると、夜間は3.5が国内交信。昼間は7だという。

7で夜に交信できないので、144Mhzや430Mhzを聞いているけど、こちらは近県。

交信するといっても限られている。

この時期の夜間の国内は3.5か・・・。

ということで、買い物のついでにハムショップに寄ってみると、車用モービルアンテナの3.5は7000円。

これでどの程度交信ができるのか分からないけど、ものは試しと思って購入。

電波の入りが悪い西側ベランダの、HFモービルアンテナと取り替える。

アースは台所用のアルミの衝立板を2枚つなげた擬似アース。

受信してみると、お、結構入る。

チャットの知り合いに「3.5で交信ができそう」と報告。

 

安定したアースは、電灯線を周波数から計算した長さにしてつなげば良い、と教えてもらう。

300÷周波数÷4×0.95=アース線の長さ

3.5Mhzの場合、300÷3.5÷4×0.95=20m

ホームセンターで買っておいたAC100V、平行電気コード10mを

裂いて2本にして、つないで全長20mにする。

これを3.5のアンテナのアースにつなぐ。

ベランダの床に垂らしておけばいいんだけど、歩くのに危ないし汚れるので、

丸くまとめてビニール帯でとめて、バラバラにならないようにしてビニール袋にいれ、

端を出して床に接触させる。

 

早速交信。昼間でもCQに応えて交信できる。

バンド幅は細かく区切られているけど、夜12時頃まで国内交信が聞こえている。

21Mhzと50Mhzが聞こえてこなくなったので、これでまた楽しめる。

 

 

23.11月

144USBを無線を聞いていると「泉州サバイバルコンテスト」と言っている。

CQに応えていると沢山の局がこのコンテストのためにCQを出している。

調べてみると、

〈 期 間 〉  平成22年11月10日(水)00:00〜20日(土)23:59

最低20局以上の交信数が申請条件。送付の受付は12/20まで。交信記録を申請すれば受け付けるという。

CQに応じていると切りがない位。「10ポイントアップでお願いします」と言われて周波数を移動すると、

そちらで別の人と交信。そこでまた移動をお願いされたり、複数の局と交信したり。

あっという間に10局近くと交信。これは20は行けるかな、と思って毎日のようにCQを聞いて相手のコールサインを確認。

この人とは交信していないと思ったら応答。それぞれでカード交換を約束する。

そして20日が過ぎて月末にカード印刷。

パソコンのプリンターはやっぱり不調。写真印刷ができない。

これじゃ無理だと思って手書き用のカードを購入。

黒い文字だけは印刷できるので必要な内容はパソコンで印刷。

11月末に投函。

 

12/20の締め切りはすぐにせまってきて、結局申し込みはせず。

 

23年1〜2月

交信は聞いているけど、交信するとカード印刷をしなくちゃならないので段々応答が少なくなる。

寒いのでアンテナ調整の作業は「もうやれるだけやった」という思いで何もいじらず。

 

23.3月

3.11 14:49 東北関東大震災。

夜帰宅して無線機の電源を入れると特に故障なし。

翌日になって交信を聞いていると、普通にコンテストの交信をしているのが聞こえる。

7Mhzの非常通信は7.30Mhz。これ以外は普通の交信をして良いことになっている。

テレビのニュースを見ていると、携帯電話が使えず、避難所に通信手段がない所があるという。

被災地の状況が分かるに連れて、被災地に無線機が届けられたら情報交換ができるのに、と考える。

また、非常通信の周波数に合わせられずにとにかく救援要請の電波を出している人がいるかもしれない。

そうした電波が、災害のない場所に住む人の強力な電波でかき消されている可能性がある。

それなのに、アマチュア無線の世界では平和な交信が行われている。

コンテストで交信数を競い、或いは交信してカードを交換。アワードを目指す。

別にそれが悪いことだというのではない。

ただ、無線を趣味にしている者として、この災害で何か役に立てないのか、という思いを引きずる。

今まで東北の人何人かと交信している。そうした人の中でこの災害に会った人がいるのではないか。

避難している人、怪我をした人もいるかもしれない。

そう思うと、今までの平和な交信ができなくなる。

 

避難所と無線機

大きな災害が起きれば携帯電話は使えなくなる、というのは何回も経験しているはず。

そうした場合の備えをしていなかった結果、被災者間、被災者と外部との通信ができず、避難所の孤立が起きている。

また、仮に避難所の全てに無線設備だけがあっても、そこにいる人が交信方法を知らなければ何もできない。

普段から非常通信の訓練が必要。

災害が起きてからでは遅すぎる。交通が遮断されてから無線機を送ろうと思ってもできない。

避難所に無線機。これは絶対に必要だと痛感する。

 

家族の連絡

15時前、仕事中に地震がきて、自宅に一人でいる妻に携帯電話で連絡をとったけれど通じない。

メールでやりとりができるようになったのは17時過ぎ。

千葉に住んでいる私の携帯に埼玉県に住んでいる妹からもメールが来ていたけど、

受信できたのは17時過ぎ。

 

去年の3月。「いざという時に携帯電話では連絡がとれないから」と妻に無線の講習会を勧めた。

しかし、妻は興味を示さず結局申し込みをしないままで過ぎていた。

あの時講習会で免許をとっていたら、携帯型トランシーバーで交信ができたのに、と思う。

震災の日、妻に「やっぱり無線が必要」とまた勧め、5月の講習会には参加してもらうことになった。

 

計画停電

東京電力が突然言い出して3/14から実施。5グループに分けて停電が実施されたり停電がなかったり。

真っ暗い中で情報源はラジオだけ、明かりは懐中電灯。

これで数時間を過ごすのは辛い。無線機も使えない。何とかならないか。

ここはマンションなので発電機は使えない。

それで以前から、災害時の電源として車用12Vバッテリーを考えていた。

 

非常用バッテリー

無線機の電源として使えるように、過充電防止装置のついた充電器を使って普段から常時充電しておく。

このバッテリーから12Vを100V交流に変換するインバータを使って、少ない消費電力の蛍光灯や

携帯電話の充電などが使えるようにできないか。

インターネットで検索すると、インバータは数千円で売っている。充電器も売っている。

充電している時は充電器からバッテリに12Vが流れている。停電になるとバッテリーからの12Vが充電器側に流れる。

純粋にバッテリの12Vをインバータ側だけに流すには、充電器側への電流を切る必要がある。

また、普段からバッテリとインバータをつないでいると、バッテリからの12Vがインバータに流れている。

 

手動でスイッチを切り替える例。

普段は@のスイッチON。AのスイッチOFF。停電時は@スイッチOFF、AスイッチON。

※バッテリー電圧が低下するとインバータが停止するので、バッテリーが0になるまで使用することはない。

 

必要物品

12V50/hバッテリー、DC-ACインバータ(最大出力350W)、過充電防止機能付き充電器、スイッチ4点、スイッチ盤、

バッテリーケース、充電器・インバータ用ケース

AC100V20W蛍光灯、延長コード20m

 

電流A=電力W/電圧V

1000Wのドライヤー、AC100Vで使うと1000/100は10A。

20W蛍光灯を直接12Vバッテリーで使用すると仮定すると、

20Wの蛍光灯は20/100=0.2A  

インバータの消費電力は定格出力280W 280/100=2.8A。

20W照明と加えて3A。50/3=18時間。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無線ドキュメント その1(H19.7月〜11月)  無線ドキュメント その2(H19.11月〜20.11.8)